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トンボのつぶやき

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2020年10月の記事一覧

トンボのつぶやき 39 (孤独という自由)

トンボのつぶやき 39 (孤独という自由)



休み時間なのに教室の片隅でポツンと1人で過ごしている子どもがいます。
その場面だけをみてしまうと、友達がいないのかな、寂しそう、いじめられていたりしないかな、学校が楽しくないのかな・・・と心配になってしまいます。

でも、長く付き合い、しっかりと話を聞いてみると、実は一人で空想の世界に入ることがあって、本人にはとて幸せな時間だったりするのです。

頭の中には自分の自由な世界があって、そこで好き

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トンボのつぶやき 38 (子どもの健康)

トンボのつぶやき 38 (子どもの健康)



子どもたちと一緒に生活をしていると不思議に思うことがあります。

それは、真冬なのに半袖や半ズボンで過ごしている子どもを見かけたときです。

「子どもは風の子」寒さに強い存在なのかな、なんて思ってしまうし、かと思えばちょっとした気候の変化ですぐに鼻水をたらしているし。

一体、強いのか?弱いのか?

まわりの大人があまり神経質にならないほうがいいのかもしれませんね。
鼻水をたらしながらも、笑顔

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トンボのつぶやき 37 (子どもの安全)

トンボのつぶやき 37 (子どもの安全)



小さな身体に大きなランドセル。
ただでさえバランスが悪いのに、強い風と強い雨。
そんなときに傘を挿している子どもをみると、ハラハラしてしまいます。

強い風にあおられて傘が飛びそう。
必死でこらえる小さな体。
その脇を車が水しぶきをあげながら走り去っていきます。

雨と風の強い朝、子どもたちが学校に登校したあと、下駄箱に行ってみると必ず壊れた傘が何本かあります。

怪我はしなかったかな?と心配

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トンボのつぶやき 36 (絵本の読み聞かせ)

トンボのつぶやき 36 (絵本の読み聞かせ)



子どもが小さいころは家庭でも絵本の読み聞かせをたくさんするのではないでしょうか?

でも、小学校に入っても、子どもたちは読み聞かせが大好き!

担任が読み聞かせをすることはもちろんですが、お母さん方がボランティアで、読み聞かせをしてくださっています。本当にありがたい活動です。

もちろん低学年だけでなく、高学年も全員です!

私が小学校で担任をしていた頃は、6年生には同じ様な年代の子どもが出て

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トンボのつぶやき 35 (コロナ禍と学校)

トンボのつぶやき 35 (コロナ禍と学校)



コロナ禍の影響でオンライン学習が盛になり、急速にその市場も拡大してきましたね。子どもたちもスマホやパソコン、タブレットなどで、講義を受けたり、練習問題を解いたり。

オンライン学習が普及してきて便利だなって思ってはいるのですが、学校が再開してみると、やっぱり子どもたちの表情が違うなって感じます。

人は人の中で生活してこそ人間。

特に成長期の子どもたちにとっては、生身の人間同士の関わりが大切

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トンボのつぶやき 34 (ママに甘えたい:赤ちゃん返り)

トンボのつぶやき 34 (ママに甘えたい:赤ちゃん返り)



子どもって成長の過程で、赤ちゃんに戻りたいなんて言ったりすることがありますよね。自分の下に赤ちゃんが生まれたときの赤ちゃん返りなんて、その典型でしょうか。

でも、それは、成長の証。
成長したからこそ、戻りたい過去が見えてくるものです。

「赤ちゃんに戻りたい」なんて言い出したときは、「いいよ」といって抱きしめてあげましょう。

ひと時でもママの温もりを感じることができたら、子どもはきっと満足

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トンボのつぶやき33(常識って何だろう?普通って何だろう?)

トンボのつぶやき33(常識って何だろう?普通って何だろう?)



「普通さぁ〜」とか「それ、常識だよね」なんてよく言いませんか?
私は、気づくと結構頻繁に使っていたりします。

でも、たまに

「普通って何?」

「常識って何?」

なんて考えてしまうことがあるのです。
批判的な内容のときにはなおさらです。

私の言う常識は、私というごく狭い範囲の価値観に基づいているので、決して世界で通用するようなものではないのです。

もちろん、世界に通用する常識なんて無

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トンボのつぶやき32(「気をつけてね」の一言が子どもを救う)

トンボのつぶやき32(「気をつけてね」の一言が子どもを救う)



学校に出かける子どもに「気をつけてね、行ってらっしゃい」などと声をかけるかと思いますが、この「気をつけてね」という一言で、子どもが事故にあう確率が減るという話があります。

調査結果などを確認することは出来なかったのですが、新聞やネット上の情報で何度が目にしたことがあります。

確かな情報はないにしても、腑に落ちる話だなとも感じます。

みなさんはいかがですか?

子どもを見送るときに、お母さ

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トンボのつぶやき31(自己有用感を育む「ありがとう」)

トンボのつぶやき31(自己有用感を育む「ありがとう」)



「ありがとう」という言葉を使う時、一言加えると子どもの自己有用感を高めることができます。

例えばこんな感じ、

「重たいのに大根を持ってくれて、お母さんとっても助かるわ。ありがとう」

たった10秒の言葉で十分。

自分のしたことが、お母さんの役にたったというその気持ちが、子どもの心に伝わることが大切なのです。

誰かの役に立つことで、子どものの心の中では、自己有用感が少しずつ高まって行きま

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トンボのつぶやき30(学ぶは真似ぶ)

トンボのつぶやき30(学ぶは真似ぶ)



「学ぶは真似ぶ(まねぶ)」って言うけど、真似をするって本当に大切なことだと思います。

先人が残してきた大切な知恵や技術、経験は人類の宝物。
その宝を見て、触って、経験して真似をし尽くしてみる。
それが、あとから生まれてきた私たちにとって大事なことだと思うのです。

学校で学ぶことや社会で学ぶことは、全て過去の人たちが作り上げたものなのだから、「学ぶ」とはそれらをしっかり真似をして、吸収するこ

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トンボのつぶやき29(お母さんの優しさが子どもの優しさを育てる)

トンボのつぶやき29(お母さんの優しさが子どもの優しさを育てる)



優しい子どもって、どうしたら育つのかな? 子育てをしているとき、そんなふうに思うことがありました。

「優しくしなさい」

そんな言葉をかけるだけでは、なかなか優しい子どもが育つものではないなと感じています。

ママやパパが優しくしてくれたこと、ママやパパが他の人に優しくしているところ、そんな姿を見たときに子どもなりに学習していくのでしょうね。

「親の背中を見て子は育つ」

まったくそのとお

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トンボのつぶやき28(子どもにも考える時間が大切)

トンボのつぶやき28(子どもにも考える時間が大切)



人は一日にどのくらい考えているか知っていますか?インターネット上の情報では、6万回だそうです。

逆に何も考えていない瞬間ってほとんどないような気がします。人は生きている限りずっと考え続けているのでしょうね。

子どもたちも、子どもたちなりにたくさんのことを考えているはず。友達のことお父さんやお母さんのこと、勉強のこと、習い事のこと・・・

6万回の思考のうち、80%はネガティブなことを考えて

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トンボのつぶやき27(親子で自然の中を散歩しながら、いつもと違った会話を楽しみましょう)

トンボのつぶやき27(親子で自然の中を散歩しながら、いつもと違った会話を楽しみましょう)



もし親子の会話がもっとほしいなと思うことがあったら、外に出てみましょう。といっても観光にでかけるような大げさなことではなく、近所を散歩するだけでも効果は絶大。

リビングでの会話と散歩中の会話の違いは、大きく2つあると思っています。

1つは、リビングでは向き合って話すことが多いけど、散歩中は同じ方向を向き、同じ景色を見ながら会話することにななりますよね。

必要以上に目を合わさないことで、緊

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トンボのつぶやき26(子どもを見守るこコツは点と点で心をつなぐこと)

トンボのつぶやき26(子どもを見守るこコツは点と点で心をつなぐこと)



子どものことが心配だからといって、24時間、ずっと見守り続けることはできませんよね。

でも、言葉の掛け方一つ、視線一つで見守り続けることができるのです。

例えば、朝、学校に出かける子どもに対して、

「いってらっしゃい!気をつけてね」

は、普通の声かけ。

では、心をつなぐ声かけとは?

「行ってらっしゃい、帰ってきたら今日の勉強のこととか給食のことを教えてね、楽しみにしてるよ!」

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