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『境界線』その隙間にあるアワイもの

白と黒の間にグレーのグラデーションがあるように、
物と物の間には間(アワイ)がある。
この曖昧な間(アワイ)について、
日々の暮らしに役立つように書いてみる。

・日常を構成してる物のほとんどは目に見えない
・探究心によって現れた『境界線』
・『境界性』が起こしたトラブル
・空気を読んで同じものを見ようとする
・間(アワイ)の世界とは

日常を構成している物のほとんどは目に見えない

世界の99%が目に見えない物で構成されているらしい。
空気は目に見えないが、実際には水分や窒素や小さな塵やら
様々なミクロな物で構成されている。

空の色は刻一刻と変わっていくし、
雨が降る前も、空気が変わる。
急に風がひんやりしたり、空が暗くなるなど
私たちは経験からなんとなく予感する。

探究心から現れた『境界線』

目に見えない物によって世界はできている。
人類の好奇心によって学問が生まれて、
そこに境界線を引いて理解するようになった。
100°なら水が蒸気になるというように、だ。
100°は水と空気の境界線。

境界線は目に見える事実として
曖昧なものにラインを引いたり、ポイントを押さえてくれる。
おかげで、私たちは多くのものを理解した気になった。

境界性が起こしたトラブル

一方、いまこの境界線が深刻なトラブルを生んでいる。
『分断』による諍いだ。

私たちは世界中で『分断』による諍いを起こしている。
その影響は自分自身の心の中でも『分断』を引き起こしている

誰といても『孤独』を感じたり、
共感やつながりを強く求めすぎたりしてしまうことはないだろうか?

それはあなたが無意識のうちにくっきりと『境界線』を引くからだ。
あなたはあなた、わたしはわたし。
ついでに『わたしたち』という囲み線は、
わたしたち以外という外枠をつくっている。

空気を読んで同じものをみようとする。

ちなみに、多くの人は会議や打ち合わせ、
なんならグループチャットの空気だって読んだりする。
その雰囲気ってものに境界線は引けない

なぜなら、あなたが読んだその空気は玉虫色だからだ。

あなたは何色に見えるだろうか?
でもおそらく隣の人は似ているようで違う色を見ている。

私たちが集団にいて不安や孤独を感じる時、
『他の人はどうかな?こんな色に見えるって言ったらどう思われるかな』
そんな気持ちが働いていやしないだろうか?

白と黒の間にグラデーションでグレーがある。
あなたと誰かの間にもその『グレー』がある。

隣の人も、その隣の人も思っているかもしれない
『他の人はどうかな?こんな色に見えるって言ったらどう思われるかな』
程度の差は違うかもしれないけど。

おかしなことに、空気を読んだそれぞれは、
この雰囲気をみんなで同じ色に塗りつぶそうとする
本当は違うのに。

自分が見たものを自分で否定している。
それは自分で自分を裏切る行為として、
自分の中に断絶(分断)をつくっている。

アワイ(間)の世界とは

もともと世界は曖昧だった。境界性はテキトー。
だから頑張って境界線を引かなくていい。
わたしはわたし、あなたはあなた。とか
ましてやわたしたち。でもなく。

わたしはあなた、あなたはわたし。の世界。

それが間(アワイ)の世界だ。
重なるけど同じじゃない。

すでに、海や森や自然が全体として機能していると同時に
ひとつとして同じものがないのと同じく、

あなたという存在は唯一無二であると同時に、
大きな全体のどこかにいる。

だから勇気をもって声をあげてみよう。
『私には〇〇色に見えます』と。
自分が見たものを信じて、それを言葉にしてみよう。

慣れるまでは違和感があるかもしれないけど、
回数を重ねて、体に馴染むほど、
間(アワイ)はあなたを優しく包む。

すると、自分の内側の『分断』はいつのまにが消えている。
内側の『分断』が消えた時、
外側の世界もまたそれと同じように見えているはずだ。

Life is Beautiful


読んでくださってありがとうございます。 みなさんのお役に立てる記事を心がけていきたいと思います。