永遠のカバー・ソング『ローラ・ニーロ』&『ケイト・ブッシュ』
今回は『カバー・ソング』について思い浮かぶ、二人の女性ミュージシャン
・『ローラ・ニーロ』
・『ケイト・ブッシュ』
についての記事です。
要するにカバーされる側の曲に視点を置いた記事です。
①秀逸なセルフ・カバー『ケイト・ブッシュ』の『嵐が丘』
今回紹介するのは、『嵐が丘(wuthering Haights)』ケイト・ブッシュ
『天使と小悪魔(The Kick Inside)』ケイト・ブッシュ
リリース 1978年2月17日
プロデュース デヴィッド・ギルモア、アンドリュー・パウエル
全英4週連続第1位となった、ケイト・ブッシュのデビューシングル『嵐が丘』を含むファーストアルバム。最高位は全英第3位。40万枚のセールス。
ケイト・ブッシュは、16歳の時に『ピンク・フロイド』の『デヴィッド・ギルモア』に見出されてEMIと契約。
17歳直前の1975年6月から本格的なレコーディングに入る。
約2年間をこのアルバムのレコーディングに費やした。
このアルバムが初リリースされた時には、ケイト・ブッシュは19歳であった。
このアルバムのプロデュースは、『デヴィッド・ギルモア』と『アンドリュー・パウエル』が担当している。
Kate Bush - Wuthering Heights - Official Music Video - Version 1
こちらが1977年のオリジナル音源。17~19才の少女っぽいキーの高い声で歌っています。
そして約8年後。
Wuthering Heights (New Vocal)
この曲「嵐が丘」はケイト・ブッシュのデビュー曲のセルフカバー。
1986年のベストアルバムリリースの際、この曲だけは、バックトラックそのまま、ボーカルだけを録り直しました。
その約8年後のセルフカバーでは、歌い方がより力強くなっているのがわかります。
『The Whole Story』 Kate Bush
リリース 1986年11月10日
ファンにはこのセルフカバーをよく思っていない人が多く、なぜなら、この曲のイメージとしては、少女っぽい歌声の方が合っているという主張です。
Kate Bush - Wuthering Heights - Official Music Video - Version 2
確かにこのPVのイメージやエミリー・ブロンテ原作の「嵐が丘」のイメージならそうですが、本人は成長した自分の声でもう一度歌いたかったんだと思います。
それと蛇足ですが、
Kate Bush - The Man with the Child in His Eyes - Official Music Video
1stアルバム『天使と小悪魔』収録の『少年の瞳を持った男』も名曲です。
Kate Bush - Experiment IV - Official Music Video
1986年リリースのベストアルバムである『The Whole Story』収録のこの曲は、完全新録の新曲で、このアルバムでしか聴けない。
②『ローラ・ニーロ』カバー曲の方がヒットする女性シンガーソングライター
❶最初のカバーヒットソング『ウェディング・ベル・ブルース』
Laura Nyro "Wedding Bell Blues"
1966年リリース『ウェディング・ベル・ブルース』 ローラ・ニーロの実質デビュー曲。
最初のリリース時のデビューアルバムのタイトルは『モア・ザン・ア・ニュー・ディスカバリー』
『モア・ザン・ナ・ニュー・ディスカバリー』ローラ・ニーロ
リリース 1967年2月レーベル ヴァーヴ・フォークウェイズ
プロデュース ミルトン・オクン
1967年2月、ヴァーヴ・フォークウェイは『モア・ザン・ナ・ニュー・ディスカバリー』を発売した。しかしヒットしなかった。
Laura Nyro - Wedding Bell Blues - (WTAI TV 1966) - Remastered Stereo HD
1967年3月21日 テレビ番組『 Where the Action Is 』のエピソード3.140に出演。
「ウェディング・ベル・ブルース」(部分的に現存)、「ブローイン・アウェイ」(紛失)、「グッバイ・ジョー」(紛失)のビデオを公開した。
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