見出し画像

SEが人事の仕事を手伝ってみた!~障がい者雇用編📑~

前回の記事はこちら
はじめまして、インソース業務部の古味と申します。
今回は私が、「SEが人事の仕事を手伝ってみた!~障がい者雇用編~」についてコラムを書かせていただきます。


実際に手伝ってみた業務

・高年齢者雇用状況等報告書の作成
・障がい者雇用状況報告書の作成

私は上記2つの人事業務に携わりました。

これら2つは、「高年齢者等の雇用の安定等に関する法律第52条第1項」「障害者の雇用の促進等に関する法律第43条第7項」において、 “事業主は、毎年6月1日現在の高年齢者および障害者の雇用状況を、管轄のハローワーク(一部地域では労働局)を経由して厚生労働大臣に報告すること“ が法律で義務付けられています(※)。

(※)参考:厚生労働省ホームページ
「高年齢者・障害者雇用状況報告の提出について」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/koyou/koureisha/index_00001.html(最終アクセス2021/6/30)


まずは変数定義探し

さて、プログラムと同様に、まずは変数(=人事業務における用語)の意味を知らなければ何も実行できません。

「産業分類番号」「常用労働者」「重度身体障がい者」「除外率」「実雇用率」……etc

この業務に携わらなければ、一生出会うことがなかったかもしれない言葉だらけです。これら以外にも「継続雇用制度」や「創業支援等措置」など、知っておくべき法律が多々ありました。

あとは報告書に記載するだけ!

と言いたいところですが……
次に、6月1日時点の社員の情報が載ったリストが必要でした。

それをフィルターし、抽出した情報を報告書に記載するのです。コンピューターになった気持ちで記入要項を読み解き、項目ひとつひとつ、社員のリストよりフィルターして記載していきます。

しかしながら、人間はコンピューターのように正確ではありませんし、感情を持つもの。不安になり何度も同じことを繰り返し、正確な数値かを確認していくと、気づけば一から内容を理解して記載するまでに、3~4日を要しました。

誰もができる“人事”を目指して

今回、人事の皆さんの業務を手伝ってみましたが、報告書を書くだけでこんなに時間がかかるとは思っておらず、わからないことも多く、用語や法律について調べることが多々ありました。

この業務が人事業務の氷山の一角であることを思うと、正直、途中で心が折れそうでした。

少なからず同じ気持ちの方がいるのではないでしょうか。

何かの業務を任された際(例えば「日本の人口を調べて」など)、検索すればすぐに出てくると思います。いちいち国勢調査のリストからカウントして……なんてことはしませんよね。実際に誰がどうカウントしているのだろう、などと裏側の処理を意識したことすらないかと思います。

そのような感じで、裏側の処理(フィルターして抽出など)を意識することなく、常用労働者数の数字がボタン一つで出てくる。あとは記載するだけ。これだけの仕事であれば、いきなり私に任せられてもできますし、時間もかかりません。「常用労働者ってどんな意味だろう」と気になっても、後から時間があるときに調べれば済みます。

そんな「誰もができる・手伝えるシステム」を目指して、今後制作にあたっていきます。SEが人事の仕事を手伝ってみた所感・発見でした。

(業務部プロジェクトメンバー 古味)


▼「SEが人事の仕事を手伝ってみた」シリーズ 他の回はこちら


この記事が参加している募集

オープン社内報