岩田よしき(言語聴覚士)

神奈川県の向ヶ丘遊園駅で小さな言葉の教室を運営しています。 吃音当事者+専門家として…

岩田よしき(言語聴覚士)

神奈川県の向ヶ丘遊園駅で小さな言葉の教室を運営しています。 吃音当事者+専門家としての視点から「言葉」についてのお話を毎日投稿しています。 よろしくお願いいたします! https://kituon.sakura.ne.jp

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通常級、支援級か特別支援か?

いわた言葉のそうだん室の言語聴覚士岩田です。 温泉って日替わりで男湯と女湯が入れ替わる所ありますよね。 先日携帯をポチポチしながら入ろうとしたら女湯に入りそうになりました。 「前はこっちが男湯だったのに!とんだトラップだ」と思いましたが どう考えてもながら歩きスマホが良くないですね。反省。 今日は「通常級か支援級か特別支援学校か」というお話です。 5歳〜6歳のお子さんは進学を控えて、緊張が増す時期ではないでしょうか。 「学校でうまくやっていけるのか」「どんな配慮が必要か

    • 言葉がない子にコミュニケーションを教える

      おはようございます。 いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士岩田です 先週風邪をひいてから、なんだか体のだるさが取れなかったんですが、どうやら軽い貧血だったようです。薬飲んだら一気に良くなりました。 鉄剤ってすごい! はじめに「言葉やジェスチャーも少なくて、自分の思いを上手く伝えられない」 「人への興味が薄くてコミュニケーションが少ない」 という悩みを抱える子供もいると思います。 今日はそういう子供に有効な方法として「PECS」というコミュニケーション方法についてご紹介し

      • 吃音は「どもる前」もしんどい

        おはようございます。いわたコトバのそうだん室です。 飼っているゴールデンハムスターがタンスの中に入り込んでTシャツを喰い破きまくったので無印でTシャツまとめがいしました。(いい機会だったかも、、?) 今日は「吃音をつねに考えてしまう状態」です。僕の経験してきたことを少しお話していきます。 吃音って小学生になる前には、ほとんどの人は自覚してることをご存知ですか?小学校の低学年でそんなに気にしていなく見えても、実は吃音に気が付き始めて悩んでいるということも結構あります。 吃

        • 吃音児は話しやすい環境を作ってあげる

          おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 今日は「吃音児には話しやすい環境を作ってあげる」です。 親御さんが普段接している対応が間違ってますとか、そういうお話ではありません。 吃音のお子さんを持つ親御さんはお子さんのことを真剣に考え、第一に考えているのだなあといつも心温まることが多いです。 今日のお話は「間違った環境を治していきましょう」というニュアンスではなく「吃音の子供が話しやすい特別な対応があるよ。いつもの対応にプラスαしてみてください」というイメー

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          発音と食事の関係

          おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 とうとう夏が近づいてきてる感じがしますね!昨日も今日も暑い! あれ?お梅雨さんはどこへ、、? 発音と食事の密接な関係言語聴覚士は「発音が悪いんです」と相談に来てくれたお子さんの「食事」について確認することがあります。 発音と食事あんまり関係ないんじゃ、、と思う方もいるかもしれません。しかしどちらも舌と唇をたくさん使うという点では同じなんです! 発音が悪いという相談があるお子さんには「食事中あまり噛まない(丸呑み)

          オノマトペ展に行ってきた

          こんにちは。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 今日は調布市の深大寺にある「オノマトペ展に行ってきた」お話です。 オノマトペって、人の動きとか状態を音で表現したもので、言葉がまだ話せない子供がとっつきやすいものなんです! オノマトペは大まかには3つの種類に分けられます: 擬態語(ぎたいご):物事の状態を表す言葉(例:「ふわふわ」「すべすべ」)。 擬音語(ぎおんご):音を言葉で表したもの(例:「どんどん」「ガシャーン」)。 擬声語(ぎせいご):人や動物の発する声を表し

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          自閉症とエコラリア

          おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 先日教室に来てくれた保護者様からエコラリアについて聞かれることがあったので 今日は「エコラリア」についてのお話です。 自閉症とエコラリア自閉症スペクトラム障害(ASD)を持つ子どもたちの中には、エコラリアという特有の言語行動を示す子どもがいます。エコラリアとは、他人が言った言葉をそのまま、あるいは少し時間を置いてから繰り返すことを言います。 例えば「今日はご飯何にする?」と聞いた時に「今日ご飯何にする?」と返ってく

          自閉症の感情表現の苦手さ

          いわたコトバのそうだん室の岩田です。 朝起きるのが苦手な僕ですが、最近あることに気がつきました。 それは「6時に起きる時の辛さと8時に起きる時の辛さって、そんなに変わらなくない!?」ということ。だったら6時に起きたほうがお得じゃない? おはようございます。8時に起きました。 今日は「自閉症は感情表現が苦手?」です 自閉症のお子さんは、人への興味が少ないことが知られていますよね。 だから相手の表情から感情を読み取ったりすることがとっても苦手なんです。 同じように「自分の気持

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          遊び方で分かる発達レベル

          こんにちは。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 あんまり体調を崩さない僕ですが、久しぶりにがっつり風邪を引いていました。 幸いコロナやインフルではなかったんですが、いやー体調良くないとなんにもできませんね!健康第一! 今日は「遊びのレベル」についてのお話です。 子供がおもちゃで遊んでいる場面ってよく見ますよね。 実は、その子の遊び方を見ることで発達のレベルがなんとな〜く分かっちゃうんです! 遊びのレベル例えば、家の中で子供が「ピザのおもちゃ」で遊んでいたとします↓ A

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          一方的に話してしまう子はおままごとで伸びる!?

          おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 昨日はマックに行ったんですが、ベーコンポテトパイなくなっちゃったんですね😭季節限定、、? 今日は「おままごとについてのお話」です。 自閉症のお子さんや発達ゆっくりさんには 「一方的に話してしまう」「ずっと質問をしてくるので、こちらが話すタイミングがない」と言うお悩みを聞くことがあります。 そんな時の対応方法をお話します。たくさんある方法の中の1つなので参考になりそうならやってみてください。 会話には暗黙の了解が

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          子供の「言いたいこと」を見つける大切さについて

          こんにちは。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 今日は教室でもとても大切にしている事の1つ 「子供の言いたいことを見つける」ことの大切さについてのお話です。 言葉がゆっくりなお子さんに関わっていると「こんな言葉を覚えてほしい」「この言葉を使えるようになってほしい」と言う思うことがありますよね。 そこで子供に「〜って言ってごらん」「〜だよ。真似してみて」と教えようとしてしまうことありませんか? でもそのやり方だとあまり効果は出ません。 言葉ってやっぱり自分の「言いたい

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          就労移行支援、就労継続支援ってなに?

          こんにちは。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 なんだか題名書いてて思ったんですけど 漢字が多いと難しいし、読みにくいし、覚えにくいし、いい事ないですね! お役所さんどうにかなりませんか!?笑 という事を思いつつ、今日は「就労移行支援と就労継続支援ってなに?」です。 街中で「就労支援移行支援事業所」「就労継続支援A型」なんていう看板を見かけたりした方も多いのではないでしょうか でもこれ一般の人は発達障害系のなにかなんだろうけど、、っていう感じですよね。 そこで今日は簡

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          お家でできる発音練習 3選!

          おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 いつもたくさんお話している私たちですが 上手に発音するためにホントーに絶妙な舌や唇の違いで音を使い分けて発音しています。 そして、上手に発音して話すためには、そう言う細かい舌の動きを超高速で動かし続けなくてはいけません。 (ここまででもう150文字くらい話してます。と言うことは15秒ほどで150回舌を動かしたことに!) もちろん大人もすぐに発音ができるようになったわけではなくて、発音に必要となってくる様々な動きを少

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          幼稚園、学校でできること:場面緘黙

          おはようございます。 先日、家族で教室に来てくれたお子さん 「毎朝6時30に自分から起きてくる」とのこと。 僕も早寝早起き頑張ります💦 今日は「学校でできること:場面緘黙」です。 場面緘黙についての基本的なことは昨日の投稿と併せて読むと分かりやすいと思います!↓ 今日は「幼稚園、保育園、学校できること」に焦点を絞ってお話します! というのも場面緘黙は、担任の先生が重要になることが多いからです。 【今日の流れ】担任の先生ができること ①場面緘黙の子を早期発見 ②安心できる

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          家では喋れる。外では喋れない(場面緘黙症)

          おはようございます。いわたコトバのそうだん室の岩田です。 僕は吃音(どもり)を持っていますがまだまだ周囲に理解されにくい障害だなぁと思っています。 でもそれ以上に世の中に浸透していない言葉の問題があることをご存知ですか? それが「場面緘黙症」です。 場面緘黙とは場面緘黙症は 「ある場所では話せるけど、ある場所では話せなくなってしまう」という障害です。 例えば「お母さんとは普通に喋っているけど、学校では全く喋らなくなってしまう」とかいうことです。 場面緘黙は、2~5歳の間にで

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          吃音の配慮「学校」

          こんばんは。いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士岩田です。 今日は「吃音の学校での配慮」についてです。少しずつ吃音というものが世の中に知られてきて、理不尽なことを言われたり、心ない言葉をかけられることは減ってきている気はします😃 でもまだまだ「吃音」についてあまり知らずに「対応方法がわからない」という方もいるのではないでしょうか? 今日はそんな時のお話させてください。 いわた先生の体験まずは僕の学生時代の経験のお話をさせてください。 僕は小学生〜大学生まで吃音で悩んでい