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読書「プロジェクトマネジメントの基本が面白いほど身に付く本」


はじめに

新しい部署に来て、プロジェクトを進めることが増えてきた今日この頃。プロジェクトの遅延だったり、そもそも管理ができていなくて場当たり的な動き方になっていることに課題感を持っていました。WBSや周りとの調整などそもそも所謂「プロジェクトマネジメント」はどこまでをすると良くて、どうマネジメントができると理想的なのかをまずは知らないとと思って、この本を取りました。


所感

この課題は解消されるような、「プロジェクトマネジメント」とは何をすることかというのが書かれている本で基本的なことは網羅されていました。

特に最近チームメンバーが今何をやらないといけないのかわからない指示待ちの状態になっていたり、上司からも3ヶ月後に〇〇があるとすると今これをしておかないといけなかったんじゃないの?と指摘されることが増えました。

私はチームメンバーなのでそう思いながら課題に感じていたような状態ですが、これがこの本で言うところの「管理するために未来を見える化」ができていない状態なんだと読みながら実感できたのが収穫でした。

薄い本なので、これからプロジェクトに関わる方、プロジェクト推進を初めてすることになったポジションの方がサラッと読むのにおすすめです。本のボリューム以上の収穫があるかも・・!?(私はありました)

印象的な内容

管理するための見える化

単純にWBSでタスクとそのスケジュールを見える化するだけではなくて、
・プロジェクトを始動する際には「プロジェクト憲章」と言う形で
 スコープ・予算等を定義して関係者に合意を得る。
・プロジェクトの目標から成果物を決め、
 その成果物は何で構成されるか考えていくことでタスクに落とし込んでいく。
・関係者からの要望とその対応策をリスト化する。などなど・・・

全体を通して誰でも見える形にして関係者の合意を得ることを主軸に置かれていました。言われてみると当たり前のことなのですが、目標自体も数値に落とし込めるような状態にはなっておらず、タスクも関係者が把握できる状態にはなっていなくて、だからプロジェクトが進んだ後に上司から「なんで今これができていないの?」などのズレが発生していたんだな〜と実感しました。

また私自身も課題に気づくことは得意な方かなと思っているのですが、それを「言語化」「可視化」「構造化」することでチームとして見えるようになりプロジェクトにつながっていくんだと学びました。

マネジメントにはリーダーシップも必要

チームメンバーのモチベーションを動かす方法論、メンバーのレベルに合わせた指示の方法など円滑にプロジェクトを進めようすると単純にマネジメントするだけではダメで人に協力を得られるように立ち回ろうと書かれていました。

特に私が学びになったのは「キャリア・アンカー」の仕事に対する8つの価値観という内容で、例えば挑戦に価値を感じる人に「日々の積み重ねがチームのためになっているよ」と褒めたとしても、その人のモチベーションに繋がりにくいと書かれていたところです。私が今所属している会社だと、プライベートが大事なので仕事はそれなりに対応するみたいなタイプの人が多い印象でいまいちそれを価値観として私が捉えきれていなかったのですが、自分はその価値観とは違くてチームで動くときはそれに沿ったコミュニケーションが必要なのだと、当たり前ですが8つの価値観として分類があることを知れてより納得できました。

おわりに

早速本を読んで、タスク・リスク・関係者の見える化は実践してみました。私がマネジメントする立場や役割にないので動き方に悩む毎日ですが、この見える化したものを元に上司やチームメンバー間で齟齬が生じた際にさっと動けるような役回りをしてプロジェクトがより円滑に進むようにしたいです。

そういう役回りをして、早くマネジメントする立場になりたいなー・・・
おそらく私は「キャリア・アンカー」でいうところの「全般管理;責任を負うことで成長していくタイプ」なんだなと自分の価値観も知ることができました(笑)

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