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フリーランスとして3ヶ月活動してみて気づいたこと その2

前回は「会社員時代以上に時間管理はシビア」という話をしました。端的にいうと、時間を自由に使っていいぶん、きちんと自己管理をしないと破綻する、という話でした。

時間管理のためには、作業時間の見積もりが必要です。「赤字の転記には3時間かかる」「付け合わせなら1時間で終わる」「校正は6時間かかるから2時間ずつ休憩を入れて、合計8時間」といった感じですね。見積もりを立てて作業を開始し、もう少し時間がかかりそうなら予定を伸ばし、短縮できそうなら休むなり別の作業を進めるなりします。これも時間管理の上で大事な考え方の一つです。

しかし、これがまた厄介なんです。なぜなら、会社員時代とフリーランスになってからでは、同じ作業をしても所要時間が違うからです。


その作業、自分でやっていたか?

会社員時代には後輩がいました。まだ経験がないため、僕のサポートとして仕事をこなし、監修者からの赤字の転記や、修正ゲラの赤字付け合わせなど、部分的に手伝ってもらいます。その作業が終わった後、僕が成果物を見て微調整し、版元や監修などの先方に提出するんですね。

つまり、そういった単純作業を他の人にやってもらっている間に、僕は目次案を整えたりラフを書いたりして、他案件の同時並行ができるんです。そしてこういった単純作業は、なぜかメイン担当よりサポート役の人の方が早く終わります。僕が3時間かかるところを、1時間で終えてくれる人もいました。これは自分以外にも同じ目的を持っている人がいるという、組織の恩恵だと思います。

では、フリーになった現在はどうか? もちろん、全ての作業が僕一人です。まだアシスタントを雇う資金もありませんから(泣)。さらに、僕本人が作業すると、なぜか効率が悪くなって3時間かかります。しかし、事前の時間見積もりでは1時間で終わると踏んでいて、さらに同時並行もできるつもりで別案件も「〇〇日には提出しますと」先方に伝えてしまうともう詰みです。睡眠時間を削るしかありません。そうなると、前回書いた規則正しい生活が送れなくなり、作業効率が落ちて……という負のサイクルにハマります。

時間見積もり、大切ですよね。これも、会社員時代よりも時間管理が大切だと感じるエピソードでした。

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