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現代音楽について音大生が本気で考察してみた

現代音楽#とは

現代音楽(げんだいおんがく)は、西洋クラシック音楽の流れにあり20世紀後半から現在に至る音楽を指す。ドイツ語では「Neue Musik」、英語では「20th century classical music」などと表記されるようにその定義も非常に曖昧・抽象的であり、他の時代の西洋音楽史の区分のように、様式によって区分されたものではない。現代音楽は調性をはじめとする従来の音楽様式を否定・更新した先鋭的な音楽を指すことが多い。最も顕著な特徴は無調への傾倒と不協和音の多用である。(Wikipediaより)

全国の音大生の皆さん及びクラシック音楽関係者、クラシック音楽ファンの皆様へ

現代音楽の魅力とはなんでしょうか?

高校生の頃から私は、現代音楽のことを「奏者や作曲者の究極の自己満足だ」と思っていました。

長時間不協和音を聞かされたり、
複雑でズレているようにしか感じないリズムだったり、
叫び声を上げたり、
風船を割ったり…。

挙句の果てには4分33秒ただ座ってるだけを音楽と言ったり。

音大生になって数年経ちましたが、未だにナニコレ?となることがあります。

どうしてこんな音楽が生まれたのか。
純粋に興味があったのと、「ただ嫌うだけではそれは食わず嫌いだ」と思い調べました。

調べた結果一言では説明できない理由が山ほどありました。
しかも、それらがほとんど「諸説あり」なのですから驚きです。
その中でも私が今までで一番しっくりきた理由が青柳いづみこさんが書かれた
ドビュッシー 最後の1年」という本の中に少しだけですが登場します。

その理由をわかりやすくまとめると
R・シュトラウスが美しいハーモニーと旋律でつくる音楽の最高峰に到達してしまったから」です。

その後に登場する作曲家たちの曲は確かに
ぱっと聞いただけでは良さのわからない不協和音だったり、
JAZZを応用したものだったり、
民族音楽からヒントを得たり…

とにかくクラシック音楽の新しい形を模索しているように感じます。
調性音楽の美しい時代からさらなる高みを目指している、そんな印象です。

JAZZや民族音楽を応用したもの。
これは私もかなり好きです。
それぞれの良さが上手く交わっている感じが最高です。
例えるなら日本の国民食になってしまったラーメンやカレーライスみたいな良さです。

ただ、不協和音の良さ。
これは私はどうしても受け入れられません。
聞いているだけでトリハダが立ってしまいます。過去には、吐きそうになるほど気持ち悪くなったことも受け入れられず「こんなの音楽じゃない!!」と大号泣したこともあります。

聞き慣れていないからだろう…と思い、
ここ1年くらい現代音楽が中心のコンサートを聞きに行ったりして勉強しました。
前よりも拒絶反応はおさまりましたが、それでも好きとは到底思えないし自己満足だと思ってしまう自分がいます。

この時代に生まれて、クラシック音楽を学ぶものとしてありえないことなんだろうと何度も思いました。
それでもこれだけは理解出来ません。

現代音楽ってなんなんでしょう?
どうしてもこれにこだわる必要があるのでしょうか?

でもあると考えています。
ショパンやベートーヴェン、シューマン、ブラームス、ハイドンにバッハ。
彼らが今のクラシック音楽を聴いたらどんなふうに思うんでしょうか?
彼らも素晴らしいと思うのでしょうか?

現代音楽も20世紀に生まれてから100年近く存在しているものなので需要はあるんだと思います。
良さをわかりたいとも心底思っています。

もし、ここがいいんだと言うところがあればぜひ教えていただきたいと思っています。
いや、是が非でも教えてください。

時代は移り変わります。
音楽ももちろん変化・進化していくべきです。
ただ、その過程でなにか大切なものを失っていくようにも感じてしまいます。

時代が変わっても受け入れられるものはきっとある。
そう信じています。
同時に、それが何かはまだまだわかりません。 わかるようになる頃には髪の毛が白くなっているかもしれません。

現代音楽が現代音楽じゃなくなる日もそう遠くないのかも知れない。
そんなふうに思いました。


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