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役に立たない読書生活。

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#ネタバレ

やっぱりこの子危険や|漫画『光が死んだ夏』第5巻

やっぱりこの子危険や|漫画『光が死んだ夏』第5巻

これまでの感想はこちら。

突然現れた、民俗学者を名乗る田中に首を切り落とされたヒカル。

何とか元に戻ったものの、よしきが次に目を覚ました時には病院のベッドの上だった。

――昔、達磨塚で見つかったという大量の頭蓋骨だけがない骨。

“弱ってる”と指摘されたヒカル。

“うぬきさん”という昔にあった隠語。そして、今は失われたと言われる“うぬきさん”の信仰。

ヒカルの異変。
忌堂家の罪。

終業

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王女殿下は苦労されるでしょうが、いずれ解決していくはずです。そう期待しましょう|ライトノベル『マリエル・クララックの迷宮』

王女殿下は苦労されるでしょうが、いずれ解決していくはずです。そう期待しましょう|ライトノベル『マリエル・クララックの迷宮』

これまでの感想はこちら。

春から夏にさしかかる季節。
ラグランジュ王国の王女アンリエットがラビア公国に嫁ぐ日がやってきた。

しかし、ラビア公国はかねてからの治安問題を抱えていた。

アンリエット王女のお相手であるリベルト公子が手をつくされているが、まだ根本的な解決には至っていない。

そんな中での結婚式の為、ラグランジュ王国側から随行する近衛たちは、いつもより緊張を強いられ、またいざという時は

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2024年5月面白かった本|漫画『聖女の魔力は万能です』|『イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ』|漫画『イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ』

2024年5月面白かった本|漫画『聖女の魔力は万能です』|『イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ』|漫画『イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ』

……ゴールデンウィークってあったっけ?
あれ? もしかして私だけなかった?

え? お前遊んでただろ? って?
記憶にないんですけどー!!

ってことで、実感のないまま終わってしまった5月に読んで特に面白かった3冊はこちらです。

漫画『聖女の魔力は万能です』

原作小説も読んでるんですけど。
最初に見たのがアニメだったからか、コミカライズの方が楽しめました。

そりゃね。
基本的には原作の面白さ

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資源は「ゴミ」じゃない!!|漫画『酒と恋には酔って然るべき』第11巻

資源は「ゴミ」じゃない!!|漫画『酒と恋には酔って然るべき』第11巻

これまでの感想はこちら。

結婚が決まった、松子と今泉。
と、同時に松子は企画部へ異動になり、同期の名取と組むことに。

異動だったり、結婚だったり、色々あるけれど、順風満帆な松子。

週末に同僚の白石と今泉と3人で飲むことになり、2人を自宅へ招くことに。

そして、松子の家の棚いっぱいの日本酒に驚く白石。

思い出のカップ酒が、リニューアルではなく無くなってしまうことに疑問を持った今泉に、松子は

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その胸の高鳴りを楽しみ 全力で体感し 何度も経験を積みなさい!|漫画『いびってこない義母と義姉』第6巻

その胸の高鳴りを楽しみ 全力で体感し 何度も経験を積みなさい!|漫画『いびってこない義母と義姉』第6巻

美冶たちの通う叡報女学園が体育祭シーズンに突入!

クラスメイトたちと特訓をしたり、学生生活を満喫していた。

そんな中。
最大戦力であるリル様が仕事の都合で体育祭に遅れてくることになり。

と、美冶はあれよあれよとリーダーになってしまった。

みんなの期待に応えたくて、1人、特訓を重ねる美冶。

そんな美冶の身体を心配した、まりかとありさは彼女を無理矢理風呂に入れ、布団へと引きずり込んだ。

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〝戦争とは錯誤の連続〟|『イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ』

〝戦争とは錯誤の連続〟|『イスラエル戦争の嘘 第三次世界大戦を回避せよ』

9・11テロにNHKワシントン支局長として遭遇したジャーナリスト兼作家の手嶋龍一と作家・元外務省主任分析官で外務省のラスプーチンと呼ばれた作家の佐藤優のタッグ再び!

前作の感想はこちら。

今回はタイトル通り、現在も戦闘が続き、沢山の民間人が犠牲になっているイスラエルとイスラム教組織ハマスを国の成り立ちから解説し、それぞれの知識を元に見解を示した1冊。

漠然と、ユダヤ人の国イスラエルを、元々

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今は薬用植物研究所の一員として毎日ポーション作りに勤しんでいます|漫画『聖女の魔力は万能です』

今は薬用植物研究所の一員として毎日ポーション作りに勤しんでいます|漫画『聖女の魔力は万能です』

そう言って、その国の王子が跪いて聞いたのは、自分と一緒に召喚された女の子だった。

仕事中毒気味のOL・小鳥遊聖(セイ)は、残業して自宅へ帰ってくると突然光に包まれ、ここ、スランタニア王国へ異世界召喚されていた。

勝手に召喚された上の放置プレイに腹を立てたセイだが、戻る方法はないこと、魔物が増えていて、瘴気対策の為に聖女召喚が行われたこと、聖女が2人召喚された前例はないこと――

やがて、セイは

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あなたはどんな気持ちでわたくしを殺したんですの?|漫画『ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』第7巻

あなたはどんな気持ちでわたくしを殺したんですの?|漫画『ティアムーン帝国物語~断頭台から始まる、姫の転生逆転ストーリー~』第7巻



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アベル王子の身を案じて、クーデターの起きたレムノ王国に潜入したミーアたち。

しかし、馬車が何者かに襲撃され、馬車から投げ出されたミーアとそれを助けようとしたシオン王子は川へと落ちてしまう。

命に別状はないものの、仲間とはぐれてしまった2人は、ひとまず川辺に火を起こし野宿をすることに。

これからのことを話し合っていた2人だが、向かいにいるシオンを見ていたミーア

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こうやって並んで座っているのが なつ美さんでよかった|漫画『波うららかに、めおと日和』第5巻

こうやって並んで座っているのが なつ美さんでよかった|漫画『波うららかに、めおと日和』第5巻

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瀧昌が家に帰ると、なつ美が掻巻布団を作っていた。

季節ごとの寝具、好みの味付けの料理、清潔な衣服、温かいお風呂、当たり前のようにあるそれら全てが。なつ美の手によるものだと、瀧昌は改めて気がつく。

そんななつ美に、少しでも報いたいと考える瀧昌だったが、どれも空回り。

上手くいかない。

一方、台所仕事を終えたなつ美が、居間へ戻ると、そこには炬燵を用意する瀧昌の姿があ

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この本を読み終える頃には、ラテン語がいかに身近な存在であるかに気づいているでしょう|『世界はラテン語でできている』

この本を読み終える頃には、ラテン語がいかに身近な存在であるかに気づいているでしょう|『世界はラテン語でできている』

という、ラテン語研究者である著者・ラテン語さんによる書籍。

現在では、ラテン語を母国語とする人はなく、西洋圏の人は勉強してるんだっけ?
という印象だが、意外にもラテン語は今でも、私たちの生活に深く根付いている。

この一文を読んで、思い出した。
「ポストアポカリプス」という言葉(Post Apocalypse:Apocalypseは黙示録という意味。黙示録後、転じて終末後、という意味で使われてい

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防大に入校した新入生は、「ハイ or YES」の世界に投げ込まれる|エッセイ『今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校』

防大に入校した新入生は、「ハイ or YES」の世界に投げ込まれる|エッセイ『今日も小原台で叫んでいます 残されたジャングル、防衛大学校』

この本は、防衛大学校卒の元陸上自衛官。退職後は会社員を経て、現在はエッセイストとして活躍している ぱやはやくん の防衛大学校時代のエピソードを綴ったエッセイ。

給料も出て、衣食住も無料で、自衛隊入隊後は曹長という階級からスタート出来る。
入学するには地方の国立大学レベルの学力がなければ試験をパスすることは難しいそうだが、なかなか良い条件では……

と、思ったのも束の間。
世の中そんなに甘くない。

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だってあなたは『レーネ』じゃないでしょう?|ライトノベル『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!? 』第6巻

だってあなたは『レーネ』じゃないでしょう?|ライトノベル『バッドエンド目前のヒロインに転生した私、今世では恋愛するつもりがチートな兄が離してくれません!? 』第6巻

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夏休み。レーネ達は隣国・トゥーマ王国への七泊八日の旅行に来ていた。
眼前に広がる美しい青い海に胸を弾ませる一同。

ホテルに着いた後は、3つのグループに分かれて行動することになった。

ルカ、吉田、セオドアと船で美味しい食事を楽しみながらゆっくりとトゥーマ王国の海を回るツアーに参加する為に港へやって来たレーネ。

しかし

“高価なツアーな為、満席になることはまずない”

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反撃の隙を狙って、潜伏することに致しましょう|ライトノベル『断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す』第6巻

反撃の隙を狙って、潜伏することに致しましょう|ライトノベル『断罪された悪役令嬢は、逆行して完璧な悪女を目指す』第6巻

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王太子妃となり、お妃教育の一環として2週間、修道院に滞在することになったクラウディア。

場所は、夜な夜な生け贄を求める白いドレスを着た霊が出ると噂される、元サンセット侯爵家の分家がいた古城を再利用した修道院。

滞在先の選定には王妃も関わっている。

サンセット侯爵家は、王妃の生家。

だからこそ、王妃の兄嫁であるパトリック夫人のお茶会で古典的な方法で“試された”り、

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結婚相手は、式の当日「写真」でした… |漫画『波うららかに、めおと日和』

結婚相手は、式の当日「写真」でした… |漫画『波うららかに、めおと日和』

昭和11年の春。
父のその言葉で嫁ぐことになった20歳のなつ美。
相手は海軍の中尉で、式の当日は写真が置かれていた。

それから2週間。
なつ美は、式の前日から訓練に行ってしまい、夫が不在の為、仲人である郁子の家に居候をしていた。

しかし、それも今日まで。

郁子の話では、夫となった人が今日帰ってくるのだ。

緊張をしながら待っていると、郁子に呼ばれて1人の男性が入ってきた。

江端瀧昌、と名乗

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