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子供はすべての国の言葉を聞き分けられる!?

おはようございます。いわたコトバのそうだん室の言語聴覚士、岩田です。
先日、小学校の宿泊学習に支援員という形で同行してきました。集団と化した小学生めちゃくちゃ元気ですね。
ずっとハイテンション。ずっと走り回ってます。
でもそれだけ刺激的で初めてのことがたくさんあったってことなんでしょう😊素晴らしい!

今日は「子供はすべての国の言葉を聞き分けられる?!」です。
子供ってある一定の時期まではあらゆる音の違いを聞き分けられちゃうんです!
「え?大人も聞き分けられるけど、」と思うかもしれません。
しかし僕らが聞き分けられるのは「すべての日本語の音の違いです」。

子供の場合は脳が柔らかく日本語に限らず「すべての言語の音の違いを聞き分けられます」

言葉を学ぶには音の聞き分けが必須

言葉を学ぶ時、人が話す音や周りの音を聞き分ける能力必須です。
例えば日本語でいうと「し」と「ち」は似ている音だけど違う音。
「おじいさん」と「おじさん」は似ているけど違う言葉。

英語でいうと「l」と「r」は違う音という区別ができなくてはいけません。

日本人の大人は音の区別ができなくて、「l」と「r」の聞き分けができず英語学習に苦戦してしまうことが多く、逆に外国人は「おじいさん」と「おじさん」の聞き分けができなくて苦労します。
でも子供は生まれてから1年未満くらいはすべての音が聞き分けられちゃうんです。

次第に音の聞き分けは失われていく

この全ての音を聞き分けられる能力。母語を話し出してくると次第に失われていきます(だいたい1年以内)。
でもこれ決して悪い事ではなくて、母語を効率的に学べるようになったという事。(むしろ母語を獲得していく上でとても大切なことです)

日本人が出す「同じ」と思う音でもよく分析してみると結構違う音が出ているんです。
例えば「しんぶん」。はじめの「ん」と終わりの「ん」
実は厳密には違う音が出ています。

こういう音の違いを全て敏感にキャッチしていては言葉の習得が大変で混乱してしまいますよね
だからある程度同じなら、おんなじ「ん」なんだと聞き分けられるようになるんですね。



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