マガジンのカバー画像

あものすけの放課後児童クラブ論(思案中)

24
運営しているクリエイター

記事一覧

子どもたちのあそびに対する放課後児童支援員の関わり方について

放課後児童クラブの役割の一つに、『子どもたちへ適切な遊びを提供すること』があります。この『適切』という言葉に、皆さん様々な捉え方をされると思います。

この『適切』という言葉に関しての私の捉え方は、以前、掲載させていただいた『私が考える放課後児童クラブ・学童施設のあり方』にもリンクされてくるのですが、

子どもたちが
・ワクワクできる
・成長できる
・安心・安全にできる
がこの『適切』に含まれてい

もっとみる

屋外にあるあそび場の安全管理#0

今回は、運動場や近くの公園など、子どもたちがお外あそびで使うあそび場の安全管理についてお話いたします。

放課後、お外が晴れているとほとんどの子どもたちが運動場(学校外の児童クラブは近くの公園)であそんでいます。

ほとんどの子どもたちがあそぶので、事故やトラブルなどが起こるリスクも当然高くなります。

運動場や近くの公園など、屋外のあそび場で事故が起こり得る場所下記のとおりになるのではないのでし

もっとみる

子どもたちのあそび場を管理する際の心構え

前回は、子どもたちのあそびの一員をする際の必要な心掛けについてお話ししました。

今回は、子どもたちのあそび場を管理する際、持つべき心構えについてお話しいたします。

さて、あそび場を管理するというと、何か堅苦しい表現で、支援員が子どもたちのあそびを監視している風に捉えられかねないのですが、私が言う管理は『子どもたちが安全適切なあそびができるよう見守り、環境を整える』という意味です。

子どもたち

もっとみる

子どもたちのあそびの一員となる

前回、子どもたちの適切なあそびにつなげるための放課後児童支援員の3つ関わり方についてお話いたしました。

今回は子どもたちのあそびの一員として関わる際の心得についてお話いたします。

子どもたちのあそびの一員として関わる際の心得について、以下のことが挙げられます。
・1対1であそびすぎない。※ただし、あそび相手がASD傾向を持つ等、他者とあそぶことが困難な場合は除く。
・あそびに集中しすぎない。

もっとみる

放課後児童クラブの仕事をはじめてする方々へ

世の中には、本当にたくさんのお仕事があります。テレビでたまにやってる『この人はお仕事何?』みたいなものを見ると、「そんな仕事あんの!?」とビックリすることがあります。

さて、そんな多くの仕事の中から、放課後児童クラブのお仕事に興味を持ち、働こうとしてくださる方々にとって、この記事がほんの少し手助けになればと思い、書かせていただきたく思っておりますので、よろしくお願いいたします。

どんな仕事でも

もっとみる

私が考える放課後児童クラブ・学童施設のあり方

私が放課後児童健全育成事業及びそれに類似した事業に携わって約10年半たちました。

この10年半、いろんな放課後児童クラブに携わっていく中で、自分なりに放課後児童クラブは本来、どういう場所であるべきかを考えてきました。

そして考えついた答えとして以下の4つが、放課後児童クラブ・学童施設のあるべき姿であると私は考えています。
・子どもたちが成長できる場所
・子どもたちが活動できる1つの場所
・保護

もっとみる

生活スケジュールの組み立て

この10年半の間に、様々な児童クラブ、学童施設を見る機会があったのですが、各施設、特色ある形で活動・運営されてて、参考になるな~と、毎度毎度つくづく思います。

これは、生活スケジュールについても同様で、時間によってきっちり活動が決められているところもあれば、外遊びの出来る時間帯や昼食時間等必要最低限の時間のみを決め、あとは自由に過ごせるようにしているところもありました。

そこで、私は思ったのは

もっとみる

こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#8

(♯7より続く)

これまで、導入含め9回『こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?』についてお話していきました。

これまでは、子どもたちの言動からニーズを読み取り、支援員がルールの草案を用意し、子どもたちとの丁寧な議論を経て、生活スケジュールやルールを決めていく手順についてお話ししました。

こうして出来上がった、生活スケジュールやルールは少しのマイナーチェンジはあれど、よほどな事が

もっとみる

こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#6

(♯5より続く)

次に、『4.児童たちに考え出した方法を提示し、その際、各方法のメリット・デメリットを伝えて話し合う。』についてお話していきます。

ここまで、3つの段階についてお話いたしました。
ニーズをとらえ、法令や背景などとすり合わせながら、複数案考え、それぞれのメリット・デメリットを考えるところまできました。
上記の順序を経て出来た草案を、ようやく子どもたちに伝える段階となります。

もっとみる

こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#5

(♯4より続く)

続いて『3.考え出した方法についてのメリット・デメリットを考える。』についてお話していきます。

今回は、下記の事例を用います。
----------------------------------
17:00以降、子どもたちは活動室前の渡り廊下で「虫さわり及び観察」をしている。
【現状のルール及び環境設定】
・17:00以降は活動室で過ごす。
・活動室に虫を入れない。
・17

もっとみる

こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#4

(♯3より続く)

次に『2.子どもたちのニーズについて、学校や法令等のルールと照らし合わせながらすり合わせ、方法を複数個考える。また、決まり等を制定する事由についても把握する。』についてお話していきます。

前回の投稿で、児童クラブの生活スケジュールやルールは、法令であったり、学校併設の児童クラブなら学校のルールであったり、普通の住宅を使った児童クラブなら近隣の配慮であったりと様々な背景に基づい

もっとみる

こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#3

前回は、子どもたちが、放課後児童クラブや学童施設が定めている基本的な生活スケジュールやルールに対し、なぜ納得できていないか?について考察いたしました。

今回は、子どもたちが納得する生活スケジュールやルールをどのように作っていくのかをお話していきたいと思います。

私が考える、子どもたちが納得して過ごせる生活スケジュールやルールの定め方は以下の通りです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

もっとみる

こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#1

前回、放課後児童クラブや学童施設にて、子どもたちが「おもしろくない」と発する理由について、私は以下の2つの仮説を立てさせていただきました。

(1)・日常活動について、見直しをかけない。・今までにやっている既存の活動と年間行事を踏襲したまま。など、活動や行事、環境の更新がなされず、活動がマンネリ化している。

(2)児童の同級生が放課後、自宅や公園等で自由に遊んでいて、交流できないため、疎外感を感

もっとみる

こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#0

みなさんの児童クラブとか学童で、子どもたちから『おもんない』っていう声を聞いたことはありますか?
また、そのような声を聞いたとき、みなさんはどのように感じますか?

この『おもんない』という言葉について、長年やっている支援員の方々には、「それは、子どもたちが成長し、好みや興味関心が変わったことなので、いたしかたないこと」ととらえている人もいるかもしれませんが、それだけで終わらせるのは少しもったいな

もっとみる