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吃音は「聞こう、待とう、私たちが変わろう」

こんばんは。いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士、岩田です。
今日は吃音の未来についての希望が詰まった「聞こう、待とう、私たちが変わろう」についてのお話です。

最初は「いわた吃音そうだん室」

僕が独立してコトバの教室を始めたとき、始めは吃音特化の言葉の教室でした。
理由は僕が吃音がきっかけで言語聴覚士になり、吃音の子供の助けになりたいという思いがあったからです。

その時に作ったのが吃音に関わる大人に向けて作ったものが「聞こう、待とう、私たちが変わろう」というスローガンです。

スローガンに込めた想い

吃音って、どもってしまうことももちろん辛いですが、意外と周りの反応で傷つくことも多くて、心がすり減っていってしまうことがあるんです。

「吃音」という名前は、かなり世の中に浸透してきたように感じますが、吃音がどういうものなのかは、まだあまり知られていないと感じています。
そのため、どもると笑われたり、真似されたり「どうしたの?」と聞かれてしまいます。
こうした反応の多くは、決して悪意がある人ばかりではありません。むしろ良かれと思って「詰まりすぎ!」「緊張してるの?」と場を和まそうと思っていってくれる人もいます。
でも実は、吃音者にとっては意外とこれがしんどいことがあります。
吃音がある方としては、不安や恐怖の中、勇気を振り絞り話しているわけです。
それを茶化されるとやっぱり嫌なんですね

逆に、周囲の人が吃音をよく知っていてくれていて、症状が出た時に落ち着いて待っていてくれれば、とても話しやすくなり吃音も出にくくなります。

あと、吃音があると結構、話が逸れてしまいやすいんです。吃音で言葉が出ないで苦しそうにしていると、周りは「落ち着いて」「リラックスして」など話し方に注意が向いてしまい肝心な話の内容を聞いていなかったりしてしまいます。

だからこそ「聞こう、待とう、私たちが変わろう」

周りの反応や理解によって吃音が出にくかったり、悪化してしまう障害だからこそ、周囲の大人が「話し方ではなく、話している内容を聞く」「言葉が出るまで落ち着いて待つ」ということが大切なんです。
特に子どもの場合はこういう対応がうつや不登校などの二次障害を予防することにもつながります。

ぜひ、吃音の子供にどうやって接したらいいんだっけ?と思ったら「聞こう、待とう、私たちが変わろう」を思い出してください!

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