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スマホで雪結晶は撮れるんです in新潟

どうも、石山です。

さて、今回は新潟・山形旅の第一弾。今回は、

"積雪観測&雪結晶撮影講習会"

で学んだことを少しばかり共有できればと思っています。

この講習会は2020年2月8日13時から新潟県は長岡にある"防災科学技術研究所 雪氷防災研究センター"という場所で行われました。長岡駅から徒歩1時間。いや、もちろんバスは通ってますが、本数は少ないです。そして自分は呑気に昼ごはんを食べていたので、無事になのか案の定なのか、本数が少ない貴重なバスを乗り損なってしまったので、徒歩1時間かけて向かいました。

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雪は積もっていましたが、さほど積雪量が多いというわけではなかったので、徒歩でも余裕で行くことができました。助かった。近くには悠久山公園という大きめな公園、長岡市営のスキー場などがあり、少し街中から外れた場所にあります。

この講習会は、

"雪結晶を撮る"

"積雪の観測"

の2つがメインでした。自分としては、雪結晶を撮るというものに興味が惹かれて参加しました。いや、本当は新潟に行く良い口実が出来たという方が正しいかもしれません。この新潟訪問で2年間で9,10回目くらい。自分でも多すぎだとは思いますが、飽きが来ない。…この辺の話はまた別にします。


雪結晶を撮るのに最低限必要なものは、

スマートフォン

100均で買えるマクロレンズ

以上です。

マクロレンズは以下のようなものです。

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カメラの部分にレンズがくるように挟むだけ。超簡単。写真のマクロレンズは講習会終わった後にCan☆Doで買いました。講習会でも同様なものを用意してくれていました。

最初に雪結晶の解説や撮影の仕方の説明がありました。その説明は新海誠監督作品『天気の子』の気象監修をされた荒木健太郎さんがしてくれました。メディアに出たり本なども出版されりしてて、気象界隈では有名人です。


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きちんと観測ということになれば、雪結晶を撮る際は上の写真のようなサイズが分かる格子の上で行います。具体的には下のような感じ。

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これは自分が練習で撮ったものです。端がボケてるけど気にしないでください。mm単位の格子だと良いみたいです。観測という感じでなければ、暗い生地のを背景にするといいそうです。

荒木さんのプロジェクトで「#関東雪結晶 プロジェクト」というものがあるので、ご興味ある方はいかにURLを張るので、是非飛んでみてください。

#関東雪結晶 プロジェクト**

撮り方のコツも載っています。以下抜粋させてもらいます。

<雪結晶撮影方法>
・暗い色の生地を背景にします.あらかじめ外で冷やしておくと雪結晶が融けにくくなります。
・雪結晶が着地してすぐがシャッターチャンスです。
・スマートフォンのカメラで最大ズームして接写して連写します。
・スマートフォン用マクロレンズなしだと約10cm,ありだと2~3cmまで近づくとピントが合います。
・少しの手ブレでもぼやけてしまうので連写しましょう。
・綺麗な樹枝状結晶だけでなく,綺麗ではない雪結晶も含めて沢山撮影をお願いします。
・個々の雪結晶をズームして接写するだけでなく,硬貨が映る程度の少し遠目でも撮影してみてください。
・霰や凍雨,雹などはmm単位でスケールのわかるもの(ものさしや硬貨など)と一緒に撮影しましょう。
・スマートフォン用マクロレンズなしだと約10cm,ありだと2~3cmまで近づくとピントが合います。
・少しの手ブレでもぼやけてしまうので連写しましょう。
・スマートフォンやカメラ等の撮影機材が濡れて故障しないようお気をつけ下さい。
・しっかりと防寒し,周囲の安全を十分に確認の上で観測にご協力をお願いします。

というわけで荒木さんの説明が終わったあとは、参加者全員で外に出て雪結晶の撮影をしました。

撮った写真

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うーん、あんまり上手く撮れてませんねぇ。やはり修行不足。寒くて手が震えるのとピントを合わせるのが至難の技でした。


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こちらは上手く撮れた(と思ってる)。背景に色がついているのは、ビー玉です。これは、ビー玉を入れたビーカーの上にシャーレを乗せて、そのシャーレについた雪結晶を撮ればこのような感じになります。もう少し上手く撮れたらよかったけど、これはこれでお気に入りです。

下は荒木さんのツイートをご拝借。

めちゃめちゃ綺麗。同じようなもので撮ったとは思えないクオリティ…。こんなのが撮れるようになりたい。そのためにiPhone SEから卒業しないとかな。。。


外で撮った次は低温室に行かせてもらいました。

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室内の気温はなんとマイナス5℃。超寒い。中には雪やあられといったものを用意していただいてました。

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こちらでもいろいろとパシャパシャとシャッターを切ってましたが、手が冷たくなって限界、皆さんより早めに脱出しました。

下はもう一つのメインの積雪観測のやり方を教えていただいている時の写真です。

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積雪は10cmくらいでした。雪質や粒径、雪温に密度や硬度、さらに含水率といったものの計測の仕方を実践しながら見せてもらい、時には体験させてもらいました。積雪の観測はやったことがなかったので、実際に観れたのは貴重な経験になりました。


すべてが終わると修了証もいただけました。

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すごいしっかりしてる。何気に嬉しかったです。


参加者は本当に老若男女入り混じった感じで、大学生もいればご高齢の方もいました。共通点は"天気が好き"ということに尽きるのではないかと思います。

"新潟に行く口実に"と先ほど書いたけど、それでもいい、参加してよかったと思いました。普段は気象は研究対象。だけど、今回は純粋な楽しみとして気象に触れ合えた。初心に返った感じで、これは大きいことでした。気象は研究対象にもなれるけど、楽しみの対象としても見れる。これは他の分野にない強みなのかなぁと"勝手に"思ってます。それが今回再確認できた形でした。台風や豪雨の災害は確かに怖い。しかし、正しく怖がってもらうためにも、まずはこういう楽しみの部分から気象を知ってもらうのが良いんじゃないかなと思います。

というわけで、興味があったら100均でマクロレンズを買って撮ってみてください!また、雪降らない地域に住んでいる方も、"霜活"や"露活"も良いと思いますよ。(詳しくは先ほどの『#関東雪結晶 プロジェクト』で)


さて、今回は積雪観測&雪結晶撮影講習会の話で終わってしまいました。雪そのものの話が出来てない…。というわけで、次回は新潟・山形旅と言いつつ、雪の話をしたいと思います。お付き合いください。

では今回はこの辺で。ではまた!


積雪観測&雪結晶撮影講習会のHP

講習会の様子がYoutubeにアップされていました


<新潟・山形の旅>

新潟・山形の旅の書き始め


<大阪・長崎の旅>

大阪に行ってアルティメットをやったらその後3日間筋肉痛になった話

美味しい大阪らしくない大阪ご飯の話

大阪のついでに長崎に行った話

長崎ランタンフェスティバルに行った話

初めて佐世保に行きました

思い入れが浅い憧れのグラバー園

大阪・長崎旅のこぼれ話


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