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2024.8月中ライブシアター栗橋

 千秋楽初日の数日前は各所で立て続けに地震が起こり、テレビでは急な自然災害への備えを呼びかける映像が常に流れていた。社会生活の維持に対する不安が募り、憂鬱が拭えなかったが、解決策はなく、頭の片隅に不安と警戒心を抱えながら過ごすしかなかった。  ライブシアター栗橋は自分が初めてストリップに触れた劇場で、当初は他の劇場の存在をよく理解していなかったこともあり、ライブシアター栗橋にだけ足を運んでいた。 ここ最近は自分の活動の拠点も生活状況も大きく変わり、足が遠のいていたが、劇場へ

    • 2024.4月頭まさご座

      ステージから色々なものを感じ、ステージに色々なものを重ねてしまうことはこれまでもあった。そして今回もそうだった。 3回目の立ち上がりを拝見している最中、ふと「自分はこういうところに惹かれてeyeさんのステージを追っていたんだ」と明確に実感できた。10年続ける凄さは、自分の現状と照らし合わせると以前より深く突き刺さる。そして、自分も頑張らねばと奮い立たせてくれる。 10年の節目に初めて手紙をしたためた。手紙を書きながら、これまでの印象的な出来事を振り返ると色々なものを見せて

      • 雑記

        そもそもこのnoteは義務的に書きたくないと思い、その気持ちに従って更新をしている。観劇記録と言うより、その時の自分の心境などを綴った日記に近いものにしたかった。 色々な媒体でストリップ文化を普及させようとする方もいるが、自分のやりたい事はそのようなことではない。このnoteを読む奇特な方が、どのような感想を抱くのかも興味はない。 前回の更新以降も何度か観劇に足を運んでいるし、その時々で楽しい経験もしているが、どうにも納得のいく文章が書けない。 そうこうしている内に1年

        • 2023.9月頭熱海銀座劇場

          8月の最終日、稼業に関する大きなプレッシャーが解消される吉報が不意に舞い込み、肩の荷が降りた軽い足取りで8月結から立て続けとなる熱海銀座劇場へ向かった。 香盤順は、 1:永瀬ゆらさん 2:黒井ひとみさん 開場時間より早めに熱海へ着き、涼を得ようと海へ向かう途中、劇場の前を通ると既に開場待ちのお客さんが数名いた。お二人のSNSで事前にチームショーの告知があったが、その効果だろうか。 場内はほぼ全員がストリップのお客さんで満員となっており、街場の劇場さんで見かけるようなお馴

        2024.8月中ライブシアター栗橋

          2023.8月結熱海銀座劇場

          酷暑が落ち着く気配が見えない8月の最終週に、eyeさんが初乗りされる熱海銀座劇場へ行ってきた。 香盤はeyeさんお一人。 熱海銀座劇場のステージは、現存する劇場さんでは最小らしいが、熱海銀座劇場のステージ用に工夫された持ち演目の振り付けと、eyeさんの代名詞であるチェアパフォーマンスが狭いステージでとても強力な武器として発揮され、大いに盛り上がった。 熱海銀座劇場のステージの近さで見るチェアパフォーマンスは凄い迫力だったが、更に扇子を取り入れたパフォーマンスは、彩も艶や

          2023.8月結熱海銀座劇場

          2023.7月頭池袋ミカド劇場

          まとまった休みと懐に余裕のある状態が重なることは、私の生活では稀である。そして夏という季節は、満喫したいという独特の焦りを生む。 西武池袋本店の屋上には庭園があり、「かるかや」という小さなうどん屋がお店を構えている。夏季限定メニューである茄子の冷やしうどんが、SNSで写真と共に紹介されていた。それがとても美味しそうで、食べにいくことを決めた。 また、この週は池袋ミカド劇場に登板して、マリリン・モンローをモチーフにした新作を披露しているというお知らせも目にし、両方を満喫する

          2023.7月頭池袋ミカド劇場

          2023.7月頭渋谷道頓堀劇場

          梅雨の蒸し暑さもあり、渋谷はマスクをしている人をほぼ見かけなかった。外国人観光客がスクランブル交差点で記念撮影をする姿も増え、コロナ前の生活に戻っている人が増えていることを実感したが、慎重派の私はまだマスクが手放せないでいる。 渋谷道頓堀劇場の今週の香盤は、私の関東滞在のタイミングと運良く重なり、eyeさんと蒼稀子さんを拝見しようと先月から決めていた。 香盤順は、 1:eyeさん 2:蒼稀子さん 3:玉さん 4:浅葱アゲハさん 5:赤西涼さん 浅葱さんと赤西さんは、この

          2023.7月頭渋谷道頓堀劇場

          2023.5月中渋谷道頓堀劇場

          前回の池袋ミカド劇場が「いってらっしゃい」と見送るものであれば、この日の渋谷道頓堀劇場は「おかえりなさい」と思えるものであった。 香盤順は、 1:eyeさん 2:萩尾のばらさん 3:花森沙知さん 4:JUNさん 5:黒井ひとみさん 1番手のeyeさんで、もうダメだった。 ノリの良い演目でこの日の香盤はスタートしたが、数年ぶり(だと思う)に渋谷道頓堀劇場で拝見するeyeさんが、演目の後半でステージの中央に移り、演目の進行に合わせてステージが高く迫り上がると、私の感情もワッと

          2023.5月中渋谷道頓堀劇場

          2023.5月中池袋ミカド劇場

          休業に入られる浅井ひなみさんの、関東での活動の締め括りとなる池袋ミカド劇場へお邪魔した。私にとっては休業前の浅井さんを拝見する最後の日となる。 香盤順は、 1:山咲ミミさん 2:目黒あいらさん 3:永瀬ゆらさん 4:恋沼あおさん 5:浅井ひなみさん 6:上野綾さん 香盤全体は、テクニカルな表現力やスキルを持つ踊り子さんが集まった印象を受け、一日中色々なジャンルの映画を何本も見続けたような満足感に満たされた。 浅井さんのステージは、1周年演目の「恋しちゃいなタウン」、直近

          2023.5月中池袋ミカド劇場

          2023.4月結熱海銀座劇場

          4月は色々あって参っていた。耐え忍んでも、ただ動いても解決するわけではなく、動き方を考えて気持ちを自制し、より慎重に熟さなければならない時期だった。 4月の後半になり、問題の一部を解決できたので、大型連休直前の熱海銀座劇場へ行く。 香盤順は、 1:新井見枝香さん 2:浅井ひなみさん 体感としては1年振りのように感じる観劇だが、実際は約1ヶ月振りで、私の観劇のペースとしては普段通りだった。 気持ちが参っていた私の脳に、お二人のステージはとてもポジティブな刺激を与えてくれ

          2023.4月結熱海銀座劇場

          コラム5

          ネタバレについて 感想文を書く上でいくつか配慮している事がある。その一つは、演目のネタバレをしない、ということだ。 ネタバレの範囲がどの程度を指し示すか難しいが、個人的には内容については一切触れないようにしている。触れている感想文があったら申し訳ないが、他者がステージを見てどのように感じるかという部分に極力介入したくないので、意識としては強く持っている。 この意識の根底には、私が1人で観劇して1人で噛み締めて帰る自己完結型の観劇を好んでいることが要因にある気がする。また、

          2023.3月中シアター上野

          新型コロナ対策のマスク着用が個人の判断に委ねられたこの日、eyeさんの突然の登盤が発表されたシアター上野へ。 香盤順は、 1: eyeさん 2:夢乃うさぎさん 3:愛奈さん 4:水咲カレンさん 5:望月きららさん 暖かい陽気に加えて混み合う劇場内は、暖房も効いていて非常に厳しい環境だった。1回目からうなだれるお客さんも散見され、eyeさんも、トークタイムでは汗だくで対応しながら「化粧を直しても汗が止まらなくて直らない」と話すくらいであった。 eyeさんは、先月のあわらミ

          2023.3月中シアター上野

          コラム4

          あわら四方山話その2 芦原の最終日は、冷たい強風と雪の降る厳しい夜だった。 開演前にお邪魔をすると、フロアには2〜3名の男性が雑談をしており、そのうちの1名は投光のスタッフさんだった。 あわらミュージック劇場は、お客さんの入りによっては1回で切り上げてしまうことがあると、前日に別のお客さんから教えてもらっていたので、遠征最終日にこの状況はとても嫌な予感がした。 私も雑談に加えてもらい、タイミングを見計らって投光のスタッフさんへ「今日の感じだと1回で終了ですか?」と尋ねた

          コラム3

          あわら四方山話その1 夜ストの1回目が終わり、出演された踊り子さん達全員がステージ上でトークをしているタイミングで、温泉客と思われる数人の男性客が劇場に入ってきた。 その内の2人組の男性と劇場の外で喫煙中に雑談をする機会があった。他愛のない話をしていると、近所のスナックに勤める女性スタッフが通りがかった。 「ねーちゃん、どこのお店の人?」 「ナンバーワンでしょ?」 などと男性が声をかけて最後に、 「途中で飽きたら行くわ」 と伝え、観劇後にお店へ寄る口約束を交わした。

          2023.2月中渋谷道頓堀劇場

          自分でもどうかしているのではと思うが、芦原から戻ってすぐ、今度は渋谷へ… 香盤順は、 1:緑アキさん 2:蒼稀子さん 3:浅井ひなみさん 4:恋沼あおさん 5:JUNさん 皆さん一度は拝見した事のある踊り子さんなので、この香盤が神香盤であることは告知の時点で想像ができた。 それに加えて、私の経験から浅井組(浅井ひなみさんと親交の深い踊り子さんのグループで、この香盤では恋沼あおさんが浅井組の1人)が揃う香盤は、過去にも良い化学反応が起こることが多かったので、その期待も大きか

          2023.2月中渋谷道頓堀劇場

          2023.2月中あわらミュージック劇場

          芦原の感想は何から書けば良いのか悩むが、まずはステージだろう。 香盤順は、 1:eyeさん 2:黒井ひとみさん 3:永瀬ゆらさん 表現力もスキルも高い実力者揃い。また個人的にも特に好きな踊り子さんで組まれた夢のような香盤。 eyeさんは、ストーリー性よりもパフォーマンスやメッセージ性を重視した演目を披露。 身体や表情での表現はもちろん、あわらミュージック劇場に備え付けられたポールや、代名詞と言えるチェアダンスも披露され、eyeさんの持ち味を堪能できるステージだった。 蛍

          2023.2月中あわらミュージック劇場