記事一覧
知らぬが仏の環境問題-環境問題は嘘ではない-
今日、とんでもないツイートを見つけた。これである↓ https://twitter.com/_HATORI_/status/1364490200739536909 いや正確には、リプライや引用rtの方が問題である。酸…
化学の観点から解説する現代めっき技術シリーズ 第九回「めっき液・めっき皮膜の評価・解析法―めっき液の評価・分析法第一回―」
1.はじめに お久しぶりです、Hazaculaです。今回は、めっき液の分析評価法についてお話ししましょう。めっきは、皮膜の物性も重要ですが、めっき液が扱いやすくないとお話になりません。また、めっき液の研究開発においてはめっき液の内容成分の分析も必要です。では実際、どのような分析評価法があるのでしょうか? 液分析法はそれこそ片手どころか両手の指を総動員しても間に合わない数がありますが、実際にめっき液
もっとみる化学の観点から解説する現代めっき技術シリーズ 第七回「めっき液・めっき皮膜の評価・解析法―めっき皮膜の評価法第一回―」
1.はじめに
お久しぶりです、Hazaculaです。今回から、大体3回ぐらいですかね? かけてめっき液およびめっき皮膜の評価、解析手法について解説していきたいと思います。
めっきというのは、当たり前ですがなんらかの機能を付与することを目的に行われます。である以上、実際にめっきされた皮膜が所望の機能、性能を満たしているか評価する必要があります。では実際に、どのような評価法があるのでしょうか?
知らぬが仏の環境問題-環境問題は嘘ではない-
今日、とんでもないツイートを見つけた。これである↓
https://twitter.com/_HATORI_/status/1364490200739536909
いや正確には、リプライや引用rtの方が問題である。酸性雨で木が枯れる枯れないの真偽は今はどうでもいい。このツイートについているリプライや引用rtの内容を要約すると「環境問題なんて嘘ばかり。酸性雨もダイオキシンも、今じゃ誰も話題にしな
私の公害防止管理者試験勉強法
1.はじめに 先日令和2年度の公害防止管理者の合格発表がありましたね。皆さんはどうでしたでしょうか? 私は、昨年の水質一種に引き続き大気一種に無事一発合格しました。
しかし、世の中には何度も受験してようやく合格するという方もいます。公害防止管理者試験は、勉強法さえ間違えなければ一発で十分合格可能な試験です。そこで本記事では、効率的かつ効果的な公害防止管理者試験の勉強法をまとめてご紹介しようと思っ
化学の観点から解説する現代めっき技術シリーズ 第三回「それぞれのめっき法の特徴」
0.はじめに さて、前回まででめっき技術の基本、電解めっき、無電解めっき(還元型、置換型)についてその原理を説明しました。では、これらはどのようにして使われているのでしょうか? わざわざこれだけめっきの種類があるということは、それだけ必要な理由があるということです。それぞれの特徴を見ていきましょう。
なお、前回の最後に「次回は添加剤の機構について解説する」と予告していましたが、先にそれぞれの特徴
大学化学復習シリーズ なるべく分かり易く解説するつもりの有機化学反応概説 第一回「求核置換反応」
0.はじめに どうもお久しぶりです。Hazaculaです。今回は、大学で学ぶ有機化学反応を概説するシリーズをお送りしていきたいと思います。
私がこのシリーズを書こうと思い立ったのは、会社での後輩との会話が切っ掛けです。私はめっき薬品メーカーで働いているのですが、化学系の人が集まる業種であるにも関わらず、有機化学が分かる人というのが非常に少ないのです。有機化学が分からない人に話を聞いてみると、「ど
化学の観点から解説する現代めっき技術シリーズ 第二回「無電解めっき基礎」
1.無電解めっきについて
皆さんお久しぶりです、Hazaculaです。第二回の今回は、無電解めっきについて、その概要を説明しようと思います。
無電解めっきは、電解めっきと対になる重要な技術であり、この技術が無ければ今皆さんが使っているパソコンもスマートフォンも存在しないと言っても過言ではないでしょう。ただし、無電解めっきは専門家ですら誤解していることの多い、理解が難しい技術でもあります。本稿で
化学の観点から解説する現代めっき技術シリーズ 第一回「めっき技術概観と電解めっき」
1.はじめに 皆さんはじめまして、Hazaculaと申します。本記事は、一般にはほとんど知られていない「めっき」という技術について、化学の観点から解説するシリーズです。
めっきというと、本性が現れるというような意味の「めっきが剥げる」という慣用句が有名であり、なんとなく見た目を取り繕うといった悪いイメージが付き纏います。しかし、めっきという技術は今や、現代文明を維持するのに必要不可欠な技術となっ