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これを持って行ってください また会えるように……|漫画『とりかえ花嫁の冥婚』


陵帝国の都。臨陽。
黎禾は、幼い頃に両親を亡くし、叔父の元で商いを学び明茶商会を立ち上げた。

商いが軌道に乗り始めていた頃。
発覚した亡き父の借金、二千両。

勿論、それを返すアテは黎禾にはなく、叔父が持ってきた解決策は

「叔父様 私が成州王の息子に嫁ぐと言えば 本当に成州藩は二千両を用立ててくれるのね?」

『とりかえ花嫁の冥婚』第1巻

裏切り者と名高い成州王。
その息子は、既に死んでいる。

黎禾の結婚は、若くして無念の死を遂げた者に配偶者を与える“冥婚”であった。

反対する弟や、小間使いの橙莉を励まし、黎禾は“冥婚”を受け入れる。

明茶商会は 私が守るわ

『とりかえ花嫁の冥婚』第1巻

その決意を胸に抱いて。

「橙莉 済州まで 遠いのに ついてきてくれてありがとう」

『とりかえ花嫁の冥婚』第1巻 

旅の途中。気持ちは変わらないのか、と問う橙莉に、黎禾は茶葉を専売にしてくれた成州王のことを、実はそんなに悪く思っていないのだ、と打ち明ける。

ただ、明茶商会に戻ることは出来ないかもしれない、という事だけは心の中にしまって。

「…黎禾様 これをもっていっていただけますか」

『とりかえ花嫁の冥婚』第1巻

今にも泣きそうな橙莉に渡されたのは、彼女の両親の形見である佩玉。

「また、会えるように」と、切実な橙莉の願いだった。

そうして、橙莉が2人が出会った頃の話をしている間に、黎禾は急に強い眠気に襲われ、意識を失う。

「母が亡くなったあと 厄介になっていた屋敷で いじめられて逃げ出した私を 黎禾様は助けてくださいましたね
あの時 私 決めたんです 黎禾様のためなら なんでもするって」

『とりかえ花嫁の冥婚』第1巻

次に黎禾が目覚めたのは、襲われる馬車の中。

そんな黎禾を助けたのは、大稜帝国の皇太子・隆翔だった。

「見つけた……!」

『とりかえ花嫁の冥婚』第1巻

彼は、黎禾の持つ橙莉の佩玉を見て、黎禾を自分の妹・大稜帝国の公主だと誤解する。

一方、黎禾の代わりに成州に花嫁としてやってきた橙莉の目の前にいるのは。

「なぜ花嫁が入れ替わってる?」

『とりかえ花嫁の冥婚』第1巻

死んだはずの成州王の息子・玄磊だった。


私の好きなタッグが来たー!

著者は 望月桜
少女漫画を中心に活動されていて、連載作品も何作もあるベテラン作家さんです。
貴嶋啓さんのエルトゥールル帝国シリーズもコミカライズされていて、こちらも大好きです。


原作は 貴嶋啓
女性向けライトノベルを中心に活動されている作家さんです。
私はもう貴嶋啓さんのエルトゥールル帝国シリーズが好きで(しつこい)。そちらもおすすめです(でも何度でも言う)。
本作は同名タイトルの小説のコミカライズ作品です。

原作小説は未読なのですが、小説は黎禾と橙莉の話は別々になっているようです。
コミカライズに当たって、ダブルヒーロー、ダブルヒロインにストーリーを再構成しているとか。
原作小説も読みたい!!

出版社は 講談社

掲載誌・レーベルは 異世界ヒロインファンタジー

発売は 2024年06月
既刊1巻。連載中。


みんな大好き身代わりラブストーリーじゃない!!

エルトゥールル帝国シリーズで楽しかった、望月桜×貴嶋啓のタッグだから、これは読んどくべきかな…、と内容も知らずに読んだのですが。

これ!!
身代わりもの!!しかも ×2!!

みんな好きじゃない?
私、一時期「身代わり」ってタイトルで作品漁るくらい好きなんだけど!

しかも2倍よ!!

妹と勘違いされたんだけど、色々あって(本当に色々あって)妹ではない、と言えない黎禾と。

早々に黎禾ではないとバレて、賭けをもちかけられる橙莉。

黎禾は妹ではないと言えないけれど、兄の隆翔に惹かれつつあって。

橙莉も、噂に聞いていたのとは違う玄磊に戸惑う。

2人のストーリーがどんな結末を迎えるのか超気になる!!
待ち切れないから、原作小説も読んじゃいたい!!

同じ属性の身代わり好きの皆様(いるのかそんなん)、良いの、来ましたよ。


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