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【もっと過激】映画『LAMBラム』の別エンディング【閲覧注意】

もしアイスランド映画『LAMB』が、普通のアメリカ映画とか普通のホラー映画だったら、どんな展開になっていたかを妄想してみる記事です。

▼あらすじ確認:

#ネタバレ注意 こちらは実際に公開された映画のあらすじを書き起こしたものです。まずは確認用ということで。

第一幕)厳しい寒さ。アイスランド田舎の高原地方で農家を営む夫婦。近所に人家はなく静かで孤独な暮らしを送っている。つつましいが安定し始めた生活。夫が読む新聞にタイムマシンが理論上可能になったという記事があり、過去に戻りたいと言う妻。二人には何か辛い過去があるようだ。そんなある日、飼っている羊の一匹から奇妙な子が産まれる。頭と右腕だけ羊で、残りは人間だったのだ。当初夫はやんわりと反対するが、夫婦はそれをアダと名付けて自分達の娘として育てることにする。

第二幕)夫婦は過去にアダという名前の娘を亡くしていた。妻はアダを取り返そうと執着する母親羊を猟銃で撃ち殺す。そこに夫の弟が訪れる。弟は都会で失敗してしばらく夫婦の居候になる。弟は過去に妻と関係を持ったことがあるのか妻に執着があるらしい。アダに良くないものを感じ取った弟は、一度はアダを猟銃で殺そうとするが、できずに共に暮らすことを選ぶ。元バンドマンの弟とアダは音楽を通じて仲良くなる。

第三幕)田舎で静かに暮らす4人。弟とアダが湖に漁へ出かけている間に夫婦は家でのんびり食事してセックスする。トラクターが故障して弟とアダは歩いて帰る。テレビ中継で観戦したサッカーと酒の勢いで夫は酔い潰れて、弟は妻にセックスを迫る。妻は貞操を守って弟を地下室に閉じ込めつつ、翌朝に冷静になった弟を車で国道のバス停まで送る。目覚めた夫とアダはトラクターの修理に向かったが、そこで夫は頭が羊の裸の男に猟銃で撃たれて絶命する。裸の羊男はそのままアダを山に連れ去る。帰宅した妻は夫の死体を発見し、途方に暮れるのであった。

こちらの第三幕を変更していくイメージです。

▼もしスプラッター映画だったら:

まず第三幕で殺人事件は起きません。

普通に弟が街に戻って、夫とアダはトラクターを修理して家に帰ります。

半獣人は出てきません。

そして第四幕に入ります。

実は第三幕で夫婦がセックスしたときに妻は妊娠していました。
臨月でお腹が大きくなる妻。
それを見てなんとも言えない表情のアダ。
子供が生まれたらアダをどうするのかについて夜な夜な揉める夫婦。
それを聞いてしまうアダ。

出産のために街の病院に入院する妻。
残された自宅でアダを殺そうとして思いとどまる夫。

無事に生まれた娘と帰宅する妻。
扱いの差に嫉妬するアダ。

そしてある日、遂にアダが暴走する!

そこから先は猟銃を構えて撃ってくるアダと、夫婦と赤ちゃんの戦いを描きます。アダが羊の声を出して羊の群れを操作する場面もあります。最近の過激なアメリカのスプラッター映画ならこういう展開になりそうです。(笑)

▼もし胸糞悪い系映画だったら:

こちらも第三幕が素直に終わって、第四幕で悲劇が起きる系です。

ただし今回は妻の妊娠が発覚した時点でアダを殺してしまいます。

あんなに大事に育てていたのに。
なんという胸糞な輩でしょうか。

そして臨月になって街の病院に行きますが、予想より早く行きの車の中で陣痛が始まります。そのまま病院に駆けつけて分娩室に入った妻でしたが、なんと生まれてきた子は顔が人間で体がヒツジなのでした。

うわぁ。

もしくは、生まれる前に超音波測定でうっすらヒツジの形を見せるだけという展開でもアリです。それで「危険だから今すぐ帝王切開しなさい」とか「子供は諦めなさい」と説き伏せる医師と、泣き叫ぶ妻の図で終わるのも絶望的で良いと思いました。

▼もしトンデモ系のB級映画だったら:

こちらも第三幕が素直に終わって、第四幕でひっくり返す系です。

前半の伏線を回収します。

ある日、夫婦の前に現れる見慣れない服装の男達。
彼らはアダを迎えにきたと言います。

どういうことか問いただすと、彼らは未来人で、未来の不妊問題を解決するために、動物の子宮を使う実験を進めており、しかし未来では放射線汚染が激しいので健康な母体を確保することができず、過去に戻って動物を使っているのでした。なんて恐ろしい計画。

こんな形で第一幕の他愛のない会話が回収されるとは!

まあ私だったら「金返せ!」って思うかもしれませんけど。(笑)

了。

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