放課後児童クラブの仕事をはじめてする方々へ

世の中には、本当にたくさんのお仕事があります。テレビでたまにやってる『この人はお仕事何?』みたいなものを見ると、「そんな仕事あんの!?」とビックリすることがあります。

さて、そんな多くの仕事の中から、放課後児童クラブのお仕事に興味を持ち、働こうとしてくださる方々にとって、この記事がほんの少し手助けになればと思い、書かせていただきたく思っておりますので、よろしくお願いいたします。

どんな仕事でも、初日っていうのは緊張しますよね!!
特に児童クラブの仕事では『子どもたちに嫌われないだろうか?』という不安は出てくるのではないのでしょうか?

たしかに、子どもたちの中にもはじめから『だれ~?』『なまえなに~?』と積極的に来る子も居ますが、逆にすました顔をして様子を伺う子もいます。そして、こちらから近寄った際に『近寄んな!!』と子どもから言われることもあるでしょう。

『子どもたち全員と関わろう』と勤務前に意気込んでも、子どもたちそれぞれの人との距離感があるので、結果、積極的に来る子ばかりがベッタリつくということがよく起きますよね。

そして、『次こそは他の子どもたちとも仲良くなるぞ!!』となったとしても、初日に仲良くなった子どもたちも『次もあそんでな!!』という確約みたいなのがつくので、なかなか難しいと思われてる人もおられるのではないでしょうか?

ただ、放課後児童クラブの先生になった以上、いろんな子どもたちと満遍なく関わっていくことが必要となります。なぜなら、『先生は利用している全員の先生』だからです。

では、初日に仲良くなり『次もあそんでな!!』という子どもたちとの関係も維持しつつ、いろんな子どもたちと満遍なく関わるにはどうすればよいのでしょうか?

私なら、下記の4つを提案します。

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1.全員で遊べるあそびをする。
2.あそぶ時間を決める。
3.みんなの先生ということを示す。
4.巡回しながら関わる。

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まず、1.の『全員で遊べるあそびをする。』についてですが、これが一番手っ取り早く、いろんな子どもたちと関われる手法となります。
屋外では鬼ごっこやドッジボール、室内では大富豪や人生ゲーム、ハンカチ落し等、大勢で行うことで子どもたちが集まり、いっしょにあそぶことでコミュニケーションがとれます。
ただし、子どもたちのなかにもそういう大きな輪に入るのが苦手な子どももいるので、万能的なものではありません。また、子ども同士の相性もあり『この子入ってくるから、絶対入りたくない!!』という子どもも出てくることがあります。

どうしても全員あそびに入りたくない子どもたちと関わるためにも、2.の『あそぶ時間を決める。』という手法を使います。
例えば、はじめは全員あそびを20分、そのあと関わっていなかった子どもと20分といった時間の区切りを決め、その時間を子どもたちを伝えるということです。
決めた時間を伝えることによって、関わりたくても関われなかった子どもにとっても、『この先生は私たちも見てくれているんだな』と一つ信頼関係を築くきっかけになります
なお、時間の区切りを決める際、関わる時間は均等に行う必要があります。時間に差があると、少なかった子どもたちは不平感を感じてしまいます。また、この時間はあくまで『1つのあそびをする時間』なので、『はじめのあそびに参加した子どもは次のあそびでは関わってはいけない。』というものではありません。
ただし、次の時間のあそびについては、『次にあそぶグループの人たちと決める』ということは意識として持っておくことは必要です。

そのようにして、関わっても『私とずっとあそんで!!』と独占欲の強い子どももいます。そのようなとき、せっかく懐いてくれている子どもやからどうしようと悩む人も出てくるとは思います。そういうときは、3.の『みんなの先生ということを示す。』ことが大切になってきます。
みんなの先生ということを示さないと、関わらない子どもにとっては、『あの先生、私のこと全く関わってくれない』となることもありますし、べったり懐いている子どもにとっては『あの子ばっかり関わってずるい』となり、そこからトラブルの火種になることもあります。
また、べったり懐いている子どもにとっても、子ども同士であそぶことより、先生とあそぶことの楽しいとなり、子ども同士であそぶ力がつきにくくなってしまいます
ですので、べったり懐いている子どもの気持ちは尊重しつつも、自分はみんなの先生ていうことは常に示さないといけません。

最後の4.の『巡回しながら関わる。』については、これは私の関わり方になるのですが、1.や2.ほどがっつり遊ばず、ぐるぐる巡回しながら、各グループに近づいて、そのメンバーと適当に会話したり、ふざけたりしながら関わる手法です。
これは普段の子どもたちがあそんでいるところを、やや子どもたちと同じ目線に立って関わるので、まんべんなく関わりつつもしっかり溶け込むので、結構おすすめなやり方です。
私は1つのグループだいたい20秒〜3分で回り、例えばすべり台であそんでる子どもがいたら、しれ〜っと子どもたちといっしょに並んだり、虫取りをしている子どもがいたら『今日は何を収穫した?』と声かけたりほんのちょっとしたことです。また、去り際には『〜には気をつけや〜』と声かけて、また違うグループへ行きます。

そのようにして、いろんな子どもたちについて関わり知っていくことが、この仕事において、また、子どもたちとの信頼関係を築くことの第一歩です。

皆さんも、積極的にいろんな子どもたちと関わりながら、信頼関係を築いていただけたらと思います。

今回もご覧いただきありがとうございました。

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