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小学校の授業で組織開発の基礎を学ぶ

2000年に人事異動の関係で、中学校から小学校へ移動になりました。

小学校に行ってみたいと思ったのは、下記の動画の子どもたちを見たのが大きいと思います。今でも、この瞬間の雰囲気を鮮明に覚えています。

下記の動画は1999年の6月、辻先生のクラス(小学校6年生担任)で行われた理科の授業。

45分ある授業のほんの一部です。その45分の授業の中で、辻先生がしゃべるのは3回だけ。
最初と途中の軌道修正の質問と最後。それ以外は、ずーっと子どもたちが授業を進めていきます。

とりあえず映像をご覧ください。
(You Tubeで直接見た方が臨場感が伝わってくるかもしれません。その場合は下記のリンクを押してください)
https://www.youtube.com/watch?v=6AOU_L-2CyI&feature=emb_logo

この授業を参観して度肝を抜かれました。

教室に入った瞬間、何よりも子どもたちの雰囲気が安心感に満ち溢れて、温泉につかったような気持ちよさが伝わってくるクラスでした。

失敗してもいい、間違ってもいいから、みんなで真実を見つけるんだ。
みんなで伸びよう、自分自身の力を出し切ろう。
そういう雰囲気が満ち溢れている。
そうしていく中で、一人ひとりが磨かれ、クラスが本来の能力を磨きあう場になって行きます。

最近、人材育成で注目されている「心理的安全性」や教育で注目されている「非認知能力」などの、全てがここに詰まっていたんだと、今、そう思います。


辻先生とは、中学校の教師をしていた時にご一緒させていただきましたが、先に辻先生は小学校へ移動になりました。

辻先生が持っていた子どもたちが中学校へ上がってくると、他の子どもたちを巻き込んで、すごくいい学年になって行きます。この学級の子どもたちが中学校に進級すると自分たちでネットワークを築いて、自分たちで問題を解決しようとしていく。
問題解決に向けてのスキルを持っている子が育っているので、その子たちが学校を巻き込んで、とてもいい集団に育っていってくれます。

この生徒と触れ合う先生も調子が上がっていく場面をたくさん見てきました。

先生の授業の指導案を見てみると、子どもたちが発言する意見の予想が書いてあるのですが、ずばり全部予想通りに流れていきます。

子ども達が間違える場所までも予想されていて、その通りに子ども達が迷います。

しかし、そこで辻先生には3つ質問が用意されてあり、見事に1個目の質問で子ども達が授業の流れに戻ってくる。
子どもの発言を予想する能力に驚かされます。

辻先生は無意識かもしれませんが、随所にコーチング的な手法をちりばめています。

その辺りを明らかにできたら、多くの方のお役に立てるのではないかと思い、インタビューをさせていただきました。

インタビューの中では、学校教育の現場でコーチングを活かす実践スキルを惜しみなく紹介してくれていますので下記からじっくりご覧ください。

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