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教育とコーチング

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公立中学校教師だった著者が、1997年、アメリカから日本に初めてコーチングが導入された現場に立ち合い、人の才能を引き出す部分にコーチングの魅力を感じ、教師をやめコーチとして独立。…
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#コーチ

Kちゃんとの関わり

Kちゃんとの関わり

中学校の教師から人事異動で小学校の教師として赴任しました。

最初は5年生の担任になりました。

すごく素直で個性的な子どもたちで、僕にとっては可愛いく愛おしい子どもたちでした。

小学校に来て、子どもの話を理解するためには全身全霊で聞かないと理解ができなかったので、聞くスキルが磨かれたと思います。

そんな担任をしている中で、一人の気になるKちゃんと言う生徒がいました。

周りより少し成長が早く

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「すごい先生のシンプルな授業」

1999年の6月、辻先生のクラス(小学校6年生担任)で行われた理科の授業。
45分ある授業のほんの一部です。
その45分の授業の中で、辻先生がしゃべるのは3回だけ。
最初と途中の軌道修正の質問と最後。
それ以外は、ずーっと子どもたちが授業を進めていきます。
それでは動画をご覧ください。

この先生のインタビューはこちら
→ https://coaching-syst.co.jp/2008/07/2
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小学校の授業で組織開発の基礎を学ぶ

小学校の授業で組織開発の基礎を学ぶ

2000年に人事異動の関係で、中学校から小学校へ移動になりました。

小学校に行ってみたいと思ったのは、下記の動画の子どもたちを見たのが大きいと思います。今でも、この瞬間の雰囲気を鮮明に覚えています。

下記の動画は1999年の6月、辻先生のクラス(小学校6年生担任)で行われた理科の授業。

45分ある授業のほんの一部です。その45分の授業の中で、辻先生がしゃべるのは3回だけ。
最初と途中の軌道修

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マイアミの奇跡を起こしたブラジル人ゴールキーパーコーチから学んだ本当のコーチング

以前、中学校のサッカー部コーチをやっていたころ、三重県代表Uー14コーチも兼任していました。

東海地区の代表チームが集まって東海代表のセレクションも兼ねた練習会が行われる機会に、日本代表ゴールキーパーの川口能活さんの当時コーチであったド・プラドジョゼ・マリオ・ソアレスという(以下マリオ)というゴールキーパーコーチに指導してもらうことがありました。

ブラジルに勝つという奇跡を起こした全日本代表の

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悔しさを味わう

前回のコラム(現場で使えないコーチング)では、僕が中学校のサッカー指導者をしていた頃に、必要以上に教えないことで、選手の主体性を引き出すポイントをつかんだという話でした。

それ以降、私が叫んで教えたり、コントロールすることがめっぽう減っていきました。
そして、その後、成果が出たのか?
というところから今日のお話をしたいと思います。

サッカー部の練習メニューは、日頃、僕が練習メニューを決め、すべ

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現場で使えないコーチング

現場で使えないコーチング

97年にコーチングと出会い、学校現場で使っていましたが、最初は思ったような成果が得られませんでした。

「やっぱり学校では無理なのかな〜」
「理想論かな〜」
と、諦めかけた2年目に、やっとポイントに気づき始めます。

今日は、その時のお話です。

当時私はサッカー部のコーチをしていました。僕がコーチしていたチームは小学校でサッカー経験をしている生徒がほぼなく、よく試合では負けていました。

僕は、

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