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3ヶ月の探究プログラム運営でプロジェクトマネジメントを学ぶ|BEAU LABO大学生パートナー

高校生(ラボ生)の好奇心を追求する探究学習プログラム「BEAU LABO」。探究を推進するべく伴走者として活躍するのが大学生の「学生パートナー=ディレクター」です。ラボをワンチームとしてプロジェクトマネジメントし、ラボ生一人一人の好奇心に火を付ける力を育み、自分自身も成長させるパートナーとしての活動の裏側を覗いてみませんか?

今回は、BEAU LABOの学生パートナーとして活動する眞壁さんと山中さんが、それぞれの経験を通じて得た成長と学びについて語ります。眞壁さんは、高校時代に感じた「学業以外でも評価されることの重要性」からBEAU LABOに参加し、自分の感情や思考を言語化する力を養いました。一方、山中さんは、将来の塾講師としての目標を見据え、高校生たちとの伴走関係を築くことで、自分も共に成長できることを実感しました。

彼らの3ヶ月間の活動を通じて見えてきた成果と課題、そして今後の挑戦についてお話を伺いました。

【用語解説】
ラボディレクター:高校生5〜8名からなる1つのラボ活動のディレクションを担当します。ラボの高校生たちと共に学びを深めあいながら、活動の進捗管理や学びの環境をつくる役割です。また、提携している専門家や企業とのやり取りも担います。

マネージングディレクター(以下、MD):複数のラボディレクターの伴走を行い、3か月間自分の担当するディレクターが各々のラボ活動を円滑に進められるようにする役割です。

ー BEAU LABOの学生パートナーになろうと思った理由を教えてください。

眞壁さん(ラボディレクター):
高校生時代に勉強ではない部分でも評価されることが大切だと思った経験から、高校生の教育に興味を持ち、BEAU LABOでの活動に参加したいと思いました。僕自身、自分の好きなことを追求して頑張っている子を尊敬しているのでBEAU LABOのコンセプトに共感したことが参加を決めた理由です。


ー 学生パートナーとしての3カ月間に掲げた目標は何ですか?

眞壁さん(ラボディレクター):
頑張ってる人を応援したい、応援できる人になりたいと思っているけどその理由や目的が言語化できていない状態でした。BEAU LABOにディレクターとして参画することで熱量だけでなく、自分の感情や思考を言語化して人に伝えられるようになりたいと思いました。


ー 眞壁さんのサポートをしていた森さんからみて、眞壁さんの最初の印象はいかがでしたか?

森さん(MD):
おしゃべり好きで元気な印象でした。コミュニケーション能力が高く、言語化できていないようには見えなかったのでどういう状態が理想なのか出会った当初は気になっていました。

ー 3ヶ月で得たことは何ですか?

眞壁さん(ラボディレクター):
そうですね。おしゃべりではありますが、その場しのぎな関わり方をして嫌なことからはすぐ逃げてしまう自分が嫌だなと思ってました。正直、BEAU LABOでの活動でもやりたくないなあ、嫌だなあということもありましたが、自分が立てた目標でもあったので頑張れたと思います。やってみると簡単なことを見落としていることに気付きました。なんとなく決めてきたことに対して、「なぜ」やるのか考えたり、行動に行き着いた経緯を辿ったり、これからどうしていくか計画を立てることができるようになりました。

ー BEAU LABOの活動の中で何が自分に影響を与えたと思いますか?

眞壁さん(ラボディレクター):
週2回、ミーティングごとにレポートを森さんや事務局の方に提出するのですが、最初はとりあえずメモ程度に書いてた状態でした。ある時、森さんから「言語化したいて言ってたのにこれはメモじゃない?」と言われたことで、森さん(読んでもらう人)に伝わってないことにハッとしました。メモは自分がわかればいいけど、提出するものは読み手に伝わらないと意味がないと気づき、他の学生ディレクターを参考にしたりアドバイスいただいたことを実践していくうちに言語化できるようになっていきました。

森さん(MD):
3ヶ月の活動が終わる頃には圧倒的にレポートの文量も増えたし、グループで集まって話す時にもしっかり準備した状態で話せていたのでしっかり意識したことが行動に表れていたと思います。

眞壁さん(ラボディレクター):
森さんにも何度もミーティングをさせていただきましたよね。「なぜそうなのか」を考えるのではなく、「なぜそう思ったのか」を表現しないと相手に伝わらないというのを教えていただいたことで、疑問や違和感、上手くできないこととの向き合い方を学び、成長することができました。


ー 3ヶ月を通して自分の強みを発揮できたことはありますか?

眞壁さん(ラボディレクター):
3ヶ月間が終わった後にラボ生からみんなで集まりたいと声が上がりました。うまく馴染めない子を巻き込むために1on1を積極的に行い、探究学習に関わることだけでなく生活、恋愛、勉強など相談に乗っていました。共通点を探して、時には高校生同士を繋げたりしていました。人のために行動することができる自分だからこそ、一人一人時間を割いて向き合ったことが、ワンチームとなれた理由だったら嬉しいです。


ー 最後に森さんからみた真壁さんの今後の成長ポイントを教えてください。

森さん(MD):
1対1のコミュニケーションは天賦の才です。少人数で話す時には場を圧倒できるキャラクターでその場にいる人が心地よくなる雰囲気を作れる力があります。これからは様々なステークホルダーに対して具体的に伝える力、簡潔に伝わる伝え方を身につけていくことでリーダーシップをより発揮することができると思います。そのためには、BEAU LABOの活動を通してで気づいたこと、培ったことなどこれからも思い出して振り返れると大切なことを忘れずにいられるのかなと思います。

眞壁さん(ラボディレクター):
高校生との関わりを通して、素直な探究心や情熱をひしひしと感じて、自分も何か行動したいという思いが強くなりました。新しいことにどんどんチャレンジして、今までの経験を応用して新しいことに取り組む意識でやっていきたいです。

ありがとうございました。それでは山中さんにもお話を伺いたいと思います。



ー BEAU LABOへ参加した理由を教えてください。

山中さん(ラボディレクター):
BEAU LABOの学生パートナーに参加した理由としては、教育について深く学びたいと思っていたからです。僕は将来塾講師として、学生の伴走者として見守るような関わりをしていきたいと考えており、僕自身が塾に通っていた時の先生がまさに理想の関わりをしてくれたことで自分もそうなりたいと思いました。


ー BEAU LABOに関わって成長したことは何ですか?

山中さん(ラボディレクター):
第12期と第16期を担当しました。12期では高校生と上下関係を築いてしまったことが反省点でした。第16期ではコミュニケーションの取り方や高校生が動きやすい環境づくりを意識し、アイスブレイクやラボの方向性も整えました。その結果、探究に集中できるラボ作りができました。


ー 小林さんから見て山中さんの関わり方でよかった点や成長したことを教えてください。

小林さん(MD):
まず高校生と同じ目線に立って関わっていたことがよかったです。第16期では国際ラボを担当していましたが、山中さんも高校生と一緒に探究し、疑問に思ったことは高校生に質問することで、高校生にとっても先生やアドバイザーではなく仲間として一緒に頑張れた感覚があったことで良いラボを作れたのではないかと思います。


ー 山中さんが3ヶ月間、意識したことは何ですか?

山中さん(ラボディレクター):
高校生たちがこういう風に成長したいという目標を達成できるように、好奇心を伸ばせるように、定例ミーティングの内容を工夫しました。特に話し方や表情においても笑顔で話すようにしたり、発言できていない子に声をかけたりしたことで高校生から「かずまさんのおかげで探求が進みました」と嬉しい言葉をいただいたのだと思います。また、ラボ活動がスムーズに進めやすいようにこまめに連絡をとったり、日程調整をしたり、事務的な部分も意識して頑張りました。

小林さん(MD):
客観的に見ていてとても良く進んでいるラボだと感じたので、他のディレクターさんにも山中さんのラボ活動の様子を見てほしいと思いました。雰囲気作りがよく、山中さんの関わり方で学ぶことは多かったように思います。段取りがしっかりしてたので、ゴールも明確だしわかりやすかったです。事前準備がちゃんとしてるからこそ、高校生が何をしていくか迷う時間が少なかったからスムーズに進んでいたのだと思います。


ー BEAU  LABOでの経験を経て新たにチャレンジしてみたいことはありますか?

山中さん(ラボディレクター):
BEAU LABOでは伴走する関わりや一緒に頑張ることを学ばせていただいたので、運営面や組織づくりについてこれからもっと勉強して成長したいです。BEAUで学んだラボ生たちとの関わり方を活かして、子どもたちの夢に、少しでも力を貸せる塾講師になりたいです!

ー 最後にBEAU LABOで学生パートナーをする魅力を教えてください。

山中さん(ラボディレクター):
僕は山口県に住んでおりなかなか外との関わりが少なく、外に出るにもハードルが高いような気がしています。ですが大学生のうちはこれからの人生において土台を作る時期だと考えており、まずは色んな経験を積むことで土台の幅が広くなりそれから多くのことが積み重なっていくのだと思います。BEAU LABOの学生パートナーの活動を通して知見を広げたり、知らない分野に触れる経験をしてみませんか?


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