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絶滅できない動物たち〜自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ
https://amzn.to/3jKzjPe 脱絶滅は、正義か タンザニアのウズングワ山塊の奥地に、乾期も水量が落ちない滝があった。極度の電力不足に悩まされているタンザニア政府にと…
絶滅できない動物たち〜自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ
https://amzn.to/3jKzjPe
脱絶滅は、正義か
タンザニアのウズングワ山塊の奥地に、乾期も水量が落ちない滝があった。極度の電力不足に悩まされているタンザニア政府にとって、この滝は水力発電の建設プロジェクトの候補地として申し分なかった。しかし、その滝には、その滝にしか生息していないカエルがいた。
実際、当時のタンザニアでは、電力不足による弊害で、多くの子供や老人が亡くなってい
森田真生「僕たちはどう生きるか」
本書を読みながら、リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』や高橋源一郎『さようならギャングたち』に近い感覚を受けた。外側で終わりゆく幻想世界を、静かに眺めている感覚。
パンデミックと気候変動。小説ではなく、今現実として終わりゆく世界で、僕たちは何を考え、何を次に残せるのか。本書の思索で、緩やかな絶望のなかに微かな希望が見え、泣きそうになりながら読んだ。
「人新世」という言葉が浸透し始めた