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新世代アニメ!夜は短し…

湯浅政明監督の長編アニメーション「夜は短し歩けよ乙女」、やられました〜。もうそれはそれは良かったです。

見たのはレディースデー17時からの上映@渋谷、満員!!観客はほぼ20代で男女等しく、私含めチラホラ年配の方もいらした印象です。

ひきこまれた世界観

ちょうど酒に呑まれるタイプの父親と数日過ごし、これから同居するかもとドンヨリしながら東京にいる母のもとへ帰る途中。ドンヨリを払拭すべく私はエネルギー充電企画をふたつ実行しました。(もうひとつは東京ステーションギャラリーのアドルフ・ヴェルフリ展の鑑賞、これはこれで書きたいで、のちほど^ ^)

そんな私の心を知ってか知らずか(あ、全く関係ないすね)京都の夜の世界、つまりは酔っ払った父に連れ回された数々の夜とぎっちりリンクする世界がそれは愉快に描かれていたのです。

いーじゃないの心

酒を嗜み、まっすぐな気持ちで、ご縁を大切に楽しめる、そんでもって強さも持ち備えている主人公の乙女。彼女の視点を通すと、今の世の中の縮図的に次々現れるどうしようもないキャラクターたち全てが愛おしく感じられる、初めての体験!勝手に狭めてしまっていた自分の世界に、あたたかく優しい楽しい面白い光が広がって、人それぞれでいーじゃない!だから楽しいんじゃない♪と思えました。

物語の力

そして、物語のからくりは無尽蔵な展開に見せつつ、古今様々な事象が神様妖怪織り交ぜて紡がれます。日常でふと感じる不思議な感覚(恋する気持や孤独をはじめ各々感じる時間の経つ早さまで!)も豊かに表現されています。

アニメーションの力

物語のベースとなる現実に、パラパラッと絶妙のさじ加減でアニメーションが酔っ払いの幻想となって場面を盛り上げ、ジェットコースターのように観客を連れ去ります。あの強引にもってかれる感じ好き❤️
日本はジブリ作品を筆頭に2Dアニメーションの評価がとても高いのですが、この作品はフラッシュも取り入れたアニメーション表現が秀逸!色彩や重力、質感などがひとつの型にはまらず(れず?)超!自由。なのにひとつの作品としてスムーズに入り込める。
世界で評価されアニメーターからの支持も高い監督だからか、海外スタジオとの協働も自然で作り手の楽しさをビンビン感じる。アニメーションとしてあらゆる作品と一線を画す、というか別次元です。声優さんも最高!!


現実を俯瞰できる目がアニメーションを良いものにする

体験するだけでなくって、その体験を客観的に見れることで物語に命が与えられる。実践は難しくって、感情の波におされて不安定なSNSのぶちまけ投稿して反省&沈黙…(*_*) 中途半端な自分に自信ない小心者だけど人生を冒険したい…変態の私はすっぽり包まれてしまいました。

勇気を出そう

頭を上げて、アニメーションを見て「やっぱりこれだ❤️」って、猛烈なハイテンションの私は仕事に疲れヘロヘロの母に素晴らしいアニメーション体験を嬉々として語り一夜に幕を下ろしました。
そして、キレイな部分だけじゃなくて、ダメな所もある自分もいーじゃない♪受け入れよう!いいねをもらえなくても続けよう!運動を発心しました。ご一緒にいかがですか?まずは「夜は短し歩けよ乙女」の鑑賞から☆なむなむ☆

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