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読書「データ分析のリアル まるごとQ&A」


さいしょに所感

一問一答なので悩みながらデータ分析を進めている人にとっては何かしら刺さる部分がありそうな一冊。正直私は今会社で構想を練っている段階なので、一問一答の悩みすら持てていないところもあり、いまいちピンとこないところもありました。でも、そのぐらい最初の検討段階から運用後のマネジメントの段階まで書いているので、そう言った意味で一文目の何かしら刺さる部分がありそうという印象を持ちました。一度読んで終わり!ではなくて、プロジェクトを進める中で都度読み返すみたいな読み方の方がいいかもしれないです。

印象的な内容

Garbage in, garbage out.

この本を読んだから知った言葉ではないけど、最近この言葉を意識していなかったな〜と。「早くデータ分析がしたい!データはここにあるからよろしくお願いします!」みたいな問い合わせをずっともらっていて、でも蓋を開けてみたら使えるデータではなくて、使える形にしたいと相談してもなかなかそれを理解してもらえない・・・困ったもんだなと考えながら仕事をしていたので、久しぶりにこの言葉を見て「だよねー!!!」という感じでした(笑)

具体的な本の内容で言うと、
・データを集める時には健康データを集めるためのアンケートというと、健康的な人が回答者となりやすいようにバイアスがかかることを考慮する
・データ収集の際には定義づけを行う。またその定義づけが正しいかを定期的に振り返る場が必要。
など、当たり前だけど、普段業務をしているとついつい忘れがちなポイントを一問一答形式で答えとして置いていただいていたので、プロジェクトを進めていく中で立ち返ることの重要性を再認識しました。

関係者とうまく話をまとめるポイント

要は根回しが重要と言うことが書いているのですが、個人的な気づきだったのはその根回しで説明し尽くせることと聞き手の期待値の調整をすることを調整すべし!と書いていることでした。

特に説明し尽くせるで言うと、
・なぜこの手法で分析し、他の手法ではダメなのか
・分析した結果言い切れないことは何か
ついつい仕事でも営業とマーケで同じデータを使っているのに、分析結果が異なってどちらも良いように発言しているなど経営層から小ネタのような形で話を聞くのですが、それってここの部分が説明から抜けているんだろうなと。そして、これも抜けてしまいがちなフローだなという気づきを得ました。

データアーキテクチャの設計プロセス

ここでは今進めているプロジェクトにプロセスの漏れがあることに気づきました。
今知れてよかった!

Step2 データ要件の特定:プロジェクトでは品質、セキュリティ要件が特定できていない。
Step3 データモデリング:関係図みたいなものを図式化できおらず、理解が不透明。
Step4 データアーキテクチャの設計:セキュリティポリシーは作られておらず、それを関係部署と握れていない。

上記の状態なのに、テクノロジーの選定はある程度進んでしまっている状態で独りよがりなプロジェクトになっているのではないか?と言う疑問がこの部分を読んでいて感じました。

PMも全然経験のない上司が担当しているので、こういう気づきを得られるようにインプットをしていかないといけないし、それを社内でも発信していこう!と少し危機感を感じた部分でした。

おわりに

ざっくりですが、読書感想でした。

プロジェクトを進めていると上司のアドバイスだけが立ち返るきっかけになってしまいますが、上司もそこまで経験がない分自分自身で立ち返る機会を作らないとプロジェクト自体もうまくいかなくなるんだろうなとこの記事を書きながら思いました。

その機会を作れるように読書を継続しよう。
最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。


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