日本工芸株式会社オフィシャル

日本工芸(株)JapaneseCrafts Co,.ltd.公式アカウント。日本各地の工芸、職人の工房を訪れ、製法・技法・精神性等を理解し、プロセスとこだわりを探る。ものづくりへのこだわりや歴史との関連性、創意工夫、商品の精緻さなど工芸に関する情報を発信していきます。

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    最近の記事

    インターン体験記ver.5(大学生)

    こんにちは。日本工芸note編集部です。今回の投稿は、当社に短期インターンとしてきてくれた石岡さんに体験談をご紹介いたします。 彼女は2023年4月から東京で某上場企業の新社会人になる方です。大学4年4月から4ヶ月企画立ち上げをご一緒いただきました! ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 〇なぜ工芸に関心があるのか幼い頃から、工作で独創的な作品を作り上げるような子で、何となくものづくりに関して興味がありました。大学生になり自分の暮らしやライフスタイルについて見つめ直す

      • オンラインショップ売上の1%を工芸産地へ寄付。日本伝統の想いをつなぐ「1% for 日本の工芸育成」プロジェクト開始しました。

        本日プレスリリース を出しました。要点は以下の通りですが、その背景も少し記載いたします。 「1% for 日本の工芸育成」プロジェクトは、伝統工芸に携わる職人さんの多くの声から始まりました。 日本には数多くの豊かな工芸品やその技術がありますが、それらの職人たちは往々に高齢化が進み、後継者や長く受け継がれてきた技を継ぐ人材が少なくなり「作り手がいなくなる」「続けられなくなる日がくるかもしれない」という不安な現実に直面しています。 日本工芸堂はそれらの力になること、さらに「

        • インターン体験記ver.4(大学生)

          こんにちは。日本工芸note編集部です。今回も当社に短期インターンとしてきてくれたAさんに体験談を寄せていただきました! 彼女は都内の大学に通っている大学三年生。2022年6月まで1年間、イギリスに留学をしていました。インターン前半はイギリスから参画。 ============ なぜ工芸に関心があるのか? 工芸に関心を持った直接的なきっかけは、留学中の体験からきています。留学しているうちに、自分のアイデンティティである「日本」の文化や伝統に関して無知な部分が多いと気が付

          • 会津塗の里、会津若松市のメーカー数社回ってきました。

            今回は会津塗りの里、会津若松市の数社へ訪問、商談してまいりました。その際に訪れた街の様子や展示・販売所のご紹介です。 まずは鈴善さん。漆、会津塗りの歴史を詳しく展示してあります。ここは街に入ったら最初に行くのがいいかもしれません。製造過程や歴史の全体像を把握することができます。 入り口はこんな感じです。この後ろ側に漆器、地元のお酒が販売されています。 展示場は無料で見ることができ、二階までびっしりと漆の道具なども展示されています。 以前はとても盛んだったという杯。

            江戸切子の工房訪問をまとめてみました。

            今の商売を始める前に数多くの工房を周り、イベントに参加し実際に数百の江戸切子を見て回って素晴らしいとほれこんだのが山田硝子さん。 先日工房にて作業シーンを撮影させてもらいました。 土曜日にもかからず丁寧に対応いただきお世話になりました! 撮影開始! 作業の手を止めていただき撮影 こちらは作業風景を真横から撮影中の様子。 これらの撮影動画を編集した動画が以下です。 撮影編集は知人の”江戸切子ファン”のAさんです。彼とは江戸切子会を一緒に開催するほどでしたので両者に

            曲線美に魅入る、肥前びいどろについて

            こんにちは。日本工芸note編集部です。 今回は肥前びいどろについてご紹介します。当社サイト、工芸品のセレクトショップ日本工芸堂での人気商品でもあります! 個人的には、レモンサワーを楽しむ最上のグラス!です。 肥前びーどろについて佐賀県の重要無形文化財に指定されている「肥前びーどろ」は、江戸時代末期頃に作られ始めました。佐賀ガラスと呼ばれたが、昭和期に肥前びーどろの名で販売したものが定着したといわれています。 型を使わず、人の息を吹き込んで作られる宙吹きガラスは、なめ

            九州民陶、小鹿田焼・小代焼について

            民によって作られ、生活のために使う陶器のことを「民陶」と呼びます。 柳宗悦から「世界一の民陶」と絶賛された小鹿田焼など、九州各所に広がる用の美である陶芸品のご紹介。 小鹿田焼(おんたやき)大分県日田市の山中(福岡との県境に位置する)小鹿田皿山で10軒の窯元が昔から変わらないやり方で素朴な日用雑器をつくり続けています。小鹿田焼は一子相伝という伝承方法を取っており、窯主の長男だけがその技術の継承者となるため、窯元は増えることなく技法は昔のままに伝承され続けてきました。 約30

            インターン体験記ver.3(大学生)

            こんにちは。日本工芸note編集部です。今回も当社に短期インターンとしてきてくれたAさんに体験談を寄せていただきました! 彼女は2021年10月から年末までの期間多大な貢献をいただきました。 ============ 自己紹介ロンドン芸術大学に通っている学生です。11歳に東京の小学校からイギリスの寮へ入学し、今ではロンドン在住歴10年になりました。去年コロナ禍というのもあり、授業が全てオンラインになったので、その機会を利用し日本の職人や工房に連絡を取りました。その結果、福

            七宝焼きについて

            七宝焼き 金属とガラスの融合が生み出す 宝石のような輝きを生み出す合体工芸 七宝焼きとは 「七宝焼き」は「焼」と名前がついているように「窯」で焼き上げる伝統工芸だ。しかし、素材は土ではなく、金属とガラス。二つの素材が融合することで生まれた独特の美しさは、古くから「アート」の一つとして愛されてきた。 「七宝」は仏教において貴重といわれている7つの宝が由来であるとも言われている。金、銀、瑠璃、玻璃、硨磲(シャコガイの殻)、珊瑚、瑪瑙。美しい輝きで人々を魅了してきた宝になぞらえら

            津軽の四季を感じてみる #津軽びいどろ

            こんにちは、日本工芸note編集部です! だんだんと暖かくなってきましたね🌸 今回は、津軽びいどろの写真を共有します。一足先に春を感じてみませんか? 〇水玉模様が映えるさわやかなデザイン。 〇縦縞。春を感じる色あい。 〇こちらはワイングラス。先程のボテボテしたグラスとは対照的なこの曲線美がたまりません(笑) その他にも、花瓶や風鈴などの食器以外の用途で作られたものもあります。一口に津軽びいどろといっても色々あるんですね。 詳しい説明はこちらのブログにまとめてあり

            栴檀(せんだん)縅チャーム作りワークショップ (@朝比奈工房)

            日本工芸note編集部です。 クラウドファンデイングのリターンとして設定していたワークショップを実施しました!  今回は、朝比奈工房で開催した「栴檀縅チャーム作りワークショップ」の様子をお伝えしていきます。工房で直接ワークショップを行うのは初めての試みでした😊 本ワークショップでは「栴檀縅チャーム」を作りました。どちらも鎧を作る技術が活用されています。 栴檀(せんだん)とは?⇨鎧(よろい)の付属具。右の肩から胸にかけてつける板。鎧の正面の上方の両脇は隙間があるので、敵

            インターン体験記ver.2(社会人)

             こんにちは。日本工芸note編集部です。今回も当社に短期インターンとしてきてくれたSさんに体験談を寄せていただきました!  彼女は2020年4月からある一部上場企業の新社会人になられた方ですが、新型コロナウイルスの流行によって仕事が例年と全く違う形になってしまったそうです。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー コロナ禍の中で模索した日々 私は社会人1年目の23歳です。昨年4月に入社はしたものの、コロナの影響で新入社員は特別休業という措置で現在も(編集当時)自宅待

            インターン体験記 ver.1(大学生)

            日本工芸note編集部です。今回から当社のインターンに参加してくれた方々の体験談を投稿していきます。記念すべき最初の方は、大学4年の1年間、当社のインターンされた伊東さんです(このページのトップ写真は彼です)。 起業を志向する学生さんにはぜひ読んでみてもらいたいですね!  ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー  私は現在、22歳で起業しオーダーメイド革製品を販売しております。インターンでの経験は、学生だった私が新たな一歩を踏み出すきっかけになったように思いますので

            徳島県の工芸品、大谷焼の展示販売中@コレド室町

            期間:2021年1月10日(日)〜2月7日(日) 場所:コレド室町3 3階期間限定ショップ    土日は絵付け体験もできます! 徳島県の工芸品、大谷焼の展示販売サポートしています。 <大谷焼とは?> 240年以上の歴史をもつ、 土の風合いを活かし、素朴で力強い伝統工芸品。 徳島の名産品藍染めで使う”大がめ”など大物陶器が有名。 寝ろくろという二人がかりで作りあげる技法で、登り窯で焼き上げるのが特徴。 始まりは九州生まれの焼き物職人がお遍路で巡礼にきた際、伝承された。 一

            別府竹細工は、室町時代(1392〜1567年)に行商用の籠を作り、売り出したのが始まりとされている

            別府竹細工とは 湯けむりただよう、日本有数の温泉地、大分県別府市。この別府市周辺に伝わる「別府竹細工」は、古くは『日本書紀』にも登場する、長い伝統を持った工芸技術である。温泉街を歩くと、小さな竹細工専門店が、今も点在している。 店頭に並んでいるのは、籠やザルのほか、箸、しゃもじ、などの生活雑貨。何気ない一品の中に潜む、高度な技術は、使いやすいだけでなく、長く、使い続けられる実用性の高い道具が多い。 別府竹細工の歴史・技術 別府竹細工は、室町時代(1392〜1567年)に行商

            大館曲げわっぱに使われているのは、樹齢200~300年の天然秋田杉の柾目

            大館曲げわっぱ(おおだてまげわっぱ)とは 炊き上がったご飯をいれるお櫃として、毎日活用されるお弁当箱として、注目されている「曲げわっぱ」。杉がご飯の水分を程よく吸収し、もちもちとした食感の、冷めてもおいしいご飯にしてくれると人気だ。そんな曲げわっぱの産地として知られる秋田県大館市。天然秋田杉にこだわり続け、整った木目の美しさを活かした製品は、日本らしさを感じさせる逸品として、フランスをはじめとする海外でも人気を集めている。 大館曲げわっぱの歴史・技術 大館で曲げわっぱを産業