こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?#8

(♯7より続く)

これまで、導入含め9回『こどもたちの『おもろない』という声をどう捉えるか?』についてお話していきました。

これまでは、子どもたちの言動からニーズを読み取り、支援員がルールの草案を用意し、子どもたちとの丁寧な議論を経て、生活スケジュールやルールを決めていく手順についてお話ししました。

こうして出来上がった、生活スケジュールやルールは少しのマイナーチェンジはあれど、よほどな事がない限りあまり見直していない所の方が多いのではないかなと思います。

しかし、何年もやっていく中で、児童の入れ替わりが進み集団の興味、関心、好み等が変わったり、また時代の変化もあったりするので、少しずつ綻びが生じてきます。

そうしていった綻びが大きくなってくると、そこから生活スケジュールやルールの不満が出てくるのではないでしょうか?

ですので、そういう綻びを防ぐ意味でも『6.生活スケジュール及びルール制定後、子どもたちの言動を観察し、定期的に生活スケジュール及びルールの見直しを行う。』ことが必要となってきます。

そのことは、解説書にも下記の通り示されています。

子どもが主体的に生活できるようにするためには、子どもと一緒に遊びや生活の流れや内容を組み立て、折々に工夫・改善しながら過ごし方を考えていくことも望まれます。

厚生労働省 放課後児童クラブ運営指針 解説書

生活スケジュールやルールを定めた後も、普段から子どもたちの言動を観察して、彼らのニーズを読み取ることを行い、定期的に生活スケジュールやルールについて子どもたちと考えていくことが、子どもが主体的に過ごすことにつながります。

また、そういう環境になってくると、たとえ子どもたちから『おもろない』という声があった場合でも、『じゃあ、どうやったら「おもろく」なるか、みんなで考えようよ!!』と風潮にもつながっていきます。

そうなると、放課後児童クラブや学童施設が子どもたちにとって『おもろい』場所になるのではないかと、私は考えます。

今回もご覧いただきありがとうございました。

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