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東北地方は、伝統工芸品産地の宝庫だった話

工芸好きの旅人、はるかです☺
年末に東北へ出かけて以来、東北ブーム再燃🔥

今回は、知っておきたい東北地方の伝統工芸品をいくつかご紹介します!
他にも素敵な工芸品があったらコメントで教えてください♬


樺細工(秋田)

木肌を削いでいく

樺細工とは、秋田県の仙北市で作られる木工品のこと。

山桜の樹皮を木地の表面に貼り付けた木工品のことで、現在は秋田県でのみ生産されています。樹皮特有の光沢を活かした渋い色合いが特徴的です。

技法は、

・「型もの」
・「木地もの」
・「たたみもの」

の3種類あります。それぞれ茶筒やお盆、ペンダントになります。

津軽塗(青森)


津軽塗は、青森県の青森市や弘前市を中心に作られる漆器のこと。
普段使いしても耐えられる丈夫さと、上品で美しいデザインが特徴です。

津軽塗の箸。

津軽塗は、何度も塗り重ねては研ぐことから「研ぎ出し変わり塗り」と言われています。

・複数の色が浮き上がって見える斑点模様が特徴の「唐塗」
・小さな小紋模様が特徴の「ななこ塗」
・ななこ塗をベースにさまざまな模様を施した「錦塗」
・炭粉と黒漆を使ったモダンなデザインの「紋紗塗」

などの4つの技法が代表的です。

南部鉄器(岩手)

南部鉄器とは、岩手県の盛岡市と奥州市で作られる鉄鋳物のこと。

薫山工房にて撮影

「孫の代まで使える」と言われるほど丈夫で、長持ちするのが特徴。色とりどりのモダンデザインの商品も多く販売されており、日本だけでなく海外からも人気なんだとか。南部鉄器で沸かしたお湯は、ミネラル成分が豊富でまろやかな味わいになると、女性のファンも多いらしいです☺

南部鉄器の製造現場に興味がある人はこちらの記事をご覧ください。

山形鋳物(山形)

山形県山形市の工芸品。鋳物は、南部鉄器だけではありませんね。

まずは、製作工程をみてみてください。
どろどろに溶かされた鋳物が成形されていく様子は圧巻です。

山形鋳物の歴史は古く、平安時代末期(900年前)ごろまでさかのぼるそうです。源頼義率いる軍が山形地方まで赴いたときに、従軍していた鋳物師が、市内を流れる川の砂と付近の土質が鋳物に最適であることを発見し,
何人かが留まって発展させたのが山形鋳物の始まりと言われています。

南部鉄器と山形鋳物の違いが気になる人はこちらをご覧ください。

会津塗(福島)

会津塗とは、福島県会津地方一帯で作られる漆器のこと。

筆で塗っていく。

縁起良い華やかな和柄を施した「会津絵」や、さまざまな技法を用いた多彩な塗りが特徴です。

・漆錆を用いて鋳物のような重厚感を表現する「鉄錆塗」
・もみ殻を撒いて模様を出す「金虫喰塗」
・油を加えた漆で光沢を出す「花塗」

などの技法があります。

伝統的なデザインだけでなく、カラーバリエーションも豊富です。漆器といえば、特別な場面で使うイメージをもつ方も多いと思いますが、会津塗は、どんな食卓にも合う器です☺

まだまだある、東北の工芸品。

東北地方にある工芸品の奥深さや魅力が少しでも伝わっていたらうれしいです。この地方には、漆器や鋳物など多様な工芸品があります。
こちらの記事では、今回紹介したものにくわえて、大館まげわっぱ、鳴子漆器、宮城伝統こけし、羽越しな布、天童将棋駒など合わせて10の工芸品が紹介されています。よかったらぜひ👀


日本工芸スタッフ。日本の伝統工芸に魅了され、その美しさや技術に感動する日々。旅行が大好きで、新たな文化や素敵なものに触れることが大好きです。
このnoteでは、日本の工芸文化や旅先での出会いを通じて感じたことや、見つけた情報をシェアしていきます。一緒に工芸品の魅力に迫りましょう!

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