落ちて、おきて、起きる/エッセー
まっすぐに立ち、せえので深水2.0mのプールに飛び込む。一瞬無音、水に着くと水にぶつかり、バジャンと高く大きい音。直後に、ごぼぼ、とゆがんだ丸の空気音。外側の青さがまぶたから透け、左上から感じるやわらかく白い光が青の明度を上げる。目を開いていたのかわからないくらいで、顔自体は上を向き、足を前後に揺らす。手は行き場なく開ける。水がもやもやと体を包む。深水2.0mのプールに飛び込んだ私は、第一に、上に行かなきゃと必死になる。とうとう顔を出して大事な空気を吸い込むすぐ前に、潜っていた布団から顔を出す。うすら目を開け、急いで息を吐く。
さあ、「プール 夢占い」で検索しなきゃ。いろいろ過ぎ去りその後、それものちほど夢だと気づく。さあさあ、本当に起きたと思ったらすぐにやることはもちろん、「プール 夢占い」で検索しなきゃ、だ。
エッセー:落ちて、おきて、起きる
isshi@エッセー
◎前回のエッセー
たくさん書きます。描きます。たくさんの人の心に届きますように