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82.2回目の労働許可証更新手続き

4ヵ月の日本滞在を2月半ばまでにしたのは、3月初めに滞在許可証の期限が切れるからでした。
長いと思っていた2年の有効期限も意外と早く巡ってきます。


変わるイタリア基準

就労用としては2回目、ただし滞在許可証の更新手続きとしてはすでに10年間の蓄積があります。
手順もどこへ行って何をやるかも全てわかっているので、日本からこちらに戻ってから2週間ほど集中して一気に手続きを終えました。

それでも、期限切れギリギリになってしまったのは税理士事務所のほうで書類作成に手間取ったから。
本当に油断なりません。
それでも何とか期限内に郵便局から全ての書類を発送できたので良かったです。

そして、いつものようにチヴィタヴェッキアのクエストゥーラへ予約していた日時に赴きました。
すると、驚くべきことに予約があるということで他に待っている人たちより早く室内に通されたのです!
これまでそんなことがなかったので本当に驚きました。

さらに、前回は不要だったのに今回は必要という書類があり、これは何ともイタリアらしいのですが、その追加書類の提出はメールで良いと言われます。
これまでは提出のためだけに再びチヴィタヴェッキアまで行くことになっていたので助かりました。

あってなかったような予約時間が優先され、メールで送った書類でも受理されるなんて、イタリアも国際基準に近付きつつあるようです。

書類の発行もネットでOK

不足していた書類は「居住証明」だったのですが発行後3ヵ月未満でないと受理されないと言います。
私が念のために持っていたそれは、すでに数年経過したものでした。

するとクエストゥーラの面接官が、たしかネットで請求できるはずだから自分でググってやってみて、と教えてくれたのです。
これまでは、市役所へ行き申請書類をもらって記入し、タバッキで収入印紙を買って貼り付け、今度は賃貸契約書や身分証明書なども持って再び市役所へ行き発行してもらう、という1日がかりな手続きが必要でした。

それが言われたようにググってみたら、たしかにインターネットで完結するシステムが整っていたのです。
ネット上で申請できるうえ、収入印紙もネット購入できて、それが済むとPDF化された書類をダウンロードできるという、数年前までは考えられない便利さ。

全てイタリア語だし初めてというのもあり億劫でしたが、とにかくすぐ送るようにと念押しされていたので、その日のうちに取り掛かります。
書類の記入から印紙購入、PDFのダウンロードまで10分ほどで終わり、クエストゥーラのメールアドレスに添付送信して完了です。

これまで発行手続きに1日かかり、加えてチヴィタヴェッキア往復という労力までかかっていたのに、それが10分で終わるとは、この10年を知る身にとっては夢のような出来事でした。

ブラッチャーノからチヴィタヴェッキアへの乗換駅から見えるサン・ピエトロ大聖堂のクーポラ

年々延びる発行までの時間

チヴィタヴェッキアのクエストゥーラで手続きをしたのは3月下旬でした。
いつもだいたいどれぐらいで発行されるのか教えてもらえるのですが、今回はおそらく7月になると言います。

はじめて留学用の滞在許可証をもらったときは1ヵ月ほどでした。
前回は書類不備があり、宙ぶらりんになった期間もあったため4ヵ月ほどかかりましたが、それでも書類の再提出後は3週間ほどで発行されたので、そんなに時間がかかったわけではないと思います。

それが今回は丸々3ヵ月は見ておいたほうが良いというわけで、実はこのnoteを書いている2024年6月現在、私はまだ更新済みの滞在許可証を受け取ることができていません。
というわけでヒマだからと他のヨーロッパ諸国へ旅行に行くことも出来ず、イタリア国内に足止めとなっています。

今もし、緊急で日本へ帰らなくてはいけないような事態が発生した場合、EU圏内を経由する航空会社は使えず、ITAエアウェイズの直行便、またはその他の経由便……そうならないことを祈るばかりです。

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