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詩『かっちゃんさんくす』
俺と犬と蛸の精神
ミニバンワゴンに乗って
北へ
真っ白いならいいのかもしれない
おっさんは言う
そりゃお前、
やりすぎだよ
くしゃみが出るんだ
酔っ払っているんだ
国道沿いのファミマ
風邪っぴきが一人
屁えこいて笑う
屁えこいて笑う
ゴキブリが一匹
足元を這った
俺はお前を知らねえ
お前も俺を知らねえ
詩『例えば俺が死んだら』
例えば俺が死んだら
俺の歌とか
俺の光が
消えて
俺は
なんにもなくなっちまうなあ
例えば俺が死んだら
暗い水辺の窓から
車や
谷が
見えるかも
例えば俺が死んだら
明日はねえ
じゃあ昨日は?
一昨日は?
例えば俺が死んだら
暗い海辺の底から
寂しいときは
這い上がって
くるかも
ね