【書評】英語多読 すべての悩みは量が解決する!

あらすじ

本書では、英語学習において必要なのはより多くの自然な英語に触れることであると著者は主張します。
そして本書では多読によって英語力を獲得していく過程や絵本などを利用した実際に多読する方法についての多読術を著者自身が実践している方法を紹介して解説されています。

​この本を読むことをおすすめしたい方

1.ゆっくりじっくりとでも英語で書かれた本を読みたいと思っている人
2.英語学習が苦手だけど実用的な英語を話せるようになりたい人
3.お子さんに小さいうちから英語に触れさせたいと考えている人

この本によってためになったこと

1.英語を英語のままとして理解する「訳さない」英語の身につけ方を知ることができる
2.英語を多読するための素材(たとえば絵本やアニメ、ドラマなど)を手に入れる方法、サイトの案内などからすぐに英語学習をスタートできる
3.英語学習の辛い部分が全てなくなる

私がこの本を選んだ理由

以前の海外旅行の際に英語学習をしたものの大して身に付かず、あまり会話もできなかった経験があり、このタイトルを見たときに英語の悩みを量で解決するという考えてもいなかった提案に思わず購入しました。
多読によって得られるメリットは本書のなかでも意外に少ない分量であり、本書で参考になったのは実際に多読をする際の素材があるサイトの案内や多読経験者の体験談でした。(私に合った多読方法は子供向けアニメであったため、毎日BBCのアニメを見ています。)

記憶に残った本の箇所を引用

1.”そこで考えてみてください 。日本語の文庫本 1冊を 6年間かけて読んでいる外国人がいるとして 、あなたはその人が 、 6年後に日本語がうまくなっていると思いますか ?同じように英語でも 、その程度の量で英語の力が身に付くなんて 、あり得ない話ですよね 。”
著者はここで、日本の中高6年間の英語教育で読む語数が文庫本一冊程度としたうえで、今英語が苦手であるのは単純に触れる英語が少なすぎるためであると述べられています。そこから多読による英語学習の一つの目安を100万語(ハリーポッターシリーズ1~7巻を合わせた程度)必要としています。それを考えると自身の学習してきたものがいかに少なかったかと思い知らされました。

2.”多読を続けていけば 、日本語に訳せないかもしれないけれど 、英文が表そうとしていることに対してだいたいのイメ ージが湧いてくることが少しずつ増えてきます 。そしてこれを繰り返していると 、文字だけ読んでも絵を見たかのようにイメ ージが湧く英語のかたまり (フレ ーズ )ができてきます 。それはその英語のかたまりが絵の代わりになっているということです 。”
これが多読術の肝となる考え方で私ができていない部分でした。単純に単語を暗記して英文を訳していく学習では身に付かない自然な英語がこれによって身に着くと述べられています。絵本を多読の素材にすることは実際に英語圏の人が読む本の中で使われている言い回しや単語が絵本の絵とともにセットで覚えられ、実用的なものとして頭にしみこませられるというものです。

3.”本当にやさしい本で 、多読三原則を使ってスラスラ読める感じをつかんでいれば 、そんなに難しい話ではありません 。そのスラスラ感を維持できるなら 、どんなレベルの本を読んでも構わないでしょう 。 「スラスラ感 」というのは 、分かりにくいかもしれませんね 。少なくとも 、読む速度のことではありませんし 、理解度のことでもありません 。あくまで 、読むときの快適さとしか言いようがありません 。”
著者はこの多読三原則として「辞書を捨てる、分からなければ飛ばす、自分に合わなければが投げる」として徹底して自分が作品を楽しいと思えるレベルのもので学習していくことを述べています。絵本のような本当に簡単なものから徐々に徐々に難しい本に進んでいくことで難しい本も作品を楽しいと思えるレベルになるということです。

その他おすすめ本を紹介


『英語多読 すべての悩みは量が解決する!』で英語多読のすすめを知ったら次に読む本はビジネス書ではありません、『Oxford Reading Tree シリーズ』という絵本シリーズは本当に文章のないものから少し長めのものまで幅広く揃っていて自分のレベルに合わせてスタートできる、またほのぼのとしたストーリーも楽しめるものと思いますので、ここにおすすめしておきます!

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