イートンスクールでのサマースクール開始
先日、Harrowでのサマースクールを終え、新たな場所、Eton College(イートン校)でのサマースクールを開始しました。
歴代首相の多くを輩出した超名門イートンカレッジ
イートンスクールは、イギリスの中でも名門中の名門と言われ、多くの歴代首相がその学校出身です。
ただ、サマースクールは別に何か選抜があるわけでもなんでもなく早めに申し込んでおけば誰でも入れます笑
そして、もちろんあの有名な燕尾服の制服も必要ありません笑
以前イートン校についてはこちらでも少し紹介したのでご興味あれば…✨↓
イートン校出身者(イートニアンと呼ぶらしい)が学校を案内
イートン校出身の男性が、あの独特のアクセントで学校案内をしてくれたのですが、これまた面白かったです。
やはり?規律には厳しいのか、説明の間に生徒たちが喋っていたりすると黙ってそちらを見据え
「何か質問あるかな?」
と。
それだけだと単に怖い人って感じなのですが
「質問が無くて喋っていたとしたら、この部屋の胸像が印象的だねって話してたのかな?
この人は何したと思う?」
などと、いい感じに次の話題へと誘ってくれます。
欧州のティーンエイジャーの子たちって体だけは大きいけれど、中身は結構子どもっぽいなぁって思うことがよくあります。
ロンドンにいると国内だけでなく欧州各地からたくさんの中学生が遠足やサマースクールに訪れています。
イタリア人やスペイン人の子をよく見かけますが、とにかく電車の中でも電車のクッションをお尻でバフバフ押したりしながら大騒ぎするし、先生が話を聞きなさいって言ってもちっとも聞かない。
怒られてもあまり言うことを聞かず恥ずかしそうにもせず、後ろ向いて友だちにベー!って舌を出したり‥笑
だけど、イートニアンがポッシュな口調で弾丸のように色々聞いてくると思うと、そんなイタズラな子ども達もそうそうはしゃいでいるわけにはいかないよう。
ふざけたいけど、さすがにあんな質問攻めにされると思うとチョット…
気がひけるのでしょうね。
イギリスボーディングスクールのサマースクールにはどんな国籍の子が参加するのか 日本人はいた?
欧州のサマースクールには本当にいろんな国籍の人がいます。
前回のHarrow Schoolでは
多い順に
フランス
アルゼンチン
ドイツ
イタリア
ポルトガル…
みたいな感じだったそう。
そして今回のイートンはというと、多い順に
イタリア
フランス
ギリシャ
トルコ
ドイツ
インド
といった感じです。
どちらも中国、韓国、日本などのいわゆる東アジア人は本当に少数でした。40-50人のクラスに2-3人いるかどうか。
しかもほとんどが海外育ちのアジア人です。
他の人種からみるとアジア人はみんな同じに見えると言うけれど
やはり東アジア人同士は「日本人じゃないな」「あ、日本人だ」とかってわかるものですよね。
ロンドン市内でも、お互いなんとなく目が合って
「あ、日本人発見」
みたいな感じで見合うこともw
そういう意味で言うと、今回のイートンは日本人ゼロ。前回のHarrowは日本人の子が1人いました。
ぶっちゃけ英語力はどの程度必要?
実際に学校へ送りに行ってみて気づいたのですが、やはりヨーロッパの子はかなり英語が喋れます。
以前イタリアへ行った時、あまりに喋れない人ばかりでびっくりしましたが、
(でもね、みんな身振り手振りで道を教えてくれるんです)
やはりわざわざロンドンに2週間40万円もかけて子どもを送り出している家庭の子は違いました汗
ほぼみんな、流暢な英語で早口で喋っていて、こちらもタジタジなくらい。
なのでもし、日常会話もあまり話せないくらいの状態で来ていたら、正直結構最初は辛いだろうな、と思います。
もちろんみんなで仲良くなれるようにアクティビティなどがたくさん用意されているし、みんな世界中に友だちを作るつもりで来ている子がほとんどなので、少ししたら仲良くなれるかも知れません。
でもさすがに中学生になると、豊かな会話ができなければなかなか友だちにもなりづらいよう。
文法や語彙はともかくとして、ある程度のスピードで喋れるようになっておかないと、
ほぼ喋れない状態からいきなり参加…
というのは難しいかもな、と感じたのでした。
世界のお母さんパワー炸裂⁉️ 号泣する母に見る、息子への愛w
イートニアンによる学校案内が終わり、見送りに来た父母達が子ども達にしばしの別れを告げる瞬間がやってきます。
「さぁ!寮にこれから移動です。
ここから先は保護者の方々とはお別れです」
そうスタッフがいうと、子ども達が次々ハグをしに母父のもとへとやってきます。
私の息子も来てくれましたが、あまり人前でハグをしたがらない息子は恥ずかしそうに
「んじゃ!ばいばーい」
とわざと無感動な声で言います笑
そんな照れ隠し全開の姿におかしくなってしまい、私も
「はいはーい!じゃ、頑張って!」
と苦笑しながら、精一杯の愛情を込めて返します。
(本当はギュウっとハグしたいところですがw)
するとどうでしょう。
隣ではイタリア人ママ(マンマと言うのかな)が、息子にハグしながら号泣。
なんて言ってるのかは分からないけれど、とにかく「寂しいわ」「気をつけて」と、子どもを気遣う気持ちだけはすごく伝わってきました。
素直に感情表現できるって素晴らしい!
突如イタリア人ママに誘われ、寮までこっそり追いかけていくことに笑
ひとしきりお別れが終わると、そこから先は子ども達だけで寮まで歩いて移動です。
そばでぽつんと立っていたお母さんになんとなく、
「寂しいわね」
って話しかけてみました。
すると、すごい勢いで
「そうなの。本当に寂しい。
2週間も離れて暮らすなんて息子が生まれてから初めてで、仕事も手につくかわからない」
と。
わかるわかる…と思いながらしばし話をしていると、
「ねえ、寮まで追いかけてみない?」
と誘われたのです笑
「えー!いいの?!」
なんて私が笑ったら、
「何も寮の中まで入るんじゃないんだし、大丈夫よ!」
とそのママ。
たしかに。
どんな寮に住むのか少し気になるし、行ってみようかしらと思ったのです。
道路の反対側で、まるで観光客かのようなふりをしながらついていった私たち。
これ以上はさすがに怒られるよね、というギリギリのラインまでこっそりついていき、寮もしっかり目に焼き付けてきました。
すごく昔からある素晴らしい建物で、おもいがけず良い収穫!
そのママとは、WhatsApp(外国版のLINEのようなアプリ)を交換し、
「Sad Lonely mummies😂」
とチャットを名づけて日々励まし合っていますw
聞けばそのママさん、弁護士さんだそうで、
日々忙しくしながらも
Ti abbraccio (ハグを送るわ!)
と愛溢れるメッセージをくれます。
ロンドン生活もあと少し。
存分に楽しみたいと思います。
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