日野

よいしょ 2222mememe@gmail.com

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記事一覧

サマージャム’24 (仮)

さっきマッチングアプリでスチャダラパー好きな女の人とマッチングして、そしたら急に思い出したから書く。 数年前まで「サマージャムはじめ」をやっていた。 読んでくれ…

日野
2時間前
1

詩『俺が代』

 二人の間にダウンタイム  出会った途端にファッションチェック  鳴り響け  コンガを殺した駐禁を切られた男  鳴り響け  もう一度  いい奴になるために  鳴り響け …

日野
1日前
3

詩『High疾』

 外だからで露出する雨  ネジの締まらない二週間  垂れた皮膚に陰陽マークのウィーン  あらかじめキメラれた奇形の俺  何も考えなくなるためもう一度  二十分のタイ…

日野
4日前
2

詩『廊下の赤い絵』

 血の味のする踵に乗って三十匹の獣が  デブのダイナーに電話  コックをサックする高校生らしく  シンナーを吸う親友の監視  歌うことが何よりも重要な  お前の体を…

日野
7日前
2

詩『いづみ』

 情けねえの蝿で俺全く季節外れ幻覚  ガールズ婆アが吐いている  もう戻ってこない愚鈍さ  それを求めて  サッポロの大瓶  透かして見る  なんもない  なーんもな…

日野
12日前
4

詩『かっちゃんさんくす』

 俺と犬と蛸の精神  ミニバンワゴンに乗って  北へ    真っ白いならいいのかもしれない  おっさんは言う   そりゃお前、   やりすぎだよ     くしゃみが出る…

日野
2週間前
4

詩『陽炎 (志村へ)』

 またそうこうしているうち次から次へと浮かんだ残像が胸を締めつけるってマジでそう  俺は泣く    るーるらるーるらるーるーるー  るーるらるーるらるーるーるー  …

日野
2週間前
2

詩『レイン、もしくは2045』

 俺は俺だけのやり方でのポスト  君は君のやり方でツイスト  人には人の乳酸菌ビオフェルミン  人の愛し方高校でなろたオレンジ  は時計じかけ故に赤落  プロダクシ…

日野
3週間前
4

詩『例えば俺が死んだら』

 例えば俺が死んだら  俺の歌とか  俺の光が  消えて  俺は  なんにもなくなっちまうなあ    例えば俺が死んだら  暗い水辺の窓から  車や  谷が  見えるかも …

日野
3週間前
2

詩『米櫃タービン』

 どうやって君に明日からのことを話そうこんなにガソリンの香りがしてるのに容易に寝床すら見出せない  弁当はこぼれ生活は犬まみれくだらねえ  弁当はこぼれ生活は犬ま…

日野
4週間前

マネーのクズ、クズのマネー

好きっていう気持ちはそう思っているだけで成立するからこそ美しいのであって、ある特定の対象を神様のように祭り上げ、いくら金を遣っただとかどんだけグッズを買ったとか…

日野
1か月前
3

詩『ゆ!ゆ!白書』

 魚は黒くたれこめるブラウザのなか泳ぐ  毛虫は腸を少女たちにつままれて  歯磨きすることはとっても大事です    今朝は気分が卑わいがアラスカ  早押しクイズ正解…

日野
1か月前
2

詩『汁である』

   神いっちまえストレートんにゃぴの間  どこまでいってもベランダベッドかもしくはベッド  もしくは汁である   し  であるしジャンクはマイナス二十度の冷たい粉…

日野
1か月前
3

詩『一貫の法則性』

 俺は素敵だと思うときは鳥だ  今朝も空はシングルベッドの衣擦れ  飛べるのはお魚だって同じだ  肉体労働者とすする愉悦  もうじき春になる宵の汁  命がそれが不安…

日野
1か月前
1

詩『窪塚』

 窪塚が  9階から飛び降りたとき  何を思っていたのか  俺は知らねえ  おれは  しらねえ  生き餌のような気持ち  ここは京都の駅

日野
1か月前
4

詩『ジューダス』

 赦されてあるとあれ  光がねえ  言葉もねえ  獣道でケダモノじみてジューダス  あいつはいい奴

日野
1か月前
サマージャム’24 (仮)

サマージャム’24 (仮)

さっきマッチングアプリでスチャダラパー好きな女の人とマッチングして、そしたら急に思い出したから書く。

数年前まで「サマージャムはじめ」をやっていた。
読んでくれている人は何のことか全くわからないと思うので説明すると、それはまあ言っちゃえばただの外飲み、コンビニやスーパーマーケットなんかで各自酒とアテを買いこみ、路上でそれを喫食するあれで、でも通常のそれと違うところはBGMがスチャダラパーのサマー

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詩『俺が代』

詩『俺が代』

 二人の間にダウンタイム
 出会った途端にファッションチェック
 鳴り響け
 コンガを殺した駐禁を切られた男
 鳴り響け
 もう一度
 いい奴になるために
 鳴り響け
 国粋主義的に

詩『High疾』

詩『High疾』

 外だからで露出する雨
 ネジの締まらない二週間
 垂れた皮膚に陰陽マークのウィーン
 あらかじめキメラれた奇形の俺
 何も考えなくなるためもう一度
 二十分のタイマー
 を持っている
 タイマーが大好き

詩『廊下の赤い絵』

詩『廊下の赤い絵』

 血の味のする踵に乗って三十匹の獣が
 デブのダイナーに電話
 コックをサックする高校生らしく
 シンナーを吸う親友の監視
 歌うことが何よりも重要な
 お前の体を現金で買いたい
 お前の体を現金で
 
 赤いライトに照らされているから
 すべてが遅くなって屁みたいに空っぽ
 猥褻さミキサーの中で
 エッグとファックする
 そして踊ることをためらったまま
 回し飲みされる瓶詰めの恐怖で
 お前は今

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詩『いづみ』

詩『いづみ』

 情けねえの蝿で俺全く季節外れ幻覚
 ガールズ婆アが吐いている
 もう戻ってこない愚鈍さ
 それを求めて
 サッポロの大瓶
 透かして見る
 なんもない
 なーんもないなあ

詩『かっちゃんさんくす』

詩『かっちゃんさんくす』

 俺と犬と蛸の精神
 ミニバンワゴンに乗って
 北へ
 
 真っ白いならいいのかもしれない
 おっさんは言う
  そりゃお前、
  やりすぎだよ
  
 くしゃみが出るんだ
 酔っ払っているんだ
 国道沿いのファミマ
 風邪っぴきが一人
 屁えこいて笑う
 屁えこいて笑う
 
 ゴキブリが一匹
 足元を這った
 俺はお前を知らねえ
 お前も俺を知らねえ

詩『陽炎 (志村へ)』

詩『陽炎 (志村へ)』

 またそうこうしているうち次から次へと浮かんだ残像が胸を締めつけるってマジでそう
 俺は泣く
 
 るーるらるーるらるーるーるー
 るーるらるーるらるーるーるー
 未就学児喚く
 うるせえ
 
 今朝も空はトゥルーマンショー
 陽炎が揺れてる

詩『レイン、もしくは2045』

詩『レイン、もしくは2045』

 俺は俺だけのやり方でのポスト
 君は君のやり方でツイスト
 人には人の乳酸菌ビオフェルミン
 人の愛し方高校でなろたオレンジ
 は時計じかけ故に赤落
 プロダクションの崩壊
 明滅する信号機
 この世の中全部嘘やねん
 異論は赤褐色呪いは水色

詩『例えば俺が死んだら』

詩『例えば俺が死んだら』

 例えば俺が死んだら
 俺の歌とか
 俺の光が
 消えて
 俺は
 なんにもなくなっちまうなあ
 
 例えば俺が死んだら
 暗い水辺の窓から
 車や
 谷が
 見えるかも
 
 例えば俺が死んだら
 明日はねえ
 じゃあ昨日は?
 一昨日は?
 
 例えば俺が死んだら
 暗い海辺の底から
 寂しいときは
 這い上がって
 くるかも
 ね

詩『米櫃タービン』

詩『米櫃タービン』

 どうやって君に明日からのことを話そうこんなにガソリンの香りがしてるのに容易に寝床すら見出せない
 弁当はこぼれ生活は犬まみれくだらねえ
 弁当はこぼれ生活は犬まみれくだらねえ
 そしたらほかしたスープが束になって安寧の闇になっておもろいな
 米櫃のなかの狂気陰惨不安定
 米櫃のなかの狂気陰惨不安定
 太陽は昔から死んでいてパワー溢れるミュージック
 僕たちに必要なのは世界を回す全く無秩序なダンス

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マネーのクズ、クズのマネー

マネーのクズ、クズのマネー

好きっていう気持ちはそう思っているだけで成立するからこそ美しいのであって、ある特定の対象を神様のように祭り上げ、いくら金を遣っただとかどんだけグッズを買ったとか、そういう風に金銭を絡ませて貢ぎまくる行為を愛の表象とみなして、推す、という言葉の元に正当化している有様を見ると、貧乏人の自分なんかはなんだかやるせなさでいっぱいになって、いたたまれなくなってしまって、わっ、と叫び出したいような気持ちにすら

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詩『ゆ!ゆ!白書』

詩『ゆ!ゆ!白書』

 魚は黒くたれこめるブラウザのなか泳ぐ
 毛虫は腸を少女たちにつままれて
 歯磨きすることはとっても大事です
 
 今朝は気分が卑わいがアラスカ
 早押しクイズ正解はポロロッカ
 
 君にはセンスがないからやめたまえ
 罵声浴びせられ悄気かえっても春
 タイダイ染の愚鈍さでメシを食う
 スポンジを替えよう燦々としよう湯

詩『汁である』

詩『汁である』

 
 神いっちまえストレートんにゃぴの間
 どこまでいってもベランダベッドかもしくはベッド
 もしくは汁である
  し
 であるしジャンクはマイナス二十度の冷たい粉末アイスを食う
 おれが原罪である

詩『一貫の法則性』

詩『一貫の法則性』

 俺は素敵だと思うときは鳥だ
 今朝も空はシングルベッドの衣擦れ
 飛べるのはお魚だって同じだ
 肉体労働者とすする愉悦
 もうじき春になる宵の汁
 命がそれが不安になるならがベイ
 波に乗るのももう辛いでうつろう
 手に手にマニー一貫の法則性
 乳首にベーコン貼っつけるにはつまりは
 有事なんてないんだって踊るだけなんだ
 手に手にマニー一貫の法則性

詩『窪塚』

詩『窪塚』

 窪塚が
 9階から飛び降りたとき
 何を思っていたのか
 俺は知らねえ
 おれは
 しらねえ
 生き餌のような気持ち
 ここは京都の駅

詩『ジューダス』

詩『ジューダス』

 赦されてあるとあれ
 光がねえ
 言葉もねえ
 獣道でケダモノじみてジューダス
 あいつはいい奴