熊田 潤一 / 経営コンサルタント

岩手県釜石市出身。【経歴】学・院生時は日本近世史専攻。デザイナー、訪問販売、法人営業、…

熊田 潤一 / 経営コンサルタント

岩手県釜石市出身。【経歴】学・院生時は日本近世史専攻。デザイナー、訪問販売、法人営業、事業創造、コンサル、と社会を放浪し40代も半ば。次世代に少しでも明るい社会を遺せたら嬉しく思います。 【執筆志向】仕事の思想・立志と経営・戦略と実践の間・歴史と未来創造、成長と心理 etc...

最近の記事

次世代リーダー育成塾 第7講 ビジョンとは未来への熱源 その上でどう戦略を立てるか(その一)

第7講では前回で述べた「情熱」を用いて、「志が集まるビジョン」「戦略の立て方」について述べたいと思います。具体的には目的を定め、「ありたい姿」(未来創造図)と「あるべき姿」(立ち返るべき原点、取り戻すべきZEROポイント)について、どうリーダーは描くか、について語ります。 前回の要点 「情熱」の使い方前回「情熱、それは尊い。ないよりは良い。無ければ生きていながらにして魂が抜かれ、生きながら死ぬことに繋がってしまう、と私は考えています。」と書きました。これは私の思想です。思想

    • 次世代リーダー育成塾 第6講 情熱の用い方

      沢山モノを書いておきながらしばらく公開せずにおりました。大反省です。本シリーズは自らの経験や学びを公開することで「世の為人の為」に仕事をする方々の一助とするためです。初志貫徹で再始動です。 今回、第6講では前講までに述べた「志」を情熱にかえ、具体的にリーダーとして何を次世代に遺すのか、その使命、課題設定のあり方について語りたいと思います。先ずリーダーとは、役職でも権力でもなく、「使命感」や「志」によって自らを導くものがあるのが決定的に重要だと考えています。これは碩学や偉人の

      • 次世代リーダー育成塾 第5講         ~志の起点、人としての原理原則と”真摯さ”~

        前回、第4講では世の為人の為、高い志を持つことの重要性をお話し致しました。仕事は最終的には成果が求められますが、成果とは何か?以前も書きましたが、ドラッカー先生の言葉を借りて定義すれば「世の中、顧客に良い変化をもたらすこと」に尽きます。数字はその結果、顧客からの評価であり、利益はもっと世の中に貢献せよとの準備金、支度金のようなものです。 改めて”志”とは仕事人生に於いて志を高めることは、自分の私利私欲を超えた「何か」の為に尽くすこと、謂わば「使命」、残された命を何のため

        • 次世代リーダー育成塾 第4講 高い志をもつこと

          おはようございます。本日は第4講をお届けします。今回のテーマは「高い志をもつこと」です。リーダー育成モデル(下図)でも重要な土台の一つに位置付けているリーダーに必須の修養テーマです。また非常に難解なテーマです。何故なら志は「持った者」にしか理解し難い燃える心、つまり目に見えない着火装置みたいなものだからです。謂わば味の素ならぬ「情熱の素」です。「こうすれば志を持つことが出来る」という具合に論理的に語る対象ですらないのかもしれません。頭の中にはイメージはあります(そのことを何と

        次世代リーダー育成塾 第7講 ビジョンとは未来への熱源 その上でどう戦略を立てるか(その一)

          次世代リーダー育成塾 第3講 リーダーの持つべき土台(正しい考え方とは)

          おはようございます。本日は第3講をお届けします。今回はリーダーの持つべき土台とは何かについてお話し致します。前回も示したリーダー育成モデルを改めて。 上記モデルの通り、リーダーの土台は人間力です。分解すると「正しい考え方(精神・信念の拠りどころ)」「軸としての観性」そして「情熱」です。志の磨き方とも言えます。順番にお伝えして参ります。 1.正しい考え方(精神・信念)とは何か?正しい考え方とは何か?一言で言えば人類が有史以来(文字として記録が残って以来)、具体的には2000

          次世代リーダー育成塾 第3講 リーダーの持つべき土台(正しい考え方とは)

          次世代リーダー育成塾 第2講 リーダーとは誰のことか?

          おはようございます。本日は第2講をお届けします。今回はリーダーって誰の事?について。決して社長や部長といった役職では無いことだけ先に申し上げておきます。 1,リーダーの要件今年も様々な企業様の次世代リーダー育成に関わらせて頂く予定ですが、どこのお客さま先でも共に追求(或いは追究)する共通したリーダー像があります。過去の記事に書きましたが改めて明示すると以下の4要件となります。 ▼私の志向するリーダーの要件(こういう人は皆リーダー) 【1】次世代の社会、会社、組織に明るく豊

          次世代リーダー育成塾 第2講 リーダーとは誰のことか?

          次世代リーダー育成塾 第1講 新社会人を迎えるリーダーに伝えたいこと

          おはようございます。現在令和3年3月27日早朝。間もなく社会に「新社会人」がデビューを果たします。そんな時節になりました。私も来週からとある法人のお客さまの新入社員研修に講師として”新社会人”と対面します。ワクワクします。同時に責務の重さに身が引き締まります。そういう意味ではワナワナします。この会社様とはもう7年のお付き合いです。毎年新入社員を迎えさせて頂いています。会社の理念や社長方針の解説、本質の解釈を深める対話もさせて頂いています。責任重大です。 今日から新たなシリー

          次世代リーダー育成塾 第1講 新社会人を迎えるリーダーに伝えたいこと

          報徳思想と仕事の成果

          おはようございます。昨日は一日中雨でしたが、さいたまの夜明けの空は綺麗なシアンブルーです。前稿では成果とは何かについて、下記概念図の三角形を用いてお話をしました。「成果とは意味のある結果」のことである、というお話をしました。 成果を意味あるものにしなければ、それはただの数字であり、そうした仕事人生は無味乾燥であるとお話ししました。そのためには三角形下層の土台である考え方・意識(思い)からすべて始まるので、その土台を修養することが不可欠だと述べました。この三角形を家だと考えて

          成果とは何か?

          最近は自宅勤務等、テレワークの導入によって、改めて自身の仕事の成果とは何か?を問うた方も多いのではないでしょうか。最近、お客さまでこのことを問うことが増えているのもあります。組織や個人によって何を成果とするかは勿論違いますが、今朝はこの成果について私論を述べたいと思います。 成果とは意味のある結果である先ず成果について私なりの定義があります。そしてその定義は40歳を過ぎて徐々に固まったように思います。というのは、20代から30代前半の時代は「意味もなく数字を追っていた」から

          「未来創造セッション」(後半)

          未来を創る方法はあるのか?今回は前回に引き続き実際にお客さまに行ってきた「未来創造セッション」という場について、後半です。時間軸としては未来をどう描くか、そしてバックキャスト思考法によって現在に戻り「どうなるか」から「どうするか」を考えます。バックキャストとは「ありたい姿」「あるべき姿」から現在に帰って「どうするか」を考える思考法のことです。全体像を改めて下記に。 未来を考える方法はあります。そして、誰でも未来を創造することはできます。しかし、未来を創る方法はあるのでしょう

          「未来創造セッション」(後半)

          過去・現在・未来をつなぐ     「未来創造セッション」(前半)

          はじめに今回は先週金曜日に所属する会社の会員様にご参加いただいた「危機を乗り越える組織の条件~未来創造セッション~」で語ったお話を書いておきたいと思います。前半と後半に分けて投稿します。タイトルにした「未来創造セッション」とは、私がここ5~6年、様々な企業様に実施してきたセッション(講義+対話+グループワーク)のことです。目的は一つ。「未来は自分(たち)で創る」を一人ひとりがアクションに移すきっかけの場にすることです。つまりマインドセット(個々人に内在している思考様式、心理状

          過去・現在・未来をつなぐ     「未来創造セッション」(前半)

          リーダーを志す道

          はじめにここ数年、いや数十年でしょうか。「日本には管理職は沢山いるけどリーダーがいない」と言われてきました。誰がそんなこと言ったのか?主に大企業の経営幹部の方々から異口同音にそうしたお話しを伺うことがありました。私も様々な企業様を拝見してきて、自戒も含めてですがそう思うことがあるのです。そこで今回は「リーダーとは何ぞや?」について書いてみようと思います。本稿では企業組織に限ったお話をします。組織のリーダー論は様々な観点から書籍や碩学の知見が膨大な量発信または共有されています。

          「自立」の壁を突破する皆さんに

          この6年間、毎年4月は1か月間北海道に出張して、ホテル住まいをしながらお仕事をしていました。今年は久方ぶりにこの状況ですので、さいたまの自宅でテレワーク中心の日々です。”翔んで埼玉”ではないですが都内には余程のことがないかぎり越境しにくい心理があります。。。話を戻し、なぜこの時期北海道で暮らしていたかというと、とある建設会社様の人材育成と企業文化の深化を担当させて頂いており、工事量の比較的少ないこの時期に集中して全社員さんの育成施策や経営課題のプロジェクトを展開するからです。

          「自立」の壁を突破する皆さんに

          ”志座”と”信頼”について(個人編)

          ルールチェンジ後の自身の存在意義とは?第2投目です。新型コロナを巡って、様々な感情を伴った言葉や試論が飛び交っています。医療従事者、運送業の皆様は肉体的にもきついと思います。それ以外の方々は精神的な疲れが懸念されます。だからと言って誰かを批判する論調が跋扈しているのは些か残念な気持ちになります。本当の自立とは心理学の叡智では「いかに他者に依存して自分が立っているかを知ること」と教わりました。危機にこそ感謝と自らが立つ精神だけは持っていたいものです。私は正直不安の中にいます。a

          ”志座”と”信頼”について(個人編)

          志と仕事の間…

          はじめましておはようございます!経営コンサルタントの熊田と申します。最初の投稿です。何を書くか迷いますね…今後時間の許す限り私のお客さまに役立ちそうな記事、論考、コラム等を投稿していきたいと思います。お客さまとは中小企業の経営者様が多いですが、そこに集う社員・従業員の皆様も含みますので、多くの社会人の方々にも資する内容を投稿していきたいと思います。 先ずは自己紹介です。現在は小宮コンサルタンツという会社で経営コンサルタントをしております(4年目)。仕事人生ではこれまで、グラ