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#408 くだらない競争、学びの本質

 学校教育の目的は、児童・生徒が学校の学び通じて、幸せな人生を歩む土台を作る支援をすることです。

 学校教員の仕事とは、そんな土台を彼らが築くために必要な知識・技能・思考、機会、困難を提供することにある。逆に言えば、意味ある教員業務とは、児童・生徒を中心に置くことでその本質が見えるし、彼らの土台作りに不必要なことはやらなくて良いと言える。

 つまり、学校教員の業務とは、その内容自体がある意味では非常に曖昧なものであり、形や内容が、水のごとく変化すると言える。学校・及び教員は、自身の業務を常に自分で定義しなければならないし、だからこそ面白い。そこには想像力と創造力が重なり合い、無限の可能性がある。

『全国学力調査のランク付け、やめません?教育現場をすり減らす無意味な序列化』という記事を見つけました。

 元文部科学省キャリア官僚(現・広島県総務局付課長)で、『教育改革を「改革」する。』(学事出版)の著者である寺田拓真氏は、記事の中で、全国学力・学習状況調査の平均点の公表によって生まれるランク付けは「ナンセンス」であると指摘。同氏は、そのようなランク付けはそもそも「アンフェア」であり、また学力という1つの価値観のみで児童・生徒を図ることは、尺度の多様性を狭めると警鐘を鳴らしています。

 現状の学校教育では、そんな可能性を妨げる悪しき習慣や教員同士のエゴ、意味のない競争などが多く存在する。少し厳しい言い方をすると、それは二つの「そうぞう力」が欠如している。だからこそ何度も問い続けなければならない。

「それは「本当に」必要ですか?と」


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