2022年元日から始めた連載。「人間って面白いな」と思えるような、登場人物の個性に着目した日本史講座を目指しています。受験対策になるかどうかは微妙ですが、旅行がより楽しくなるはず…
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2023年8月の記事一覧
30年日本史00603【鎌倉前期】法然と浄土宗 一念か多念か
建永2(1207)年2月。後鳥羽上皇の命により、法然や親鸞(しんらん:1173~1263)といった浄土宗の僧たちが流罪となりました。この事件を「承元の法難」といいます。「承元」と改元されたのはこの年の10月なので、本来は「建永の法難」と呼ぶべきなのですが、「承元の法難」の名で知られている事件です。
ここで、法然と親鸞の生涯について紹介しておきましょう。
法然は、長承2(1133)年4月7日、