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R6.3.23(土)、北九州市八幡東区のココクル平野で、
市民活動者有志による協働開催にて
『北九州NPO・ボランティアフォーラム2024・春』を開催いたしました。

ひょうごから、オンライン登壇いただいた実吉さんから、たくさんの大切なお話を学びました。
また、参加者どうしで悩み相談、現況相談というような場になり、
ぼくたちのような市民活動者にとって、とても有意義な場となりました。


宣伝も兼ねて書きましたこの記事も是非ご覧ください。

また、この企画の検討にあたっての考察は、こちら!!


ぼくたちのような、『NPO法人』は、法人化としての認証をいただいておりまして、NPO法に基づいた『報告』が毎年度必要になります。

そして、NPO法人の毎年度の報告書は、ネット検索すれば、誰でも全国どこのNPO法人でもご覧いただけます。

ちなみに、ウチの団体「NPO法人好きっちゃ北九州」とネット検索すると、上位の方に、このページがヒットします。

https://www.npo-homepage.go.jp/npoportal/detail/118200344


どんな活動目的の団体なのか。
どんな活動をしているのか。
会計の状況はどうなっているのか。

誰でも分かります。
NPO法人は、法人格を持っているにも関わらず、各種税制が免除されたり優遇されていますが、その一方でこうして市民に情報をオープンにしておく必要があります。

そしてこの報告書。
『どんな書き方してる?』
『どんな意味があるの?』

ということの学び合いの場となりました。


まず、報告書は、『誰に向かって書いてるの?』という根本的な話題になりました。
漠然と世間に向かって書いていたり、
ただただ、行政からの宿題としての帳面消しだったり。

助成金やご支援をいただいている方に向かって、成果報告を書いてしまいがちにもなります。
そうなると目線が限定的になってしまいます。

もっと、広く、『市民』へ向かった方が良いのだなということを感じました。

でも、目線として、様々な方を向くと、これはこれで難しい。
先生から教わったのは、悩むようであれば、どちらかといえば、『会員内部やコアなファン』に向けて書いた方が良いだろうということでした。

報告書という媒体を通じて、しっかりと素地や土台をつくっていく。そんなアプローチが大切になります。
外だけに向くのではなく、内側へもたらす効果も大きいということですね。

また、ぼくたちの報告『様式』は、実は、自由だということを今さらながら知りました。
往々にして、みんな同じようなレイアウトで、報告書を書いています。

正直に言うと、とっても書きづらい様式です(笑)

この様式、やめてくれんかな?と毎年思っていますので、自由と言うことを知れたのは、とても大きな成果です。


そもそもの様式(フォーマット)があるのは、
数多あるNPO法人が、報告しやすいように工夫されているためだろうという話題になりました。

何を書いて良いのか分からない。そんな団体が書き始めやすいようになっております。

でも、それが、そもそものところで、
「活動者の人数」
「活動対象者の人数」
のような数的評価を書きこむことになっています。

例えば、『活動対象者は100人でした。以上』でも、このフォーマットとしては合格しているわけです。
でも、その中身や本質こそが重要なのであって、こうした『数的評価』がどれほど重要なのだろうか?という話題にもなりました。

大勢の人がフラッと参加するようなイベントの『1人』と、
生活に密着して、支援して、伴走して、という『1人』と、
全然重みが違います。

数字で言えば、同じ『1人』なのかもしれませんが、市民活動としての性質や意義が全く異なります。
なので、こうした数字だけが全ての世界ではありません。


民間企業的なコスパや成果というのが、行政にも持ち込まれています。
数字での成果を示さなければなりません。

そんな、民間かぶれ、行政かぶれのやり方で、一律に市民活動を評価しようと思ってもなかなかそうはいきません。

なので、そうした数字なんかにはこだわらず、自分たちの言葉で、しっかりと目的やそれに対しての達成度合い、そして成果を書いていきましょう。ってアドバイスをいただきました。


ぼくたちの報告書や、ホームページでの発信も、「まな板の鯉」にしていただき、検討材料にしていただきましたが、概ね褒めていただき、とても嬉しかったです。



NPOや市民活動というのは、「現場があってこそ」みたいな性質が強いです。
企画書や報告書などの『事務』的なものは、割とないがしろにされてしまいがちです。

でも、『事務は重要』というアドバイスもいただき、これまで、陰ながらコツコツ取り組んできたことも肯定していただき、とても嬉しかったです。

たかが事務と思わず、今後ともしっかり取り組んでいこうと思いました。


ぼくたちのような活動に限らず、
行政にしろ、民間にしろ、地域活動にしろ、
事後での『報告書』というのは、その後の発展的な効果を生むことがあると思います。
少しだけ、大切に、こだわってみると良いと思います。


大久保さんが書いてくださった板書もアップしておきます。


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