屋外にあるあそび場の安全管理#0

今回は、運動場や近くの公園など、子どもたちがお外あそびで使うあそび場の安全管理についてお話いたします。

放課後、お外が晴れているとほとんどの子どもたちが運動場(学校外の児童クラブは近くの公園)であそんでいます。

ほとんどの子どもたちがあそぶので、事故やトラブルなどが起こるリスクも当然高くなります。

運動場や近くの公園など、屋外のあそび場で事故が起こり得る場所下記のとおりになるのではないのでしょうか?

・サッカー、バスケ、ドッジボールなどのスポーツコートの周辺
・遊具とそれに付随してる柵など
・落ちている石、砂
・有毒な動植物
・建物の下、コンクリートなどのでっぱり
・側溝
・地面がコンクリートの場所
・(近くの公園で活動する場合)、道中の道路

などなど探せばたくさん出てくるのではないのでしょうか?

このように屋外のあそび場には、事故が起こり得る場所がたくさんありますが、私たち放課後児童支援員には子どもたちの危険回避能力を育む役割があります。子どもたちの危険回避能力は『ちょっとした』ケガや失敗を経て、あそんでいるうちに身についていくものですので、危険だから防ぐ、危険だから禁止にしてしまうと子どもたちの危険回避能力が育ちにくくなります。

ですので、事故が起こり得る場所やシチュエーションなどの把握は絶対に必要ですが、把握した上で事故を『大きな事故』につなげない環境づくりをしながら、子どもたちの危険回避能力を育める環境をつくることが私たちの役割なのではないでしょうか?

では、実際どのようにして『大きな事故』につなげない環境づくりをしながら、子どもたちの危険回避能力を育める環境をつくっていくのかをお話いたします。

私が行っている、児童クラブの安全管理の手順は次のとおりになります。

1.あそび環境及び生活環境の把握
2.事故シチュエーションの事前想定
3.子どもたちの行動把握及び声かけ(第一段階)、現場のヒヤリハット事例収集⇒1週間程度
4.子どもたちによる事故想定マップ及びシチュエーションリストの作成
⇒1週間程度
(以後、2.・3.は継続して行う)
5.事故想定マップ及びシチュエーションリストの作成
6.想定事故のハザードレベルの設定
7.職員による安全管理会議の実施
8.子どもたちも含めた安全管理総会の実施
9.綿密な意見集約
10.子どもたちも含め、安全管理及びあそび・生活のルールについての議決
11.議決をもとに安全管理マニュアル及びあそび・生活のルール最終案の作成
12.安全管理マニュアル及びあそび・生活ルールの制定、周知
13.定期的に安全管理マニュアル及びあそび・生活ルールの見直しを子どもたちも交えて行う。

となります。

これらについては、今後数回に分けて掲載していきますので、引き続きご覧になっていただけると幸いです。

今回もご覧いただきありがとうございました。

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