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2024年6月の記事一覧
バカで熱くておめでたい。最高の若者映画~映画『明けまして、おめでたい人』~
あ~、俺が20~30代だったら、絶対泣いてたな。
映画『明けまして、おめでたい人』(ウトユウマ監督、2023年。以下、本作)がエンドロールに向かってがむしゃらに疾走する最終盤を観ながら、あらためて自分が50歳を過ぎたことを実感していた。
読んでわかるとおり、本作は『俳優 山脇辰哉の身に実際に起きた年末の出来事を』『俳優 山脇辰哉』が『俳優 山脇辰哉』役として自ら「再現」する、『こんなに「俺が俺
宇宙人に癒される~映画『みーんな、宇宙人。』~
映画『みーんな、宇宙人。』(宇賀那健一監督、2024年。以下、本作)を観ながら、「最近、皆、考えすぎなんじゃないか」と漠然と思った。
物語は各登場人物につき10分程度のショートストーリーのオムニバスといった構造で、だから登場人物たちが交流することはほぼない。
オムニバスを1つの物語として成立させる「筋」を担っているのが冒頭・中盤・結末に登場するセイヤで、だから彼が一応の主人公ともいえる。
登場
こどもは天使かそれとも……~映画『だれかが歌ってる』/『左手に気をつけろ』
「愛すべきB級映画」である。
みんなが「良い」とは言わないが、しかし、だれかには確実に届く。それは特定の嗜好を持った人という意味ではなく、たとえば疲れている時とか、理由なく入って来るという意味で。
2023年の東京国際映画祭でも上映された井口奈己監督の最新作『左手に気をつけろ』(2023年。以下、『左手』)が劇場公開された。43分の中編映画に、井口監督の過去作『だれかが歌ってる』(2019年。以
映画『トノバン 音楽家 加藤和彦とその時代』を観て思った取り留めもないこと…(感想に非ず) (追記)
先日、2006年に木村カエラ氏をボーカルに迎え再々結成した「サディスティック・ミカ・バンド(Sadistic Mikaera Band)」のライブ(2007年3月7日。@NHKホール)を見返した。
といっても、ちゃんと見ていたわけではなく、BGV的に流しながら家のあれこれをやっていたのだが、加藤和彦氏(愛称・トノバン)が歌う詞に手が止まった。
本当はそんな歌じゃないし、その時本人もそんな気持ちで