2023.8月結熱海銀座劇場


酷暑が落ち着く気配が見えない8月の最終週に、eyeさんが初乗りされる熱海銀座劇場へ行ってきた。

香盤はeyeさんお一人。

熱海銀座劇場のステージは、現存する劇場さんでは最小らしいが、熱海銀座劇場のステージ用に工夫された持ち演目の振り付けと、eyeさんの代名詞であるチェアパフォーマンスが狭いステージでとても強力な武器として発揮され、大いに盛り上がった。

熱海銀座劇場のステージの近さで見るチェアパフォーマンスは凄い迫力だったが、更に扇子を取り入れたパフォーマンスは、彩も艶やかな上に、初ストリップの観光客が実際に「すげー!」と声を漏らすほどパフォーマンスの凄みが伝わってくるので、見ていてとても楽しかった。

私が観劇へ行った日は、ストリップのお客さんよりも観光客の割合が場内を占めることが多かった。
街場の劇場さんと違って、厳粛過ぎない場内の雰囲気やストリップに初めて触れる方々の新鮮な反応や盛り上がり方、ステージを楽しんで上機嫌になったお客さんとの一期一会のやり取りなどが最高だった。

初乗りとは思えないほど熱海銀座劇場のステージを熟し、場内を盛り上げ、チップを掴んで袖に戻る姿はとてもかっこよく、eyeさんのステージ力(りょく)やパフォーマンスの凄さに加えて、人間力のような物も感じた。
実際、ステージを終えてからのトークタイムでも場の仕切りは上手かったように見えたし、劇場を後にする観光客が「楽しかった」と話す姿も多々見かけた。

かつての私がそうであったが、実際に拝見するまでストリップがこんなにも凄いものだとは思っていなかった。熱海銀座劇場が初ストリップとなった人々は、今後、別の劇場さんへ足を運んだときに、改めてステージをどう感じるのだろうか。
全てが新鮮に映るであろうその時に、私も戻りたいなと、少しだけ思った。

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