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子育て

子どもが親に命令口調になり、
親にむかって暴言を平気で浴びせる
ケースには歴然とした理由がある。

それは、子どもを支配下に置き、
子どもの主体性を奪うことである。
とげとげした家庭で育つと子どもは乱暴になる。
不安な気持ちで育てると子どもも不安になる。
そうして育った子どもは、
論理的理解が可能な年ごろや親の体力に近づいてくる頃に反乱を起こす。

親は子どもが自立できるように接することが重要になる。
もちろん、そのためには親自身が自立していなければならない。
叱りつけてばかりいると子どもは「自分は悪い子」と思ってしまう。
けなされて育つと子どもは人をけなすようになる。
認めれば子どもは自分が好きになっていく。

子どもを甘やかすのは、子どもに対して注意力の欠如である。
厳しく接するのは、子どもの未来を信じているからこそ、
そう接することができる。

子どもの考えも聞かず、指示命令する親も問題であるが、
子どもの要求をハイハイと受け入れる親も問題である。

親として、子どもの言動が子どもの精神的成長に
どう影響するかという想像力が必要になる。

子どもの苦難をじっとそばで見守れる親は、
子どもに苦労させたくないと考える親より少数派である。
子どもは親とは別の人格をもった別の人間である。
子どもは親と共にいるが、親の支配下に属しているのではない。

親の愛を与えることはできても、親の考えを与えることはできない。
子どもは自らの考えを持って生きている。

親は子どもを心配するからこそ、
自分の考え方を押し付けてしまいがちになる。
しかし、「こうなって欲しい」という自分の期待が強くなればなるほど、
子ども自身が何を望んでいるのか見えなくなってしまうものである。

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