マガジンのカバー画像

頭をめぐる、想いなど

30
西澤伊織の今日、考えたこと
運営しているクリエイター

#起業

雨×Uberいない、は豊かな国の証拠では(笑)

今年になって車のコーティングをしまして、非常に気持ちがいいです。僕のシティーコミューターもスポーツカーもコーティングをする上での車体のクラスはSサイズ。旧車の小さなミニクーパーなんかはSSサイズらしいですが、それの1つ上のサイズです。 愛車のコーティングをする方、きっと結構いらっしゃると思うんですがやってないという方のために触れますと、まずコーティングをすると雨の日に雨がボディの上で球になるんですね。で、走ると風で後ろにコロコロと転がっていってくれます。車庫の中に入れた後も

僕は箱の愛好家

先ほど会社の倉庫にいた時、会社のすべての持ち物が倉庫という箱の中に入っているなと思いました。今はスペースの関係上、外の駐車場に停めてある僕の所有する年代物の車もかつては同じ倉庫の中に長年保管されていました。 箱というのはおそらくもう、うんと昔に発明されたのだと思いますが、今に至るまであまり形を変えていません。デザインでたまに(バレンタインの時期など)ハート形とかの箱もありますが、基本的に箱といえば長方形です。ものを収納するにおいて、長方形の箱はおそらく合理性の究極を具現化し

手に職、頭に豊かさを

時々ふと、未来の社会はどうなっているだろうなと思いを馳せます。 うちの会社の二本柱の一つである建設業。2015年からかなり本格的に営んできましたが(始めた経緯はまた書いてみたいと思います)、思い出せる限り初期の段階から、既にあまり若い人が業界にいないと言われていました。「職人がいないんだ」。あらゆる業種の人たちから随分とそんな声を聞いてきたなと思います。 日本人はもともと教育水準も高い上に、ものづくりが得意な国民だと言われているので、知的労働と併せてどんどんやっていけばい

医者の選び方

皆、何かしらの職業に従事する中で「その仕事をしていそうな人」になっていきます。 アメリカンエキスプレスのビジネスゴールド営業の人たちは空港の出発ロビーで経営者や個人事業主を見抜くスキルを持っています。このスキルの面白さは「経営者や個人事業主」であることを見抜くスキルに加え、「その人がまだアメリカンエキスプレスの会員でない」であろうことも見事に当てられるということで、彼女たちは(魅力的な女性が多い)人混みからダブルでスクリーニングして高確率でターゲットを当てていることになりま

首都高

うちの事務所は三鷹市井の頭にある。 高井戸インターへのアクセスが改善される東八道路の拡張は緑を削る大規模な開発だったため、随分と反対意見があった。実際工事は何年もかかっており、近隣の住民も「通り抜けの車が増えると困るな」とよく言っていたが蓋を開けてみると、今現在、実感としてはそんなこともないような気がする。 結果的に自分の身に何が起きたかというと、井の頭通りを越え、方南通りを中野に抜け新宿に出るよりも、高井戸インターから首都高に乗って都心に出る方がアクセスが良くなった。結

「好かれる」は「ただの収入」、「愛する」は「資産」。「支出」じゃない。

人に愛されることよりも、自分が愛しているものに注目するほうが幸福感は高い気がします。少しこんな感じに置き換えてみます。 「夜眠る前に思い出してよりよく眠れるのは、自分の稼ぎの多さではなく、自分の財産の多さではないか と。 愛情ってこれと結構似てるなと思います。 例えば素敵な恋人がいて、結婚を考えているとします。 その時に「そういう相手が自分の人生の中にいてくれること」に集中するのと 「その人に20年後も愛されるだろうか」と考えるのでは、幸福感は前者の方が高いはずで

読書は自分のためでもあるけれど

今日の午後、西荻窪の駅前で長年文房具店を営んでいらっしゃる奥様とお話ができました。その奥様は元々鎌倉出身だったので、 「そういえば、小川糸さんのツバキ文具店という小説をお読みになったことはありますか」 と伺いました。小説・「ツバキ文具店」は鎌倉で文房具店を継いだ若い女性の物語だからです。 「いいえ、まだ読んでいません。でもきっと読みますからもう一度本の名前をおっしゃって」とメモ用紙を渡してくださいました。 可愛らしい木の年輪のプリントが施されたブロックメモに本の名前を

お客様がいらっしゃる家

現代の日本の住宅から消えたのは客間だと言われています。スペースが自ずと限られる都会生活では致し方ないという実状もあるかも知れません。 ちなみに「百科事典が最も売れたのは日本に客間があった時代まで」と言われています。読むかどうかは別として、ドカッと立派な本を客間に飾る人たちが昔はいたわけです。どうしていたのか?それは当時の住宅の間取りに関係があると推察してゆくことが出来ます。 これまで近代日本の住宅のデザインは居住スペースである複数の和室に対し、洋室の客間一部屋でした。しか

自分の三つの郵便箱

思うに人間は基本的に何かを見たり聞いたり知ったりすると、 A. そうあるべきだよね B. そういうもんだよね C. そうじゃないよね という三つのカテゴリーに、自分の感想を落とし込みます。「理想」、「賛同」、「反対」、とも言い換えることができそうです。 「ビフォア・サンセット」という映画が僕は高校生の頃から好きでした。ビフォアサンセットはその9年前に作られた「ビフォア・サンライズ」の続編です。そしてサンセットのさらに9年後、「ビフォア・ミッドナイト」が公開され、「ビ

コーチング進化論

自分がすでに始めていることをこれから始める人のために解説すると、その人はその分野のコーチになる。長年投資をしている人が投資を始めたばかりの人に投資を教えればその人は投資のコーチということだ。 コーヒーの知識や技術を教えようとすると、基本的にはコーヒーの知識や技術がまだ十分にない人たちがやって来なくてはいけない。マナー講師も「そんなことは存じてます」と生徒が思っては生業にならない。ということは「ある程度マナーのない人」がたくさん来なければならないだろう。自動車教習所の営業は基

自分の持ち物は自分の家来

ちょっと極端な語り口ですが僕の考えでは全ての持ち物は家来です。中世とちがうことは、中世では家来は人でした。現代社会で誰かを家来と呼べば怒られます。当たり前のことですね。 持ち物が「家来」とはどういうことか、説明します。 僕はこれまでも少しずつこのnoteで自分の愛用している大切な品々を紹介してきました。紛れもなく昔からもう何年も日々共にあらゆる作業をしてきた仲です。でも僕はこれらのものに愛着はあれど決して自分と対等だとも、自分より崇高だとも思いません。これらのものは全て僕

新しいレリジョン?

先日、とある有名優良企業に勤める優秀なビジネスパーソンである友人が我が家を訪ねてくれて、仕事場にある大きなホワイトボードを使いここ数年彼が熱心に取り組んでいるものについて講義をしてくれた。 お題:投資信託。 過去30年間の実績から今後も平均7%の運用利益が期待でき、老後に必要と言われる2000万円を現在の所得から少ない額の投資で捻出するという資産形成のノウハウだ。彼の推奨する方法は主にメインの収入が給料であるクワドラントの人に向くものらしい。 筆者も投資には手を出さない

NO MUSIC, NO MUSIC.

仕事中に音楽をかけていらっしゃいますか? よく、「作業用BGM」という言葉を聞きますけど、僕は実は音楽をかけながら仕事をしたり、人と会話をしたりすることができないんです。だから一日中、僕の仕事場は基本的に無音です。 でもそれだと正直、来客の時にちょっと迷います。最近は午後になると2、3時間お客さんがやってきていろんなお話をしてくれるのですが、無音だと奇妙に思う人もいるかもしれないしどうしようかなと思って、前半無音、後半音楽で対応しています。電気ケトルでお湯を沸かすのに立ち