ファンサービスをしない監督 落合博満は野球ファンに何を与えたのか 第11章
第11章 立浪和義から森野将彦への鮮やかな世代交代~2006年~
2006年は、落合政権の中で最も戦力が充実していた年と言っても過言ではない。投手陣も野手陣も、多くの選手が全盛期を迎えようとしていた。
そんな中で、あるポジションのレギュラー争いだけがし烈になってきていた。
サードである。
サードには、長年、中日を攻守の要として支え、「ミスタードラゴンズ」とも称された立浪和義が守っていた。しかし、立浪も、肩に故障を抱え、2005年は打率.253、エラー12。年齢