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ひとつひとつ積み重ねて成長していきたい

昨日は、「”光る報告書”の世界」というテーマで、北九州NPO・ボランティアフォーラムがあったので行ってきた。
講師は市民活動センター神戸の実吉威さんで、オンラインでの登壇。

報告書を通じて何を変えたいのか、誰に対して何を伝えたいのか、現場が自分たちの思いを理解してほしい人は誰なのか、という視点を持つ必要がある。
自分の人生を豊かにした、変えたというような力が、NPOの現場にはあるはずで、そういう価値を見つけて伝えていくことも大事だというお話だった。

私はNPOの年次報告をつくることはないけど、個別の事業報告書はつくってる。
以前はそれも全部リーダーがやっていたけど、一昨年度の秋頃に内部研修をして、何でもかんでもリーダー任せではなく、分担していけることはやっていこうという話になった。

その年に私がつくった報告書は2件で、昨年度は子ども講座を中心に13件。
今年度は参加した事業の報告書はほぼつくったので、50件になる。

これだけつくると少しは慣れてもくるけど、簡単にできるものは1つもない。
写真選びから始まって、この事業で伝えたいこと、大事にしている思いやポイントは何だったのか、参画する学生のことや、主催者や参加者の視点、色々なことを考える。
言葉のニュアンスも悩ましくて、何度も読み返しながらつくる。

つくるようになったことで、写真の撮り方も変わった。
アウトプット前提になるから、インプットも違ってくる。
事業のふりかえりにもなって、当日は見過ごしてしまった課題にも気づくことができる。
何を大事に、どんな思いで活動しているのか、考えて言葉にすることで、その思いは深まっていくんだと感じる。
報告書をつくるのはたいへんだけど、やって良かったと本当に思える。

つくった報告書をリーダーにチェックしてもらって、「バッチリ!」と言ってもらえると単純に嬉しい。
大事なところをちゃんと捉えることができたのかなと、ほっとする。

報告書はリーダーがこまめにHPにアップしてくれて、年度分は冊子にして、寄付してくれた方に送っている。
活動の良さが伝わるものになっているなら嬉しい。

けど、どこまで伝わってるのか不安にもなる。
つくった報告書は、都度NPOのグループLINEに共有するけど、メンバーからはほぼ無反応。
忙しくて見られない人もいるだろうし、興味がなくて読まない人もいるのかもしれない。
読んで無反応なのは、いいねって言ってもらえる報告書を私がつくれていないからかなと思う。
そうだとしたら、それは完全に私の力不足で、がんばって活動しているメンバーに申し訳ない。
身内に伝わらないものが、その向こうの人たちに伝わるのかというと、難しいと思う。

そんなことを考えていたら、ふと、大学の創立者が学生にあてた言葉を思い出した。

「嘆かない、腐らない、焦らない」

あぁ本当にそうだなと思う。
周りの反応がないことや自分の力不足を嘆いても仕方ない。
腐ってしまったら自分自身がもったいない。
誰かと競っているわけではないんだから、目的を忘れずに丁寧にやっていくことができれば焦る必要はない。

事業に参加して報告書をつくるたびに、得るものがあって、大事なことを学んで、ちょっとずつでも力をつけて、前に進んでいくことができていると思う。

何のための活動なのか、誰に向けて何を伝えたいのか、しっかり考えて、1つ1つの活動に丁寧に取り組んでいきたい。
そして、伝えたい相手に伝わる報告書をつくれるようにがんばろう。

積み重ねていく中で、きっと成長していけるはず。
そうやって、自己満足ではなく、所願満足の人生を切り開いていきたい。

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