#74 私たちの”高校を選んだ理由”<隠岐島前高校編>
前回の記事「私たちの”高校を決めた理由”大崎海星高校 編」はこちら!
🟧隠岐島前高校 (3人+ゲスト1人)
🟨大崎海星高校 (2人)
__________________________________
「選んだ理由はひとつじゃない」(2年)
🟧島前)「『何でこの学校を選んだんですか?』『どうして島留学をしようと思ったんですか?』っていう質問は、ベタベタのベタで、入学したら色んな人に必ず聞かれる質問No.1だと思うんですけど、」
🟨海星)『うんうん。』
🟧島前)『たしかに聞かれるね笑』
🟧島前)「選んだ理由は一つだけじゃなくて、中学生の頃にたくさんたくさん考えて、今ここにいるので、質問される度に『なんて言えばいいんだ…』ってなるんですよね。難しい…。
もうそのときどきの気分によって、違うこと答えてるくらい笑」
「そうですね、頑張って説明すると…私も中3になるにつれて、自分の進路を考え始めたとき、偏差値で進学する学校を選ぶのはいやだなあと思っていました。じゃあ、どうしようってなって、そこで『地域みらい留学』いいなと思って、調べ始めました。」
《 島前高校を知ったきっかけは? 》
🟧島前)「そもそも、私が隠岐島前高校を知ったのは、本がきっかけなんです。
島前高校について書かれた2冊の本がうちにあって、1冊は、島前高校の卒業生の方が書かれた『スギナの島留学日記』、もう1冊は、過疎で廃校寸前だった島前高校の存続のため、独自の改革を行っていった経緯をまとめた『未来を変えた島の学校』という本です。」
🟨海星)『卒業生の方が書かれた本!すごい出会いですね。』
🟧島前)「そうなんですよ。家の本棚にあったその本を勝手に読んで、島前高校の存在を知りました。
進路を考えるときに『そういえばあんな学校(島前高校)あったな』と思い出して、そこから地域みらい留学を知ったという流れですね。
地域みらい留学をしている学校って全国にいっぱいあるので、こんなにあるんだ!ってびっくりして笑
ひとつひとつの学校を調べるの大変だったんですけど、気になる学校のパンフレットを取り寄せたり、オンライン説明会に参加したり、徐々に選んでいって、最終的に2択に絞った結果、島前高校と海星高校で悩みました。」
🟧🟨『へえ〜!!』
🟧島前)「それでオープンキャンパスはどっちの学校も参加したんです。だから、わたし大崎上島(海星高校がある島)に行ったことがあるんですよ!
海星高校さんのオープンキャンパスで、生徒の方に案内していただきました。寮の見学もして、『新しくてきれいだな〜個室いいな〜』って思ってました。」
🟧島前)『いいなー!海星高校、私も見てみたい〜!😳』
🟧島前)「あと、少人数制がよかったので、海星高校が1学年1クラスっていうのもいいなあーと。
でも最終的に島前高校を選んだのは、やっぱり一番最初に出会ったのが島前高校で、印象が強かったから。あと、その頃「教育」にすごく興味があったので、島前高校の『教育魅力化』が気になっていました。だから、その仕組みを詳しく知りたいっていう欲求があったことも大きな理由です。
他の理由として、『全校生徒のうち、受け入れている島留学生の割合が多い』という点もありますね。
私は、地域みらい留学の『色んな場所から色んな価値観を持ったひとたちが集まる』という点に魅力を感じていました。一方で、違う県から入学して、地元の人たちばかりの中でうまく馴染めるかどうかという心配がやっぱりあって…。
県外から生徒を受け入れているといっても、受け入れ人数は学校によってそれぞれで、1人とか2人だけ受け入れている学校もある中で、島前高校は生徒のほぼ半数が県外から来た生徒だったので、安心感や信頼感を感じられたというのが、大きな決め手になりましたね。」
🟨海星)『なるほど〜!大崎上島に来てたんですね。もしかしたら同級生だったかもしれない!』
🟧「そうなんですよ〜!このブログも、海星高校さんに思い出があったので、やりたいなと思って入ったんです!」
「学校説明会で”島”が好きになった」(2年・ゲスト)
🟧島前)「私は、中学2年生で島前高校に出会ったんですけど、そのときはスロベニアというヨーロッパに住んでいて、」
🟨海星)『そうなんだ!(凄)』
🟧「転勤をよくする家庭だったので高校もこのまま親についていくんだろうなって思ってました。
私にとって日本は、夏休みとかのタイミングで帰省する国という捉え方でした。日本は大好きだし、美味しい食べ物もたくさんあるし、日本に帰ることがすごく楽しみで。帰省のときは、いつも学校に1ヶ月間体験入学みたいなこともしていて、親の地元の小学校と中学校に実家から通ってたんですけど、文化も全然違うしすべてが新鮮でとにかく楽しかったんですね。
もちろん大変だなと思うときもあるし、そんなことあるんだって驚くこともあったんですけど、それも全部ひっくるめて楽しくて、日本の学校って良いなと思ったんですよ。
そういう経験があって、高校は日本が良いなと思いはじめました。日本の高校なんて私にとってはドラマの世界で、映画とか学園ものの世界だったから、すごく憧れていました。」
🟧🟨『なるほど。』
🟧島前)「母に『高校は日本に行ってみたい』とふらっと言ってみたら、すごく調べてくれて。もちろん自分でも調べてみたんですけど、どんな学校がいいのか全然分からなくて…。それで親がこういうのあるよって教えてくれたのが島前高校でした。
島前高校はオンライン説明会がたくさんあるんですが、私はほぼ皆勤賞で参加していて。その説明会で、『島が好きだな』って思いました。
自分が住んでいたところにも似ているし、寮生活にも憧れがあったし、絶対に田舎に住みたいっていう気持ちもあって、海もあって山もあって…『私にジャストフィットじゃん!』と思いましたね。
それで、最終的に中学3年生の夏ぐらいに進学することを決めました。」
《オンライン説明会の思い出》
🟧島前)「島前高校は、ZOOMでのオンライン説明会がたくさんあって、在校生の先輩たちとコーディネーターさんが一緒に説明会や対話会をするんですけど、海星さんもやってますよね?」
🟨海星)『やってます!』
🟧島前)「ですよね!私も参加したことあります。」
🟧島前)「島前高校だけのオンライン説明会が月に何回もあるんですが、そのzoomでの説明会で、ななこ(島前ゲスト)と当時すでに会ってたんですよ!」
🟧「この人、いつも説明会に参加してるなーと思ってた人が同級生にいるっていうね〜。」
🟨海星)「入学式の前から知り合ってたんだ笑」
🟧島前)「最近、在校生としてオンライン説明会に参加する機会があったんですが、中学生のときは説明を聞く側だったのが、今は説明をする側になっているのが感慨深いな〜と。」
🟨海星)「わかります!」
🟧島前)「中学生から鋭い質問がたくさんくるよね〜。」
🟧島前)「そこくる!?みたいな笑」
🟧島前)「私、中学生のときは今よりもっと人前で話すのが苦手で、zoomのカメラをオンにするのも抵抗があったんですが、前よりもずっと緊張せずに話せるようになっていて成長を感じます…!島前で鍛えられましたね。」
🟨海星)「やる側になってみたら、カメラをオンにしてほしい気持ちがわかる笑」
🟧島前)「そうなんですよ。やる側になってみたらオンにしてもらった方がありがたい笑」
🟧島前)「どんな顔かな〜とか、リアクションとかって気になるよね。」
《”島”にはなにもない?》
🟧島前)「みんな親が積極的に入学を勧めてくれたパターンだったね。」
🟧島前)「さくらさんは違うんですか?」
🟧島前)「いやいや、私もそうだけど、親を説得するのが難しかったひともいるって聞くから。」
🟨海星)「聞きますね〜。」
🟧島前)「親にダメって言われるのが分かってるから、願書を用意した状態で親に話したっていう人もいたり…。みんな色んなきっかけがあって面白いね。」
🟨海星)「親が知り合いに、『自分の子どもが高校生で家を出て、さびしくないのか』ってよく言われるって言ってました。」
🟧島前)「あるねー!」
🟨海星)「あと『何もないじゃん』とかもよく言われますね。島って何があるの?何もないでしょって笑」
🟧島前)「友達に言われたなあ〜。親戚とかにもね。」
🟧島前)「わかるー!大人に『なんでわざわざそこ選んだの?』って。」
🟧島前)「そういえば、帰省中に行った美容院の美容師さんに、高校の話をしたら「島って何があるんですか?」って聞かれたなー。」
🟨海星)「何があるか、というより、漠然に『良いな』とか『過ごしやすいな』っていう感じですよね。」
🟧島前)「確かに。自然が豊富だなとか。」
🟨海星)「感覚的な部分が多いから、何があるかと聞かれると答えづらい…笑。」
🟧島前)「ね。住んでみないとわからない良さがある。」
🟨海星)「とりあえず来てみてほしい〜!」
🟧島前)「来たらわかる良さ…!」
🟧島前)「そう考えるとオープンキャンパスって大事だ。」
🟨海星)「たしかに!ぜひ来てみてほしいですね。」
*リンク紹介*
〜『地域みらい留学』についてはこちら!〜
このHPから、全国各地のすべての地域みらい留学参加校(高校進学・高2留学)を調べることができます。
オンライン学校説明会などのイベント情報も知ることができますよ!
〜『教育魅力化プロジェクト』についてはこちら!〜
〜島前高校を知るきっかけとなった本はこちら!〜
島前高校独自の部活動である、「ヒトツナギ部」での活動の様子も書かれています!
おわりに
「AとBからAを選ぶ」
「AとBとCからAを選ぶ」
同じAでも、Aの価値が変わりますよね。
高校選択は「立地」「学力・偏差値」から選ぶのが一般的ですが、さらに視野を広げると、どんどん人生の広がりや深みが増していきます。
最後まで記事を読んでくださり、ありがとうございました。
「島流れガールズ」改め「島流れ日記」は、5年目を迎えました。
さらに多くの人に島の魅力を感じていただけるように、精進してまいります!!!
今後も、何卒よろしくお願いいたします。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?