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けがれた者達の歌 冬景

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冬の季節に書いた 冬の詩と物語の在り処 #雪ん子 #お化けの子 #妖 #柊 #白い狼
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#駄文

問

自分のテリトリーや
美意識や世界感は
大事で大切な居場所。

其のテリトリーに

『お前は来るな』と

思っているなら
もう、行かないよ?

鏡

鏡を前にして
自分自身を見る

分かってた事
落ち込まない訳では無い

でも、
気持ちは伝えたつもりだ

只、鏡の中の私が言う

「要らないと言って
 あげないたけだよ」と、

囁く様に言うのだ

問

不快な世界感と
鮮明では無い事
不用意な言葉が有っても

其れでも
『手紙を書いて』と
思っている?

アラート

アラート

空回りするかの様に
時計の針が
クルクルとまわる
イメージと

不規則に
灯りが点滅する様な不安感

頭に響く音に
直ぐに
反応出来ずに
音を鳴らし続ける

朝月夜

朝月夜

空は水色
月は淡い白色

青空に
溶けてしまいそうな、

空を占めている
白い雲で見えなく
なりそうな、

淡い白色の月

道

真っ直ぐに進めずに
足を止めた

道の途中で
木の枝で地面に
落書きをする

そんな感じ

そんな日々

時には、
うたた寝をし、夢を見る

空に手を伸ばし
届いた葉を触ってみる

そんな感じ

そんな日々

道具

道具

今迄、愛用して
使ってる物が有る

別に必要ないけど
でも、
定番色とは違う仕事道具

仕事中の気分が
変わるならと
変えてみる

霜が降りた朝

霜が降りた朝

歩道が霜で
白くなる程の冷たさ

指先も悴む程

手を擦っても
暖かくならず

白くなった
息も冷たさを思わせる

日がまだ当たらない
霜で白く染まった
景色の中を歩いてく

下書き

下書き

土曜日は疲れて
ロクな事描けない

闇夜の雰囲気に呑まれ
出てくるものも
不愉快さを増す

完成して
描いたものを見ては
イマイチだなと
駄目だなと思う

足元には
下描きした絵が
散乱している

雑踏

雑踏

人々が行き交う雑踏の中

雑踏の中に埋もれる事で

見えづらくなる些細な事

後から気が付かずに

通り過ぎてしまったのでは、と

思い返す

後戻りも出来ずに

振り返って見ては逡巡する

他にも有るのかも知れない

色々なモノ

色々なモノ

色々なモノを作っては
次々に埋もれていく

色々なモノ達が
深さも分からぬ穴に
埋もれていく

偶に、思い出した様に
素手で探り出して見たり
深い所まで道具で
探して見ては
未熟な出来に自嘲する

「見方が違えば不愉快」と

思うモノなのに
と見ている者に思う

それでも
勝手なモノを作ったり
つまらないモノを
作ったり、して来た

此処を再開してから
見てきた者の存在に
感謝するしかない

花火

花火

テールランプが続く先の
夜空には
花火が上がっている

普段居ない夜道に
大勢の人が
夜空に上がる花火を
指差しながら見ているのだ

誰もが
我先にと特等席を探して
一夜の宴を楽しむのだ

そして今も
花火が弾ける音が
聞こえ続ける

今宵の部分月食

今宵の部分月食

いつもの

欠けた月とは違う

数時間で姿が変わる月

目が離せず姿に見惚れる

今宵も月も綺麗ですね、と

思わずには要られない

部分月食

部分月食

明日は部分月食

ゆっくりと

流れる時の中で

変わりゆく

月の変化を見ていたい