介護施設でも使える体操シリーズ~お尻伸ばし~

今回ご紹介する体操は
お尻伸ばしのストレッチです!

最初に申し上げておきますと
できる人とできない人に分かれます。

『誰でも出来る体操』を求めている方には
少し当てはまらないかもしれません。

でも、
普段動かしていない場所を動かしたい
という方にはもってこいの体操だと思います。


どんな効果があるの?


この体操はお尻周りを主に伸ばす
ストレッチです。

それに伴い
股関節の可動域を確保することを
狙って行っています。

お尻の筋肉が硬い
股関節が硬い
そんな方は歩行能力が低下したり
痛みを抱えている方が多いです。

そこを何とかしたいと思い
私が体操の中に組み込んでいます。

その効果があったのか
足が上がらず靴下を履くことが
困難だった利用者さんが
足を上げて靴下を自分で履けた
と嬉しそうに報告してくれたこともありました。

もちろん
この体操だけの効果ではありませんが
そのような効果も期待できると思います。



どうやればいいの?


それではやり方を解説します。

1、右足(左足)を持ち上げて左足(右足)
の上に乗せて足を組んでください
※足首が太ももの上に乗るように

2、足が組めたら体をゆっくりと前に倒します

そのまま
ゆっくり10~20秒伸ばしてください。

反対側の足も同様に行います。


やり方を解説するとこのようになります。

この動きが出来ない方が多いです。

続けることで
徐々に出来るようになってくるので
根気強く行ってみてください。



意識した方がいいポイントは?


この体操のポイントは
2つです。

まず1つ目は
足を組む際は下の足の太ももに
上の足の足首が乗るように
足を組んでください。

太ももの上に太ももを乗せるように
足を組んでしまうと効果が期待できません。

太ももの上に反対足の足首が乗るように
足を組んでください。

さらにポイントは
出来ない方は太ももの上に太ももが乗っても
OKです!

ベストは太ももの上に足首が乗ることですが、
困難な場合は太ももの上に太ももが
乗っても大丈夫です。

さらにそれも困難な方は
足を下ろした状態で足をクロスしてください。

もちろん
この状態では最大の効果を得ることは難しいですが
何もしないよりは100倍効果があります!
(少し大げさに表現しましたが…)


そしてポイントの2つ目は
膝を下に押しながら体を前に倒すことです。

足を組んだ際に
膝が横に寝ないで立ってしまう方がいます。

股関節が硬いことが原因と考えられますが
可能な限り膝を横に寝かせるように
膝を下方向に押しながら
上体は前に倒してください。


正直
簡単ではない体操です。

出来ない方も一定数います。

ただ、
効果はある体操なので
ぜひ行ってみてください。


注意点は?

この体操の注意点は
『無理をしない』
これに尽きます。

足がしっかりと組める方、
膝が立ってしまう方、
なかなか足が組めない方、
全然出来ない方、

いろいろと分かれる体操です。

集団体操では
1人ひとりにきめ細やかな
対応が出来ないため
その人のちょうどいいやり方で行うように
声を掛けてください。

出来なくても
無理にやらせようとしないことが大切です。

『できない』と『やらない』は別物ですが
声掛けで上手くフォローしてください。



まとめ


今回の体操は
今までの体操と比べてやや難易度が
高い体操です。

無理をせず
でもやってほしい体操になります。

すぐに効果は出ませんが
続けることによって効果が表れます。
(どの体操もそうですが)

日頃の体操にマンネリを感じている方は
今回の体操を取り入れてみてはいかがでしょうか?



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