見出し画像

わたしと地域の、理想的な「関係性」ってなんだろう?

こんにちは。編集者のあかしゆかです。

このたび機会をいただき、2024年から2025年にかけて、外部編集者としてKDDI維新ホールおよびアカデミーハウスでのトークイベントやワークショップを企画させていただくことになりました。

ふだん私は、東京でフリーランスの編集者・ライターとして活動をしながら、月の10日間を岡山県で暮らし、「aru」という小さな本屋を営んでいます。

倉敷市の「児島」という、海が見える街にあります

二拠点生活をはじめたのはもう4年以上も前で、そういった暮らしを始めたことをきっかけに、地方でのお仕事も少しずつ増えていきました。地元である京都府、長野県、大分県、そしてこの度ご縁をいただいた山口県など、今では、いくつかの地域の方々と定期的にお仕事をさせていただいています。

さまざまな地域に関わるようになって思うのは、「いまは地域とのいろんな関わり方があるんだな」ということ。関係人口や、IターンやUターン、多拠点生活など、さまざまな関わり方を指す言葉が増えたことが確固たる証拠ですが、その言葉の裏には、本当にさまざまな、100人100通りの「固有の物語」が潜んでいるのだということを、地域と関わり生きる人たちの声を聞いていると思います。

生き方は、いま、どんどん多様になっている。
私自身、自分の生き方を模索しながら、さまざまな形を実践してきたひとりであるという実感があります。そんな私だからできる企画はなんだろう。

そう考えた時に、私は「大きなこと」について語るより、やはり「個」に焦点を当てていきたいな、と感じました。これから、どう生きていくのか。そんな、「わたし」の生き方を考えたくなるようなイベントを開催していきたいなと思ったのです。

第一弾として、「わたしと地域の関係性」という、連続トークイベントを開催します。

「関係性」というテーマは、社会人になってからというもの、私の中でずっと大きな興味として存在しています。

会社との関係性、パートナーシップ、友人関係……。生きていると、さまざまな人やものと「関係性」を築きながら生きています。人はひとりでは生きていけないと考えると、関係性こそが人生だと言っても過言ではないのではないでしょうか。

私はこれまで特に「仕事」と「パートナーシップ」において、その関係性を考え続けてきたように思います。

社会人になってから、私は働き方を「週5会社員」→「週5会社員+副業」→「週3会社員+副業」→「フリーランスとして独立」→「フリーランス(二拠点生活)」という形で変えてきています。会社、しいては「はたらくこと」との適切な距離感。健全に、かつ自分が一番パフォーマンスを出せるようなバランスを考えながら、一緒に働く人たちと、自分自身と対話を重ね、働くかたちやその場所──つまりはその関係性を、少しずつ変化させていきました。

パートナーシップについても、ずっと考えてきたことです。すごく個人的な話になるのですが、私は一度離婚を経験したことがあり、「どうやったら人と一緒に生きていけるのだろう?」ということは常にテーマとして存在しています(ここは、長くなるので割愛します)。

そして岡山と東京の二拠点生活を始めてからは、地域との「関係性」も考えるようになりました。その地域で、どんな生活をして、どんな仕事をして、誰とどのように関わって生きていくのが心地よいんだろう? 岡山での生活も、「二拠点生活」という形は変わらずも、それを続ける4年間の中で、ずいぶんと移ろいがありました。

「仕事」「パートナーシップ」に加えて、「地域」との関係性が、ここ最近のテーマとして加わってきたのです。

関係性を築くためには、どのようなプロセスがあるのか?
より良い関係性を築いていくためには、なにが必要なのか?

そんなことを、日々よく考えています。

私個人の仮説としては、「良い関係性」を紡ぐためには、いくつかのステップがあるように思います。

「出会う」→「知る」→「意思が生まれる」→「深まる」→「問題が起きる」→「チューニング(対話)する」。

この循環が適切に回るとき、私の場合は「良い関係が築けているなあ」と思えるのです。

「出会う」「知る」だけでは、いい関係とはなかなか言えません。たとえば仕事で何度も行く機会がある地域があるとして、その地域のことを少しずつ知っていったとする。けれどもそこに、「その場所と関わっていきたい」と思う自らの能動的な意思がなければ、関係性は深まりません。意思が生まれた時に、はじめて深い関わりができ、その深い関わりは、一筋縄ではいかない問題を時に生み出します。そして、その問題を乗り越えるためには対話やチューニングが必要となり、その結果として「この関係性を続けたい」という意思があらためて生まれ、そして深まっていく──。そうやって、より良い関係性は築かれていくものだと思うのです。

より良い関係性を紡ぐためには、それと関わっていこうと思う個人の意志が不可欠ですし、その関係性を保っていくための「チューニング」が欠かせません。出会うこと、知ること。そしてそれに付随する「意思」と「対話」こそが、「よい関係性」を築くためには必要なのではないか、と思います。

そういう意味では、私は今回山口県と出会う機会をいただき、何度か繰り返し訪れていますが、まだ「意思」までは生まれていないのかもしれない。このお仕事を通して、山口とも良い関係性を築けると良いなと思っています。

このような、「関係性」についてのあれやこれやを、ゲストの方とお話をして深めていきたいなと思っています。出会い方、知り方、意思の発生の条件など、各フェーズにもきっとさまざまな議論のポイントがある。

よりよい関係性を築いていくために必要なことってなんだろう?
みんな、地域との関係性をどのように考えているのでしょう。

初回のゲストはうたうみさん。
山口県出身で、写真作家・フォトグラファーとして活躍する彼女は、現在岡山の地を選び、暮らす岡山の仲間でもあります。地元である山口との関わり方は? そして今後の生き方は? 岡山や山口のほかにも「良い関係性」の地域ってあるのだろうか? 全国さまざまな場所で旅をするように暮らしていた彼女の、地域の見方をさまざまな角度でお話できればな、と思っています。

ぜひみなさまも、一緒に「地域との関係性」を考えていただけるとうれしいです。ご参加、お待ちしています!

▼イベントのお申し込みはこちらから


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?