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言葉がない子にコミュニケーションを教える

おはようございます。
いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士岩田です
先週風邪をひいてから、なんだか体のだるさが取れなかったんですが、どうやら軽い貧血だったようです。薬飲んだら一気に良くなりました。
鉄剤ってすごい!

はじめに

「言葉やジェスチャーも少なくて、自分の思いを上手く伝えられない」
「人への興味が薄くてコミュニケーションが少ない」

という悩みを抱える子供もいると思います。

今日はそういう子供に有効な方法として「PECS」というコミュニケーション方法についてご紹介していきます。
(詳しく知りたい方は本や勉強会も定期的に開催されているので調べてみてください!)

PECSとは?

元々は、自閉症の子供に作られたものです。

今では、障害関係なく色々な特性を持つ方に使われています。
PECSは「絵カード交換式コミュニケーションシステム」を略したもので、文字通り絵カードを使ってコミュニケーションを学んでいきます。

PECSのやり方

PECSのやり方を簡単にいうと、
「絵カードを相手に渡してコミュニケーションをする」というやり方です

例えば、好きなおもちゃが欲しい子供がいる時に、おもちゃの写真や絵が書かれた絵カードを大人に渡しておもちゃを取ってもらいます。
そこから少しずつ要求を複雑にしていきます。

具体的なやり方はこんな感じ。

フェイズ I: 絵カードを相手に渡して欲しい物を受け取る

フェイズ II: 離れたところにあるカードを取りにいって、それを相手に渡す

フェイズ III: たくさんの絵カードをの中(コミュニケーションブック)からカードを選んで相手に渡す。

フェイズ IV: 絵カード2枚使って「〜を」「ください」と表現する

フェイズ V: 「何が欲しいの?」の質問にカードで文を作って答える

フェイズ VI: 「何が見える?」「何が聞こえる」などの質問に答える

注意点

PECSをする時に注意することは
大人はやり方を教える時に一人二役をしない。
ということ。
視点の切り替えが苦手な自閉症の子供は役割交代が理解できずに混乱してしまうことがあるからです。
大人はできる限り相手役に徹してあげてください!

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