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肩書も何もない、ただのエレノアになったとしても……。私の婚約者でいてくださいますか?|ライトノベル『この世界の顔面偏差値が高すぎて目が痛い』第5巻
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これまでの感想はこちら。
獣人国との騒動も一段落して。
セドリックの誕生日、そして母・マリアの襲来。
パワフルな母・マリアに散々振り回されたエレノア一同だったが。
更にその後に待っていた日常は、「姫騎士」認定され、溢れかえる婚約希望者を断り続ける怒涛の日々。
そんな中。
「ああ、失礼。私の名前はパトリック・グロリス。バッシュ公爵家の分家筋にあたる、グロリス伯爵家の嫡男ですよ」
母・マリアの実家であるグロリス伯爵家の嫡男で、エレノアの兄だというパトリックが現れる。
この初めて会うパトリックから、渡されたのは ――グロリス伯爵家で行われるお茶会の招待状。
更に、パトリックからエレノアは驚きの言葉を聞く。
「それがねぇ……。何度も正式にバッシュ公爵家に打診しているんだけど、ことごとくお断りされちゃっててね。だったら直接本人に渡せばどうだろうって考えて、こちらまでやって来たという訳なんだよ。それに、将来妻となるのだから、今のうちに交流を深めておきたいしね」
将来の妻。しかしエレノアはそんなことを聞いた覚えも、承諾した覚えもなかった。
パトリックに反論したものの、今日は挨拶に来ただけだから、とあっさりと別れることになり。
不安と共に帰ってきたエレノアたちを待ち受けていたのは更なる驚きの事態だった。
「オリヴァー。そしてエレノア。落ち着いて聞いてほしい。……グロリス伯爵家から僕宛てに、マリアの署名付きの書簡が届いた」
「母様から!?」
「……そう。中身を確認したところ、オリヴァーを筆頭婚約者から外し、代わりに長男のパトリックを筆頭婚約者にする……と、そう書かれていたんだ」
エレノアが知らなかった、この世界の慣習。
それは、何よりも優先されるのが女性の意志であること。
そして、未成年の女性に関しては、母親の決定が何よりも優先される、ということであった。
※1~3巻までKindleUnlimitedで配信中(2024-07-17現在)
ここが1番好きー!!!
なろう版も読んでるんですけど。
ここが1番好きだった!!
操られた母。
筆頭婚約者をパトリックに変えられそうになる危機。
そんな中のグロリス伯爵家でのお茶会。
完全にブチ切れたエレノアのアイザック(父)への「公爵家から廃嫡してくださいませ!」宣言からの
「オリヴァー兄様。もし私が廃嫡され、肩書も何もない、ただのエレノアになったとしても……。私の婚約者でいてくださいますか?」
という逆プロポーズまでの1ターンが好き!!
尊い!!
ここから先、まだまだ山場(?)が待っているのですが。
まずはここを堪能して。
ハーレムものは結構好き嫌いが分かれるものなのだという事実を最近自覚したのですが(抵抗なさすぎて気づかなかった)。
私は「みんな好きだけど、あなたが1番!」ってパターンも嫌いではないのですが、「みんな好きだし、みんな恋人!」という強欲なパターンの本作もとても好きです。潔い。
王子様たちも参戦してきて、益々賑やかになってきたし(愛称呼びでデレるフィン様良かった)、次巻でボスワース辺境伯編が一段落すると思うので、続きが楽しみです!
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