見出し画像

マーケティングの教科書・【基礎知識】EC事業とECサイト運営とは1

はじめに

こんにちは!マーケターの嶼淳です!本日はマーケティング支援の中でもよく関わるECサイト運営の領域についてお話をしていきます。

まず一つ目の記事として、「ECサイトとは」についてです!


ECサイトとは

ECサイトとは、インターネット上で商品やサービスを販売するウェブサイトを指します。

「EC」とは「Electronic Commerce/E-Commerce(エレクトロニックコマース)」の略で、日本語では「電子商取引」を意味します。

インターネットを介した取引はすべてECに含まれるため、動画や音楽の有料配信サイトやネットオークションサイトなども、広義ではECサイトに分類されます。

しかし、一般的には「ネットショップ」や「オンラインショップ」、「インターネット通販サイト」など、具体的に商品を販売するサイトを指して「ECサイト」と呼ぶことが多いです。

高まるECサイトの重要性

スマートフォンの普及により、インターネットがさらに身近な存在となり、ECサイトでの買い物も一般的になりました。

さらに、新型コロナウイルス感染症の流行により、外出を控えた消費者の「巣ごもり消費」が増加し、通信販売の利用が推奨された結果、EC市場は大幅に成長しました。

そのため、商品やサービスを提供する企業にとって、販売チャネルとしてのECサイトの重要性はますます高まっています。

ECサイトのビジネスモデル

ECサイトは、「販売者」と「購入者」の関係に基づいて、いくつかのビジネスモデルに分類されます。

特に、以下の4つのビジネスモデルはECサイトにおいて主要な形態とされ、多くのECサイトがこれらのいずれかに分類されます。

  • BtoC-EC:「Business to Consumer」の略で、企業が個人に対して商品やサービスを販売する形態。

  • BtoB-EC:「Business to Business」の略で、企業が企業に対して商品やサービスを販売する形態。

  • CtoC-EC:「Consumer to Consumer」の略で、個人同士で商品やサービスを売買する形態。フリマアプリやネットオークションがこれに該当します。

  • DtoC-EC(D2C-EC):「Direct to Consumer」の略で、メーカーがユーザーに直接商品やサービスを販売する形態。商社や卸業者、小売店を通さずに商品を販売します。

これらに加えて、海外市場に向けて商品やサービスを販売する「越境EC」というビジネスモデルも注目を集めています。

ECサイトの種類

ECサイトは、運営形態によって大きく「ECモール型」と「自社サイト型」の2つに分類されます。

それぞれの特徴は以下の通りです。

ECモール

ECモールとは、同じドメイン内に複数のショップが出店し、商品を販売するタイプのECサイトです。

現実のショッピングモールに多数の店舗が集まっているイメージを持つと理解しやすいでしょう。

日本では、楽天市場やAmazon、Yahoo!ショッピングなどが代表的なECモールです。

ECモールでは、モール運営側のウェブサイトに出店する形態となるため、自社でドメインやサーバーを準備し、一からサイトを構築する必要がありません。

さらに、モール自体が高い知名度や集客力を持っている場合、自社のブランドや商品を知らないユーザーにもリーチできる可能性が高まります。

ただし、モールの提供するシステムを利用するため、ページデザインや機能面でのカスタマイズには制約があります。

また、決済はモール側が代行するため、売上から手数料が差し引かれる点はデメリットと言えるでしょう。

自社EC

自社ECとは、自社でドメインやサーバーを準備し、独自にサイトを構築・運用するタイプのECサイトです。

自社ECサイトの構築方法にはいくつかの選択肢がありますが、ECモールとは異なり、デザインや機能面での制約が少ない点が特徴です。

サイト全体のデザインや商品の見せ方にこだわることができ、キャンペーンの実施やポイント制度の導入など、独自のマーケティング施策を自由に行えることもメリットの一つです。

ただし、集客活動やサイトの管理を自社で行わなければならない点には注意が必要です。

自社ECサイトの構築方法

自社ECサイトには複数の構築方法があり、それぞれに費用やカスタマイズ性の違いがあります。

以下では、自社ECサイトの主な構築方法として4つのアプローチを紹介し、その特徴について解説します。

  • フルスクラッチ
    完全にゼロからECサイトを構築する方法です。非常に高い自由度を持つ反面、費用や時間といったコストが大きくかかるため、独自性の高い大規模サイトなどで主に採用されます。

  • パッケージEC

  • ASP

  • クラウドEC

パッケージ

パッケージは、ECサイトに必要な機能があらかじめ実装されているシステムです。サーバーにパッケージをインストールしてECサイトを構築し、カスタマイズすることで、自社に必要な機能を追加することができます。

ASP

ASPは、企業がインターネット経由で提供するECシステムを利用する方法です。パッケージに比べてデザインや機能面での制約があるものの、比較的低コストでECサイトを構築することが可能です。

クラウドEC

クラウドECは、クラウド上のプラットフォームを利用してECサイトを構築する方法です。ASPに似ていますが、クラウドECの方が拡張性やカスタマイズ性に優れています。


次回はECサイト運用を運用するメリットについてです!

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?